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「真夜中のパン屋さん」シリーズの大沼さんの作品。カバーのイラストも同じく山中さんが手がけていて、同じ雰囲気を醸し出しています。
教育実習生として故郷の岐阜の片田舎で過ごす亘と同じく教育実習生かつ幼馴染の結衣を中心に繰り広げられるドラマ。
ほたる食堂の子供無料という条件が「秘密」を店主に話すことなのだが、それが語られる場面が極端に少ないというか、こう語ったんだよねという場面しかない。
シリーズになるであろう初回の物語なので、人物関係とかこの本のミステリの中心を占める「猫缶」の謎などがてんこ盛り。もっと大きな秘密を隠したまま書いているのでしょうがないのでしょうけれど、それがちょっと読みにくくしているのかな。
主人公は亘でいいんだよね。タイトルどおりほたる食堂の店主?両方?と思いながら、結末へと。
料理に必然性を持たせてくれたらもっと良かったのにとは思います(わからないのは自分だけ?)が、続きがあると思うので読みたいという気持ちにはなりました。
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なん・・・え・・・???ゆるホモオチなの???そうなの?????(困惑)
ち、違うよね大沼先生だから・・・???
すげえ驚いたけど・・・とりあえず相変わらず第三者からの悪意が容赦ないし、爽やかに見えて一筋縄にいく青春系ではなかったな・・・。
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【収録作品】カレーライス/餃子/豚汁と焼きおにぎり/焼きそば
子どもには、秘密と引き換えに食事をさせる主義の神宗吾が営む屋台。岐阜が舞台。教育実習で故郷に戻った幼なじみの亘と結衣が「猫缶」事件の犯人捜しをする様子をメインに、地域の閉鎖性、人間の悪意、家族関係などが描かれている。謎の美少年転校生・遥太と宗吾の秘密がラストで明かされる。
亘の過去やトラウマが詳細に描かれているので、事件自体の真相は想像がつく。のらりくらりとしている遥太のキャラは著者らしい気がする。宗吾の設定は意外だった。
出版社の出しているあらすじから、別系統の作風を想像していたが、今回はいい意味で裏切られた。
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2017/7/29
真夜中のパン屋さんの人の新シリーズと思われる。
実習生2人が主役かと思いきや違う模様。
ほっこりおもしろいけど導入編よね。
早く続編が読みたい。
まだまだ大勢が判明してません。
気になります。
神さん好印象。
でも幼児のイタズラが生死に関わるものだったとして、こんなに尾を引くものかは疑問。
むしろなかったことにしはしまいか?
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楽しめたけれど、もやっとする。
ミステリと思わずに読み始めたので、てっきり最初に出てきたのが主人公かと思えば、すぐに視点が変わり別人に。冒頭が過去の主人公?と読み進めたけれどやはり別人。
読了して改めて表紙を見て、最初と最後に出てくる二人がこれなのねーと納得したものの、この物語の主人公は違うだろうと言いたい。
謎の二人が表紙で、二人は互いのことを運命の相手だと認識しておしまい、というのが、シリーズ始まりますよ〜という感じで落ち着かない。
それに、幼児のときの事件を周囲はそんなにあからさまに引き摺ってネチネチ言わないように思う。閉鎖的な田舎とかかれていても、そこまで住民が少なくないし、成長するに連れ、知らない気にしない人の方が多くなるのではないかと。
人が死なないミステリなので、少し強引にまとめちゃったのかな。
キャラ文芸というくくりなら、面白かった!の一言です。
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思ってたんとちょっと違う、が読後の第一印象(^ ^;
タイトルと表紙の感じから、同じ作者の
真夜中のパン屋さん的なものかと思って読んだら...
「まよパン」に似せないように意識してるのか、
(当たり前かも知れませんが)全然違う展開で(^ ^;
しかも、本作は「主人公が食堂の親父じゃない」という、
これまた思ってたんと違う展開(^ ^;
しかも親父がすんげー軽薄なキャラで(^ ^;
これも表紙とえらくイメージが違うぞ(^ ^;
何でこんな、ちょびちょびしか出て来ん親父を
タイトルに据えたんかな...と思って読み進むと、
最後の最後になってやっと活躍する。
...と言うか「暗躍していた」部分も含めて、
大枠としてのストーリーが見えてくる。
これは、壮大な連作スタートに当たっての、
文庫本一冊丸ごと使ったプロローグなのか!?(^ ^;
プロローグと言っても、もちろんこれはこれで
一つの作品として高い完成度を誇っている。
いろいろ屈折したまま故郷に教育実習に来た青年と、
その幼なじみの「ちょっとアレ」な女子と、
教育実習先の謎多き美少年と...
その他脇役も多彩で魅力的。
巧みなミスリードで、ハラハラドキドキしたり、
ちょっとホロリとするどんでん返しがあったり、
謎解き成分があったりと、中々盛りだくさん(^ ^
しかも、最後の最後に明かされる、
本作の「隠れた本当のテーマ」も興味深い(^ ^
次作がとても楽しみである(^o^
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「あんたの秘密。聞かせてくれたら、金はいらない」
お腹を空かせた高校生が甘酸っぱい匂いに誘われて暖簾をくぐったのは、屋台の料理店「ほたる食堂」。風の吹くまま気の向くまま、居場所を持たずに営業するこの店では、子供は原則無料。ただし条件がひとつ。それは誰も知らないあなたの秘密を教えること……。
彼が語り始めた“秘密”とは? 闇夜にまぎれるように佇む路地裏の食堂を舞台に、足りない何かを満たしてくれる優しい物語。
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「真夜パン」ロスで読んでみた。
面白くないわけじゃないけれど、今一つ入り込めず。
登場人物も設定もそれなりに魅力あると思うんだけどなぁ。
これほど読むのに時間かかるとは。。
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ほたる食堂が舞台の中心になるものと思っていたので期待していた感じとは少し違いました。
でもほんのりあったかい雰囲気は良いものですね。
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岐阜を舞台にほのかな方言で彩られた、記憶喪失の店主が営む子供は無料な屋台と、教育実習で地元に帰って来た亘、同じ実習生として再会した天才で変人の結衣、実習先高校の生徒で炊飯器を持ち歩きお握り占いをする美少年が出会う、生きた子猫缶放置事件。要カウンセリングの中一女子や障害を思わせる結衣等落ち着いた筆致。
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図書館の推薦書コーナーにあった本。
子供は秘密を話すと無料でおいしい料理が食べられる屋台のお話らしい。
きっと、屋台でのほのぼのストーリのオムニバスかと思って読んだら、そんなことは全然なかった。
内容は一冊通しての現代人情ものになるのだろうけど、食事をすることやその情景がストーリーと大して関係ない。
途中、結構暗い気分になる話も挟むから、ほのぼののつもりで読むとその落差に余計に沈む。
そしてエピローグ的な話でそれまでの話ではそんな雰囲気も全くなかったのに、おっさん?と男子高校生が運命の相手とかいいだす(恋愛ではないとは書いているけど)。話の続きがあるのなら、それに向けたフックかのかもしれないけれど、この一冊でもう十分と思っていた自分には蛇足。
読了後にあらすじ読みなおしても、これから本の内容は予想つかないし、いい裏切られ方ではないよなあと思わされた一冊。
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教育実習で地元に帰ってきた男の子が、猫が入った缶が放置される「猫缶」事件を調査するお話
ただ、焦点は事件そのものではなく、なぜそこまで気にかけるのか?犯人を止めようとするのか?の謎が思わせぶりに小出しにされる
主人公の亘くんの幼少期のレンガ事件もそうだけど、子供は善悪の判断や行動の予測ができないので無邪気に恐ろしいことをする
それが事件解決のヒントになってる構造は感心した
よかった、虐待されている子はいなかったんだねって感じかな?
そしてクロエにも救いがあったのがいいね
ところで、人が作った料理を食べると記憶が見えるって設定どうしても必要か?
主人公の内面を刺すためには必要だったかもしれないけど、どうしてもこの手のファンタジー設定の話って受け入れられないんだよなぁ
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ほっこり系の話と思ってたので、中盤の重さで挫折しかけました。面白くなってきたところで終わっちゃって、またまだ序章だったのね、って印象。
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もしかして、夜にご飯食べる話を書く作家さんなんだろうか。
真夜中のパン屋さんとは少し系統の違う事件。
人の害意無き悪意というか、悪気のない阻害というか……。なかなかうまく形にしにくいものをアレを通してスカッと読ませる。
流れるような語り口調が好き。
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連作短編かと思ったら、長編だった。
2話目までは、どうも話に入れなかった。
猫が出てくるし(ひどい登場の仕方だったけど)、登場人物も個性的だし(やりすぎ感あるけど)、もっとぐいぐい読めそうなのにな、と思いながら、読み進めていって。
3話からはぐいぐい面白くなって一気読み。
これは続編ありきだな笑
猫はかわいいなあ。