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病院に監禁された二人の男と三人の女。入り口は全て塞がれ、制限時間内に脱出できなければ、病院は火の海に包まれる。
そこは、かって違法な臓器移植が行われ、廃墟とかした田所病院。
前作の仮面病棟を読んでいれば、病院やかっての事件にも思いが馳せる。登場人物はガラッと変わるけど、命懸けの脱出ゲームは登場人物の必死さが伝わります。
あるひとりの医師の自殺の謎を解き明かすと言うのが、最大のミッション。5人はそれぞれに、関わりのある人物。登場人物たちの素性が明らかになる度に、あっ、そうだったのかと思う。
まぁ明らかに、このひとの言動が怪しいよねというのはありましたが、最後に発覚するあのひとの素性には考えが及びませんでした。
それぞれの人物を考察するのも、面白いかも。
しかし小早川さんは、どうしても、医師には思えないな。
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病院で起きたミステリー。
医療用語が飛び交うから読んでて楽しい
人を信じるのは最終的には心が決める。
どんなに証拠があっても、アリバイがあっても嘘はつける。偽造もできる。
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仮面病棟に続くピエロシリーズ。
脱出ゲームのノリで進んでいくストーリーに実際にありそうだな。と思いながら一気に読了。
このシリーズは気軽に読めるからぜひとも続けて欲しい。
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目が覚めたら、病院らしきベッドの上で、点滴を受けていた。
監禁された5人の男女。
誰が何のために5人を監禁したのか?
タイムリミットは6時間。
リアル脱出ゲームの始まり始まり~。
<以下、ややネタバレ。>
前作『仮面病棟』(の登場人物)との関係は?
・・・と思いながらページをめくって、まずは病院各階フロア図。
ああ、これはどこかで見たような図ですね(笑)。
命懸けの脱出ゲーム、謎解きをする課程や、徐々に明らかになる人間関係。
なるほど、そういう繋がり方ですか。
前作同様、テンポ良く読めて、楽しめる作品。
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前作同様,医学あるいは病そのものを題材にしている訳ではないので,面白くはあるが,医学をバックグラウンドにした人でなくとも何とか描けるのではないか,と思えてしまう.
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『仮面病棟』の続編である。思い返せば、『仮面病棟』の個人的評価は辛くなってしまった。本作も、書店で見かけて何となく手に取り、あまり期待せずに読み始めたことを告白しておく。帯の文句は大変強気だが。
目覚めると、病院のベットで点滴を受けていた女性。ふらふらと立ち上がると、他にも監禁されていた男女がいた。5人はなぜ集められたのか。ピエロからのミッションをクリアし、脱出するまでタイムリミットは6時間。6時間を過ぎると…。
シチュエーション的にはありがちなのは、前作と同じだが、タイムリッミトが設定されている分、スピード感はある。脱出ゲームはスマホアプリの人気ジャンルだが、いわばリアル脱出ゲームを解かせようという趣向である。命をかけて。
脱出ゲームが好きな読者なら、解き進める感覚に共感できるだろう。彼女は愛好家だけあって、次々とクリアしていく。そんなひねったヒント、僕の実力ではわからん。トントン拍子に進みすぎな感もあるが、スピード感重視ということで。
5人を繋ぐのは、事故死したある医師。聞いてねえよという話がどんどん出てくるので、フェアプレーに期待してはいけない。アンフェアだ。だが、焦りが彼らに口を割らせていく演出は、なかなか緊迫感がある。読者は苦笑するのみ。
予想を大きく裏切る結末ではなかったが、廃病院という舞台といい、人物関係といい、伏線といい、よく考え抜かれている。短い経過時間内での濃密な展開は、確かに『仮面病棟』を上回ると言っていい。素直に楽しめた。
このシリーズは続編が出るのだろうか。特定の主人公がいない分、構成の自由度は高そうだが、多忙な知念さんだけに、簡単に量産はできないか。天医会総合病院を舞台にしたら、鷹央が大喜びしそうだな。
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仮面病棟に続いて早く映像化してもらいたい脱出ものエンタメ作品!
知念幹人さんの「早く先を読みたくなる」テクニックに読者がまた一気読み待ったなし。後半、畳み掛けるように明かされる真実にドキドキさせられること間違いなし!
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仮面病棟よりも面白かった。
前作を読んでいると、建物の構造を知っているので、謎が解きやすいと思う。
これがいいのか、悪いのか・・・・は読み手側の判断になるが、私は前者だった。
最後まで、ハラハラ・ドキドキ読む手が止まらなかったが、とある物の隠し場所を知った時に、「いっくらなんでも無理じゃないか?」と、ちょっと笑ってしまった。
読後、「でも。。。医師が書いているのだから、出来る事なんだろうな。」と思ったら、ゾッとした。
臓器や血といったシーンがチョロチョロあるので、ソッチ系が苦手な人は、ある程度、気を付けて読んだ方がいいかと・・・
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閉鎖された病院から制限時間内、それを過ぎると死に繋がるという脱出ゲーム。「仮面病棟」のようなクローズドサークルの要素も持ち、リアル脱出ゲームの要素が強い印象。院内にいる人物らがクラウンの命令を元に、事件の全容解明をしていく。病院に関連する人物が次々と行方不明になり、監禁されている理由の解明とともに、二点三転する事実関係、最後にたどり着いた真犯人と犯人の目的が明らかにされていく様は極限状態に追い込まれてから正解を導き出した脱出というのを感じる。クラウンの文字、表情の変化からの全容解明へは一気読みであった。
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前作と同じ舞台の病院が舞台になっている。拉致された医療関係者達がリアル脱出ゲームを行いながら、既に亡くなった一人の医師の隠された死の真相を解き明かし、最後に予想を超えた展開で完結する。
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とても面白かった。
ページをめくる手が止まらないなんて比喩があるけれど、まさしくその通りだった。
いやもうホント面白いし、結末にも文句ないし最高。
いやもうホント完成されていて言うことがなにも無い。
このシリーズが続くのかどうかは分からないけれど、こういう系統の話もどんどん書いて欲しい。
まだまだこれからが楽しみな作家さんです。
注……私は復讐物が大好きなのです。
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リアル・リアル脱出ゲーム。医療系ならではの『腹を割って話そう』で戦慄。色々と身構えた。『肝を冷やす』とか『度肝を抜く』とか『心を砕く』とか。いかが?
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「面白さ、ぶっ飛び!!」と帯にあります。
看板に偽りなしと申しましょうか、その通りの面白さ。
冒頭から、「梓」という登場人物が病院に監禁されて点滴を受けている緊迫の場面から始まります。
先年読んだピエール・ルメートルの「その女アレックス」を思い出しました。
そこから文字通り息もつかせぬ怒濤の展開が待っています。
簡単にご紹介すると、梓を含む5人の男女が病院に監禁され、ピエロから病院を脱出するためのさまざまなミッションを課されます。
5人はいずれも、謎の死を遂げたある医者の関係者。
ピエロは、その死の真相を知るため、5人を……と、ここから先は言わぬが花でしょう。
病院には爆発物が仕掛けられ、カウントダウンが始まっています。
途中、開腹手術を受けた人がベッドに寝てたりして戦慄します。
3章構成ですが、各章の最後に刑事が登場するシーンが描かれ、緊迫度を増していく構成は見事。
そして最後は驚くようなどんでん返しが待っています。
一気読み必死です。
著者は現役の医者だけあって、さすがに医療に関する知識が豊富。
それがややもすると現実離れしがちな謎解きミステリーにリアリティーを与えていると感じました。
著者の大きな武器ですね。
本作に先行する作品として「仮面病棟」がありますが、こちらはまだ読んでいません。
気が向いたら読もうかな、と。
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「仮面病棟」の病院が舞台なのか、じゃあの二人が出てきたりしてとか期待しつつ読む進める。
今回は脱出ゲーム。クラウンの出したヒントで謎を解いていくというもの。序盤の謎のレベルが低くないかと思ってたが、徐々に難易度が上がり楽しめるようになった。ただ、その謎解きに重きが置かれている感じなので、心理描写や人間関係の変化あたりを楽しむまでに至らず。
どちらにしても非現実的な設定の話なので受け入れられない人も多いかも。
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とても面白くて一気に読んでしまった。最後の最後で複雑に絡んだ人間関係が明らかになり、予想外の展開に息を呑むばかりだった。真相解明と思いきや最後の数ページで新たに明らかになることもあり最後まで飽きさせない。