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友人のおすすめと
帯の綾辻氏ボロ泣きに惹かれて購入。
あらすじ
少年・晴史は、日々、ごみ収集と死体運搬の
仕事に従事していた。
晴史の唯一の希望は、読書と、似顔絵を
描きつつ客を引くシズクという名の
少女への淡い恋心。
死体関係のグロや身売りする少女たちの描写は
読むのが堪えたが
なぜか不思議とこの物語の舞台である
イタギリがどんどん魅力的な街に思えてくる。
先生方の書評を見て
読者賞の夜葬も読みたくなりました。
2016.12.12 読了
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日本ホラー小説大賞の優秀賞受賞作品。
猟奇的な描写が生々しかった。
竹林老人のキャラクターが魅力的だった。
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一気に読んでしまった…面白かった…
ただ、途中からスッゴイ痛かった…
これはホラーだったんだね忘れてたよ…
愛ってなに?と思いながら読みました。望むことをしてあげること?それは違うんじゃない?って言ってあげること?
でもきっと晴史は幼すぎて、望むことをしてあげることしか出来なかったんだね。
月丸さんが好きです。
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せつない系ホラー。ぜんぜん怖くはない。唯々せつない。ラノベの域を出てないとは思うけど、好きですねー。今後の活躍に期待します!!
世界から見捨てられた人々が集まる混沌の街・イタギリ。
希望のない街に住む少年は、明日の見えない生活の中、ささやかな希望を見いだす。
その希望は、道ばたでスケッチをするシズクという儚げな少女への淡い想い。
次第にふたりは惹かれ合うが、絶望の街は、そんなふたりの恋を許すことはなかった。
凄絶にして美しいエンディング。
独特の世界観と美学に彩られた究極の恋愛小説。
【綾辻行人氏(作家・日本ホラー小説大賞選考委員)】
クライマックスから結末に至る凄絶なシークエンスを読むうち、どうしても涙が止まらなくなった。こういうのを「ボロ泣き」というのだなあ、と思った。ミステリやホラーの新人賞の原稿を読んで、こんなに泣いたのは初めてだった。――傑作である。
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選考委員が、綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆきで、日本ホラー小説大賞優秀賞ということなので読んでみた。ほぼタイトル通りの結末。
主人公の少年晴史は、シナズ(ゾンビみたいなもの)になってしまった思いを寄せる少女シズクが、自分の内蔵を取り出し朽ちていく様を描くことを、助け見届ける。これはホラーか?究極の愛か?私には歪んだ愛情としか思えないけど、こんなふうにしか生きられなかった背景にある"イタギリ"という街に対して、心底恐怖を感じてしまった。
人によってものすごく好みが分かれる作品だろうなぁ。独特の世界観に惹かれるところもあるけど、受け付けられないのも確か。これも作者にとっては賛辞か!?
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怖くはないがラストシークエンスかなりグロい、ホラー小説とせつな系恋愛小説の"合いの子"な作品。イタギリの少女シズクは表紙の装丁画からして可憐な美少女として物語の中に登場してきますが、最後はあんな風になってしまうなんて誰が予想するでしょう。晴史がイタギリから飛び出すラストはなんとなく"勇気付け感"はあるけど、そこに至る道を考えると救いがあるようなないような。。。
この著者さんは結構書く力があって、二度読みしてしまった描写/表現が何か所もありました。
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無法地帯イタギリ。行ったきり戻って来れれない、それが縮まってイタギリと呼ばれるようになった、社会からはじき出された人間の集まりである街。狭い土地の中に法律を無視した高層ビルが密集している土地。そこで生まれ、戸籍もないゴミ屋の少年晴史。彼の仕事はゴミだけではなく死体も始末する。酒に溺れる父親との二人暮らし、夢も希望も知らない晴史が心の支えにしているのは読書と歓楽街で春を売る絵描きの少女シズクの存在だった。
死んだのに死ぬことができないシナズの存在。
街で多発している肝食いと、もう一人の殺人鬼。
腐臭が立ち込める街のなか、二人の関係だけが清廉に淡い。
シズクの秘密と、殺人鬼の正体が明かされたとき、終わりの存在も鮮やかに晴史の胸に現れていた。
文章が引っかかるところがあったりはしたけれど、主人公の健気さというのか純粋さにというのか、彼の彼女に向ける気持ちに引っ張られて読み切った。
ホラー的な怖さは感じなかったし、ミステリ要素も薄い。
ラストの美しさと、シズクの語る緑の夕日の話がとても印象に残る。
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近未来のスラム街を舞台にした作品。タイトルに惹かれ手に取りましたが、タイトル通りのストーリーに楽しめました。ゴミ拾いをする主人公と、絵を描く身売りの少女の恋物語です。淡い恋と残酷な現実のコントラストが美しく、ラストに向けて加速していく思いが心を揺さぶる作品でした。
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辛く黒い世界観の中で繋がるストーリーは、人間の闇と光を露骨に表現される事で、異色と分かりながらも、その中に自分が吸い込まれるような感覚だった。
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掃き溜めのような街イタギリで死体処理をしながら暮らす晴史。
そこでシズクという身売りしながら絵を描く少女と出会う。
晴史はシズクのことが好きで知り合えたことを喜ぶ。
晴史は色があまりわからない目の病気である。
シズクは未来が予言できる。
ある時シズクは殺され自分の姿を描きたいから晴史に内臓を出すように頼む。