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嵐山さんが語る、一代の怪人きだみのるさんの物語。嵐山さんが担当編集者だったとは、奇遇です。前半は惑々、楽しいです。でも最後はどうしても忌まわしいあのことに触れなければ...それは私二十二歳の冬でした。翌年の直木賞受賞時の選評、村上元三と柴田錬三郎、石坂洋次郎はさすが、司馬遼太郎と川口松太郎、水上勉、今日出海、松本清張にはがっかり。
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著者の、きだみのるさんへの愛が感じられた。
「子育てごっこ」によって、汚されたイメージの名誉挽回をされたような。
「子育てごっこ」と言えば、加藤剛主演の映画を子供の頃見たが、三好京三という人が、こんな人だったとは知らなかった。スキャンダルも。
何と言っても、加藤剛だし。
きだみのるという人についても、名前くらいしか知らなかった。それをこういう形で本にされて、なんともすごい人がいたもんだとたくさんの人に知られ…やはりこれは嵐山さんの愛だな。
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「きちがい部落紀行」の著者として、きだみのるさんを知っていたぐらいだった。
その編集者が嵐山さんだったことは知らなかった。
改めて、一冊の本が出るまでのあれやこれやを、
それも尋常ではない波乱万丈の数々があったことを
昭和の時代の歴史を重ねつつ読ませてもらった
確かに怪人ですね
その時代であったからこそ
生れ出た作家゜きだ・みのる゛であったのかもしれない
そして、この一冊はその作家が亡くなってからしか書かれない一冊でもありますね
中身はかなり重たいものであるのに、嵐山さんの飄飄とした文体が時に切なく、時に哀切に響いてくるのは、さすがですね。
久しぶりに
きだ・みのるさんの本に手を出してみようと思いました
そうそう
「伊那のヤギおじさん」はぜひ原稿にして欲しかった人ですね