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再読。とはいえ覚えていたのは犯人「だけ」でした(苦笑)。
このシリーズのヒロイン・緑子ってややアウトローな雰囲気があるけれども。考え方なんかは別に非常識でもないんだよねえ。ただそれを実際に行動に移してしまう、という部分が強さのような危なっかしさのような。すべて肯定的な見方をすることはできないけれど、やはりカッコいい、かなあ。
というよりもこれ読むと、登場する男どもがすべからく馬鹿で卑怯に思えるのは気のせいなんでしょうか(苦笑)。
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いやあ面白かった。
セックスのことばっかり書いてある小説は大嫌いなんだけど、これは例外。事件のえぐさを際立たせるように描かれているおかげかもしれないし、ジェンダーが根底に敷かれているから、官能小説ばりの性描写に不快感がないのかもしれない。
「あばずれ」の素質は誰にもあるかもしれなくて、ただ貞淑たれ、清楚たれと自他の抱く、刷り込みのような「夢」が理性というブレーキになるか、汚い、気持ち悪いという負の感情になるだけで、愛されたい・望まれたいとの欲求のただ率直な裏面になるんだろうと思った。
決して品の良い物語ではないので勧めづらいけど、これは面白いよ。このあと第二弾、第三弾と続く。
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男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。彼女のチームは新宿のビデオ店から一本の裏ビデオを押収した。そこに映されていたのは残虐な輪姦シーン。それも、男が男の肉体をむさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を求めて―。性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。第十五回横溝正史賞受賞作。
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警察ものミステリというよりは性愛小説?のような…犯人は結構早い段階で何となく分かってしまうけど、その動機とか核心はまた別のところにある感じ。あと緑子の復讐逆レイプはちょっと見ごたえあった。
作中で緑子の言った「性犯罪ほど男女での認識の違う犯罪はない」というのはズシーンと来ました。そら無くならない筈だな…
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うん、おもしろかった。おもしろかったけど、共感はできんなあと思ったことが印象深かった本。
女性の作家さんが書かれる主人公は、好き嫌いがかなりはっきりわかれるタチなのですが、これは苦手。
苦手だけども、物語としてはおもしろいので評価がし辛い。
しかし・・・男も女も、自己チューが集まるとこうなるか! と痛感しました(爆)。
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女性版のハードボイルド。本来ならあまり好きではないタイプの主人公だが、ストーリー展開にひっぱられてぐいぐい読んでしまった。警察を舞台にする小説はよくあるが、そこでの女性刑事の戦いを描いたサスペンスは初めて読んだかも。寝ることを忘れる。
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シリーズ物を一気に読むのが好きなので、その一環で購入したシリーズ。性の描き方が生々しく、現実感が持てなかったので、好みではありませんでした。そんな残虐にしなくても・・・みたいな。
私がまだまだ子供なのか。
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話は凄く面白かったっす。
続きが気になって一気読み。
でも主人公の緑子にはあまり魅力を感じなかった。
情念みたいなものが感じられちゃってちょっと・・・
一押しは高須かな。ああいう男を啼かしてみたいよね(え
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大人なら、このすっきりした読後感がわかると思います。
一気読みでした。血みどろでも必死で生きる姿、拍手です。
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ハァアアア~これはドスゴイな内容ですな^^;
迫力がすごい。嫌悪と紙一重のスリリングな迫力。
男性読者はどう思うのだろう。ハハ。
女主人公がウダウダ恨みつらみを言い重ねる前半は、読むのがつらかったのですが。
後半の彼女の行動には嫌悪を感じることはなく。
むしろ、生物として優位にある部分に依存して、それをなんとも思わない男連中に相当イラッとさせられたかな。お前らみんな死ねって思ったヨ。あら、お言葉が汚くてごめんあそばせ。
自分がやった仕打ちを忘れ、愛してるだのなんだの、うるせえんだよこの男ども。
ま、前半はこのリコも相当「なんだこいつ」状態ですからねえ。
どっちもどっち感が満載なんですけども。
だからこそ、リコが愛する者のために取ったラストの行動は、スカッとしたというか。なんだか説得力あったワ。
途中の「なななななんでそんな男にまた戻る?」という疑問は、このラストに向けての伏線だったのか?とすら。
だからその分、麻里をもう少し魅力的に感じたかったなあ……
ミステリーとしても途中で読むのがやめられない勢いがあり。
作者の力量と度胸は感じる処女作ではありました。
正直、この路線でずっといかれるとツライですが、そういうわけでもなさそうなので。
柴田先生の他作品も読んでみようと思います☆
で、これ映像化されているんですか?
ええ~……どこまで映像化できるんですかコレ。
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なんかやかましい小説だなぁ(--;)
聖なる黒夜を先に読んでしまったから、あのしっとりした話とのギャップに少し退いた。
でも仕方ないんです。
これを読まないと次のシリーズ読めないので!
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主人公の女性警部補の心情描写が細かく、男社会の警察組織で葛藤し、戦う様が魅力的に描かれてました。
出来れば、もう少し現実感があるとなおおもしろかったと。
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やられた。こんな時間まで読まされてしまった…
荒々しい描写に嫌悪感を持たずにいられない。が、同時に好奇心をくすぐり、読ませるうまさがある。良くないと解っているのに止められないニコチン中毒のよう。
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RIKOシリーズ、1作目。
警察官のRIKOを取り巻く、男女。
それぞれの思いが渦巻く中、点と点の事件が線となっていく。
身近にいる大切な人物が、実は事件の鍵を握っていた。
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2011.6.21
活字中毒の私に友人が『面白くないよー』と言って貸してくれたもの。
読み始めてすぐにその理由が分かりました。
暴力的な性的描写が多く、友人のタイプではなかったのだと思います。
物語として非常に勢いがあり、一晩で読み終えてしまいました。
一瞬も立ち止まらず、走り抜けている感じがしました。
気持ち良かったです。
犯人は途中で分かったけど、共犯者までは終盤になるまで分からなかった。
物語として★4つです。
ただ『!』の使い方とか、行間の取り方が嫌いだなぁ。
この作者は年配なのではないか?と感じてしまいました。