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人間はなぜユニークな種であるのか、日本からポリネシアまでを網羅し、特に身体の歴史を読みときながら、人間という存在の本質に迫ている。
本書の中でも人類学が理系か文型かというくだりがあるが、単に人類学という学術的論考にとどまらず、そのクロスオーバー的思考が故か、文章としても結構楽しめる内容となっている。
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うむむむ……興味深いのだけれども読んでいて、あっちへ行ったりこっちへ行ったりするので読みつらい。
うん。タイトルが悪いんだろうと思う。
人文科学者の回想録ならば、違和感はないが、身体が語る……と言い切るにはあまりにもかけたピースが多すぎるように思う。
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https://ci.nii.ac.jp/author?q=%E7%89%87%E5%B1%B1%E4%B8%80%E9%81%93&count=20&sortorder=1
polynesia https://www.youtube.com/results?search_query=polynesia
polynesian language https://www.youtube.com/results?search_query=polynesian+language
人間の多様性は見かけの事に過ぎず、本質的な違いはない。
人類の地球開拓の歴史、人類の分布拡大現象は、まず出森林(脱森林)からはじまった。
森林を出た人類の祖先がスカヴェンジャーとして生きていた、えーと、類人猿?もしくは類人猿の祖先。
そして石器を使うようになって二足歩行をするようになった人類の祖先がアフリカを出ていった。(出アフリカ、out of Africa)
出アジア、Out of Asiaという言葉ははじめて聞いた。
この地球開拓の歴史の中、ここ最近の10万年の間に、多様性は生まれた。分布した地域の気候や風土に合わせて、人間の身体特徴は変化していった。私たちの多様性、私たちの違いとは、それぞれの人間性の事であり、人間一人ひとりの存在を保証する証明書だ。
そして民族とは「自分が何者であるか」という個人のアイデンティティの問題であり、自分の帰属意識がどこにあるかというだけの問題に過ぎない。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%87%BA%E6%A3%AE%E6%9E%97%E3%80%80%E4%BA%BA%E9%A1%9E
https://www.youtube.com/results?search_query=out+of+forest
https://www.youtube.com/results?search_query=out+of+africa+human+migration
https://www.youtube.com/results?search_query=out+of+asia+human+migration
ユネスコ
1950年 人種に関する表明
1951年 人種と人種差の本質に関する声明
https://www.youtube.com/results?search_query=unesco+race+1950
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%A6%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%B3+1950%E3%80%80%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A1%A8%E6%98%8E
Race is a four-letter word C. Loring Brace
『現代人間学Ⅰ』 小松勲、山口敏
The descent of Women イレーヌ・モーガー
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身体人類学の碩学による、人間の身体の特徴と特性の分析。人間は「考える足」である。よく移動し、よく食べ、よく遊び、好奇心旺盛で、セックス大好き。身体性からみれば人種なるものはほぼ無意味。むしろ「文化的」身体形質のほうが影響は大きい。人種という概念を構築したのが100年前の人類学であり、できあがった人種概念を批判するのが現代の人類学。
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人類学についての基礎的な話。
筆者の言いたいことはまず、『人種』には全く意味が無いといういうこと。コーカソイド、モンゴロイド、ネグロイドの違いは単に皮膚のメラニン色素の違いだけで、DAN的な違いは全くないとのこと。さらにこの違いは、住んでいる地域の環境によって影響を受けただけで、それ以外の違いはないということである。
さらに、ポリネシア人についての考察ではポリネシア人の体格がヘラクレスのように筋骨隆々の人が多いが、それは遺伝的に少ない食べ物で効率よく筋肉や骨を成長させることのできる資質を持った人たちが生き残ってきたという結論となっている。
この本を読んでからジャレド・ダイアモンドの名作「銃・病原菌・鉄」を読めば、さらに人類の発展歴史についての理解が深まると思う。
最後の章の「明石原人」の話は蛇足だったように思う。