紙の本
明日は我が身なり
2015/12/18 19:01
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投稿者:Kurosuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
・どうすれば老後が安泰か…と考えても、今のご時世、安泰なんてありえない。特にズバ抜けたスキルを持たない自分のような場合は尚更だ。会社が倒産したり、リストラされたり、病気になったりすれば、たちまち負のスパイラルに突入だ。そんな現実を突きつけられる本書は、今の自分の立ち位置を前向きに見直すのにいいキッカケを与えてくれる。ぜひ読んでいただきたい。
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一度職を失うと、そのあとは非正規の仕事に時間をとられ、体力も気力も希望もなくなっていく流れに陥る事例として「自分には関係ない」とは思えません。
何とかなるだろう、と飛び出すことが怖くなります。
ただ、一方で、正社員でも生活できないほど時間を拘束されるくらいなら、その会社にいつづける道を選んではいけないことも痛感します。
「自己責任」と片づけるにはあまりにも硬直化している労働環境を実感しました。
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本書を読んで最初に思うのは「ワーキングプア」という言葉の曖昧さ、定義の難しさ、状況の多様さである。
本書でインタビューされている人々は皆、大なり小なり困窮している。しかし困窮の姿にあまりにも幅がありすぎる。
ある主婦は正規雇用の夫を持ちながらも子供の教育費や家のローンのためにパートに出なければならないことを困窮と嘆く、ある男性は住所を失い現状から脱出するためには仕事が必要だが仕事を得るために住所が必要であるというデッドロックの中にいるハウスレス生活を困窮と嘆く。
これは一方がまだ幸せな生活の中にいるという話ではない。人にはそれぞれの状況があり、家庭があり、それらに応じた苦難があるのだ。低所得支援と一口に言うがまずはどのように対象を絞っていくべきなのか、捉えるべきなのかを考えた。
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このシリーズ、暇つぶしがてらに読んでいますけれども、いやはや…現代日本にはこんなに大変な人が多々、いらっしゃるんですね! という感じですかね…。
まあ、収入的には僕だってこの本に登場していた人らと何ら変わらないわけですけれども…不思議とネットカフェを梯子したりせずにそれなりの生活をしています…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
んー…僕と彼らとで何が違うのか…おそらく諦念? みたいなものを持って生活しているかどうかなんじゃないかと…人間、上を見たらキリがない…何事も程々で良し、とするのがいいんじゃないかと…。
大きな喜びはないかもしれませんけれども、少なくともこの本に登場してきた人らみたいな崖っぷち・転落人生になるのだけは避けられるかと…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
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図書館にて。ワーキングプアの実態インタビュー集。割と最近出た本なので、状況を抑えておくのに良さそう。
非正規雇用の広がりと、それに呼応して厳しくなる正社員の長時間労働という構図は、企業のグローバル競争の激化からもたらされているところがあり、一部の大企業を除けば企業側も負担しきれない図式があるように思う。賃金が上昇していかない、有期雇用でいつでも雇い止めがある、というのは希望をもつことができない働き方だと思う。それが生活していけないところまで落ちてしまっているのが一番の問題なのだろうが、そこは最低賃金の引き上げとか、雇用扶助とかでセーフティーネットを作っていく必要があるのだろう。重たいな。
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働き方や安定の概念が大きく変わりつつある現代社会。
人生のちょっとしたつまづきで貧困になり、一度なると抜け出すことが極めて困難という事実が身に染みた。
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私はまだ恵まれてるかなとか、私も結構こんなとこあるなとか、明日は我が身だなとか、結構差し迫って自分に置き換えて考える部分が多かった。お金があればあるだけいいとまでは思わないけど、ある程度はないとどんどん卑屈になっていくなと。もう自分の努力ではどうしようもないところにある時に、手が差し伸べられるでもなく更に突き落とされるような現実ばかりのこんな世の中なんて、本当にやるせない。搾取する側・される側、立場の強弱など、必要以上に行き過ぎてると思う。