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最高です。
映画から入り、原作に至りました。
笑える上に感動させられます。
主人公であるオーヴェは度が過ぎる偏屈オヤジ。
しかし、読み進めるうちにそれはただ変であるのではなくて、オーヴェ自身の信念に拠るものだと解るにつれて面白さに加えて尊敬や愛着が湧いてきます。
本当に面白くてサクサクと読み進めてしまうのですが、ただただ楽しんでるだけなのにオーヴェの生き様に心打たれている自分に気付きます。
心にじんと染みるものを感じさせつつも、説教くささなんてない。(もちろんオーヴェはオヤジなのでちょっとした説教は垂れますがw)
人生の大切なものを笑いで包んでくれているように感じました。ソーニャの教え方もこんな感じだったのかなと。
あと個人的に気になった事。
オーヴェの手紙の最後の文章にあった
「住居エリア内に車を入れさせるな」
これ笑いどころなんですかね?
自分はずっと堪えていたのに、この文章でやられて涙腺崩壊しました。
何故かわかりませんが。
ともあれ最高の小説です。
映画も最高なので未読or未視聴であれば是非是非おすすめします。
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オーヴェの周りにいる人と同じように
読み進めるうちに彼に対する印象が変わっていった。
苦手に思っていた最初の頃は読むスピードも遅く
だんだんと好きになって行く中盤にはグングンと読むスピードが上がっていった。
最後は
人生ってそういうものなんだね
と 悲しい気持ちとホッコリする気持ちが入り混じったような気持ちになりました。
出逢えて良かった一冊
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オーヴェの真っ直ぐな生き方や考え方は面白いほど固くて、ここまで自分を貫ける良さを感じた。
オーヴェとソーニャの関係が好きです。
映画も観ます!
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映画を見る前に予習で読みました。
オーヴェは初見変人だが、信念のある人間でした。
ちょっと日本語訳がわかりづらいなとおもったけど、その辺りはオーヴェのような癖のある感じを表現するためか?と捉えて読みました。
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2023.11.5 読了。
無愛想で頑固な偏屈な59歳のオーヴェ。愛する妻に先立たれ、長年務めた職場からも早期退職を言い渡され孤独な日々を送っていたが向かいの家に賑やかな一家が引越してきてオーヴェの生活がだんだんと変化していく。
映画が上映されているのを観たくて(結局観られなかったのだが)興味を持ち原作を読んだ。450ページほどとちょっと長めだがどんどん読み進めたくなる作品。
オーヴェのような偏屈なおじさんが近所に住んでいたら厄介だろうなと思っていたが読み進めていくうちにどんどん彼を好きになってしまう素敵な作品。
陰と陽が引かれ合うように彼の人生に色を与えた妻のソーニャもとても魅力的な女性。
読んでいると自分と関係する人々全員のどこかに「ソーニャ」をみて、ソーニャの死後もにどう思われるかで行動し続けるオーヴェのソーニャへの愛が深くそこに笑いを感じたり悲しみに思えてしまったりする。
オーヴェの生活は孤独なはずなのに隣人たちに巻き込まれクスッと笑ってしまうユーモアがあったりしんみりする場面でつい涙が溢れてしまったりした。
「幸せなひとりぼっち」という邦題に全て詰まっているような作品だった。
オーヴェがソーニャを見つけたように、オーヴェの友人のルネとアニタのように、そんな人生をかけられるような出逢いがあったら本当に素敵だと思う。
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トム・ハンクス主演の『オットーという男』という映画を、映画館で見た。この映画は、スウェーデンの映画『幸せなひとりぼっち』のリメイクだそうで、本書はその原作本。
始めは、この作品がコメディだとは知らずに映画を見ていた。トム・ハンクス演じるオットーが常に怒っていたし、何度も自殺を図ろうとするから。でもオットーが死のうとするたびに、必ず邪魔が入って死ねない。まるで神様が彼を死なせまいとしているように。それがなんともおかしくてつい笑ってしまったのだけど、のちにこれがコメディだと知り、なんだ笑って正解だったんだ、とちょっとホッとした。そして切なさが残った。
後日、この原作を読んでみたら、映画以上にクスッと笑えるところがたくさんあり、映画以上にギュッと切なくなった。映画には描かれていなかった、主人公オーヴェの過去をたっぷり知ることができ、オーヴェが何を大切にして生きているのかがよくわかったから。映画を見ただけではわからなかった深みを、とことん味わえた。
オーヴェという男は、怒りと哀しみでできている。いつも怒ってばかりで気難しく、とにかく間違ったことが嫌い。〈正義、公正、勤勉な労働、正しいものが正しくある世界。それを守ることでメダルや卒業証書や褒め言葉がもらえるわけではないが、それが物事のあるべき姿だという理由でオーヴェは信念を貫い〉ている。そんなオーヴェだが、読者は、読めば読むほど彼のことを好きになっていき、読み終わる頃にはもう家族のように大好きになっている。
訳者あとがきにあるとおり、〈ジワジワとくる、すごくいい本〉です。この作品に出会わせてくれた夫に感謝。
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映画"OTTO”は、スウェーデン発の本書を原作とする映画のリメイク。
OTTOにじんわりと良さを感じたので、原作を読むつもりで本書を読んだ。
もちろん基本的な話の流れはOTTOと同じ。
ただ、OTTOにはOTTOなりの、本書には本書なりの細部があり、それぞれのエピソードが、それぞれに良い。
ややもすると偏屈じじいの暗黒面に陥りそうになった時に、本書を読む。または、映画を見直すことによって、偏屈になって自分の視野を狭めることよりも、相手を受け入れることが大事だという視点を思い出すべきだ。
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主人公の不器用さによって、いろんなトラブルが日々起きています。というより、主人公は不器用さを武器にしてトラブルを起こしていると言い換えてもいいかもしれません。自分も人生も悲観してませんが、愛する妻を無くし生きる意味を失います。何度も自殺を試みますが邪魔が入って中々死ねない。
彼が本当は誰よりも心温かくやさしい人だということをわかってくれる人が、ひとりでもいいからそばにいて欲しいと願いながら読んだ本でした。
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まだ半分あるけど、今年の一番! 元来堅物な男、陽気な妻の自己と死。周りの奴らはどいつもこいつも気に入らない。この世に未練なんかないのに周りが死なせてくれない。そんな男、オーヴェの行動は、全て自分がやると決めたこと。読者にはそれがわかるから偏屈だけど親近感が湧く。何より自分も本当は嫌われることを恐れずにそう行動したい。結果周りのオーヴェを見る目や関係性は変わったけれど、オーヴェ自身はそんなに変わっていない。もし自分が先に死んだら、夫には私の本棚からこの本を見つけ、手に取って読んでもらいたいな。
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無愛想で融通がきかない頑固なオーヴェ。
最初はなんだこのジジイ、近所にいたら絶対会いたくないタイプだ…と思いながらも読むとクスッと笑えるシーンがあり、オーヴェもそんなに嫌じゃなくなります。
ご近所さんと付き合っていくうち、むしろこのオーヴェの頑ななところ、一途なところが可愛く思えてくるので不思議です。向かいの家のパルヴァネ1家も良い人達ですが、個人的にはイミーが可愛くて好きです。猫を体温で温めるシーン大好き。
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ここ最近読んだ本の中で一番良かった。
頑固おやじなオーヴェはカールじいさんを思わせるキャラクターで、最初から好感を持てた。
外国作品によくある長ったらしい比喩表現に辟易しながらも、
ページをめくる手をとめられなかった。
また読みたいと思えた本はここ最近では久々。
じんわりと心温まる話ながらもちょくちょくクスッと笑えるパートもあり。登場人物全員愛しいと思えたのはこの作品が初めて。
特にポンコツなパトリックが好き。
以下お気に入りのフレーズ
◎ずっとくすくす笑い続けていて、その合間に喋っているようだった。それもシャンパンの泡ならこんな風に笑うだろうと想像するような、くすくす笑いだった。
なんて可愛い表現なんだろうって思った部分。シャンパンの泡を擬人化する発想もすごい。
◎家の中から悲しみをせっせと箒で吐き出すのだ
くすっとしたけど、一理あるのかもと思えて気に入った。
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たぶんオーヴェは、世界に何回も絶望してただろうけど、その度にソーニャに支えられて助けられて。
だからこそソーニャがいなくなってしまったときに、あとを追いたかったんだろうな。
なのに周りがにぎやかになって、ツッコみたいことたくさんになっちゃって(笑)
もう少しそっちで待っててくれってなってたけど、きっとソーニャが来るなって言ってくれたんだと思うな。
世界はそんなに捨てたもんじゃないないんだろうな。
すごく素敵な物語でした。
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「これ、私が一番好きな本なんです」といって、かわいい年下のお友達からプレゼントされた本。スウェーデンで映画化され大ヒット。小説もあらゆる言語に翻訳され話題になったということらしいが、恥ずかしながら私は全く知らなかった。小説を先に読んだが、正直、うーん、なんか変な偏屈おやじの話?訳本で使われている言葉1つ1つが妙にひっかかる。小説だけだと映像が浮かばなかったので、Amazonプライムで映画をチェック。俳優さんの演技もすばらしく、シリアスな内容でありながら、クスっと笑えるシーンも少しあって、ジーンと心に余韻が残る話だった。あとで、もう一度小説を見てみると、その坦々としたストーリー展開だからこそ、主人公のオーヴェと妻との心のつながり、二人だけの世界がしっかりと刻まれていたのだと。オーヴェが近所の子供を何気なく抱きかかえるシーンも大好き。小説も映画もどちらも味わい深い!