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金田一さんが活躍するお話は、実はドラマでしか見たことがなかった。髪がもじゃもじゃで、和装で、しかもなんだか頼りなさそうな上に目の前で次々と起こる連続殺人を止められない・・・という、すごいんだかすごくないんだかよくわからない探偵。
そんなちょっと腑抜けた具合を、小説でも遺憾なく発揮してくれる(笑)
しかしながら、この時代のミステリというものは別にトリックが凝っていたりとか、じっくり読んでじっくり考えればトリックがわかるといった類のものではなかったらしい。金田一さんも突然登場するが、あとからあとから登場する人物がいつのまにか重要な役割を果たしたりするので、もうなにがなんだか。
普通に「ちょっと薄ら寒い小説」くらいに考えるのが無難か。
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今のところ読んだ横溝作品の中でこれが一番好きです。何故でしょう(笑)
割と猟奇的でアングラな感じなんですね。人間そっくりの人形が出てきたり、吸血癖のある画家が出てきたり・・・。何より、包帯ぐるぐる巻きの男が!
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猟奇的で不気味でぞわぞわする面白さでした。先が気になって一気に読んだのですがラスト、動機というかそのへんがちょっぴり拍子抜けでした。あれ意外とあっさりだな、と。というかここまでする意味はあったのかなぁと思ってしまいました。まあそれを言ってもしょうがないのですが。
金田一さんのボーイ姿を想像すると笑ってしまうなぁ。この人大好きだ。
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ヌード・モデルのクラブに訪れた「幽霊男」と名乗る怪人物の起こす連続殺人。ボーイに変装して警戒にあった金田一耕助の目の前で起きる殺人。
暗躍する「マダムX」と名乗る女と容疑者。
旧カバー版
2009年1月19日購入
2009年1月30日初読
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こんなタイトルで子供向けかと思いきや、なかなかすごい内容。
映画にしたらめっちゃ映えそうだと思わせられた。
死体を飾り立ててるところとか、羊たちの沈黙みたいに。
犯人が結構わかりやすいというか、なんとなく「コイツやな」と勘でわかってしまったけれど、あの手この手で趣向を凝らしてあるので面白かった。
最後の方で、すごく好きな文章があって
以下引用~
~警部はまるで毒虫にでもさされたようにとびのいて、
「そのけだものをはやくむこうへつれていけ……」
と、嫌悪にみちた声でどなった。
警部も今まで、これほど卑劣で、きたならしい犯人にお眼にかかったことはない。~
このくだりが、たまらない爽快感を味わえました。
この遠慮会釈のない書き方!
たまりませんなあ、もっと言ってやって!!
等々力警部の露骨な嫌悪が最高にイイ!
自分は安全なところから、しかもくだらない嫉妬から殺人に目覚める優越感にみちた犯人が自滅するところが見所のひとつだと思います。
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金田一モノにしてはちょっとボリュームが少ないかなと。謎解き部分があっさりとしてます。エログロな雰囲気はとてもよかったです。
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推理小説、ミステリーというよりスリラー。
乱歩の黒蜥蜴や蜘蛛男を彷彿とさせる作品。
金田一シリーズの中では異色。
推理を期待すると少し拍子抜けするかも。
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「佐川幽霊男君を御紹介申し上げ候」 見た目は短編集ですが、中身はちょっとした長編です。横溝作品には珍しい厚さ。
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打って変わって、コチラは文句なし。横溝先生絶好調。
トリックの整合性なぞ、この人に突っ込んでも意味ナシ。
珍しく都会を舞台に書いておられますが、「恐怖」は一切目減りしておりません。
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「幽霊男」をゆれお、と読ませてPNにするというw
昭和のヌードモデル派遣会社とか、ストリップ劇場とかの舞台裏が覗けて楽しい。
そういう設定なので、美人でビッチなおねーさんがいっぱい出てくるのもいい(´∀`*)
犯人は怪しい人が犯人だったけど( ・ノェ・)コッソリ
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好きな作家なのですが、この作品はちょっといまいちな感じ。誰がどうなっても別に驚かないし、犯人はもう別に誰でもいいと思ってしまうくらい登場人物たちに魅力が感じられなかった。
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金田一シリーズには珍しく、舞台が都会、伝説や迷信など出てこない、動機がけっこう浅い、人間関係のドロドロが薄め
探偵推理小説というよりはホラーチック!
幽霊男の発案者と実行犯が異なるとか、マダムXの正体とかは面白かった
マリ殺害の理由や、鮎子の蝋人形の搬入方法など金田一がしてやられて悔しがってばかりいる作品…
死体が芸術的に飾り立てられているので映像化に最適
2012/10/31-11/2
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金田一ジッチャンの方の事件簿。
孫の金田一少年の事件簿ともども、酌むべき事情のある犯人が多い中で『迷路荘の惨劇』と並んで、完全に犯人が悪人のパターン。
この作品では、金田一が犯人その他に出し抜かれる機会が多く、その度に「畜生、畜生!」と髪を掻き毟って地団駄を踏むので、映画版の石坂浩二のイメージで読むと非常に滑稽で面白い。
推理小説というよりは、幽霊男 vs 女怪「マダムX」vs 金田一という、三つ巴の冒険小説といった趣の作品。
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年末ギリギリに読み終えました。さすがに金田一耕助シリーズの長編だけに、二転三転の展開で、最後まで犯人が誰なのか?分からず、トリックや事件の背景もよく練られていましたね。特に、この作品は少しの読み飛ばしも大事な場面を見逃すことになるので、些細な部分まで気を配って読む必要がある作品でした!
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まさに“猟奇曼荼羅”といわんばかりの、眉を顰めたくなるような猟奇連続殺人が展開。
幽霊男は誰なのか、彼が殺人犯なのか・・混乱しつつラストへ・・。
奇妙な痴情の縺れの果てに、犯人はクズ変態だったあの方でした。