投稿元:
レビューを見る
『魔法』が理屈で説明できる動力元だという世界構築にまず脱帽。前提として世界観の説明が必要なのに、ぎりぎりまでシェイプアップして絞ったスタイリッシュな文章。あとは風の騎士とヒロイン(というコトバがそぐわない気もするが)の間柄の成り行きが気になるところ。全く奥ゆかしいから・・・
投稿元:
レビューを見る
シリーズ三作目。密室で結晶の中に閉じ込められたお姫様を巡る物語と海賊の世代交代の物語(笑) 各所にちりばめられたヒントが収束する最後はいいですね、上質のミステリとSFの融合、きれいです。
投稿元:
レビューを見る
変わらず面白いです。殺竜事件や紫骸城事件とも連携してたり、いつもどおりのEDののらりくらりの推理が突然発揮したり。時間軸をつかむのがちょっと大変でしたが、良かったです。
今まで読んだ、上遠野浩平作品に共通するのは「世界」ってところですかね。ブギーポップは特にそうだし、この事件シリーズも世界を混乱させないために、特殊戦地調停士EDが大して動かずに、推理で「犯人」を動かして、結果を出す。毎度毎度スケールがでかいです。
投稿元:
レビューを見る
カラーページの「この世で最も美しい死体」は必見。コレもまたトリックは作中で紹介される魔法にあります。ちょっと前の2作より難易度が高かった気がするナァ…。メインはまたED、レーゼ、ヒースの3人に。二手に分かれて、レーゼとヒースは海賊島に。EDは密室の中の「この世で最も美しい死体」の謎に挑戦します。この巻のメインで、海賊島の中心にいる男、ムガンドゥ三世。非常にかっこいい男ですが……。
投稿元:
レビューを見る
“ミステリの殻をかぶったファンタジィ”第三弾。今回は密室殺人だが、肝心の殺人事件のほうは影が薄い。1巻『殺竜事件』でも出てきたインガ・ムガンドゥ三世にスポットが当たっているが、こっちのほうが遙かに印象が強烈。また、1巻の視点であったリスカッセ大尉が再び一部の視点として登場。彼女、私としてはかなりのお気に入りなのだ。切れ者でクールなのに鈍感(笑)。そして最後の最後での、このオチ。このリスカッセ大尉のひと言。こういうオチ、大好き。いいなあ。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズを読むと無性に『女神転生』がやりたくなる(笑)。
小説の方は海賊の頭首武道館デビュー?
投稿元:
レビューを見る
殺竜でちょっと出てきたムガンドゥ三世さんがやっと出てきたーって感じです。英雄と(私の中の)ヒロインはなかなか進展しません。そっちを応援しつつムガンドゥさんもがんばれーな私です。
2022.3.13 再読
リスカッセさんを応援している私はやっぱり最後のやり取りにほっこりしてしまう
投稿元:
レビューを見る
シリーズ三作目。一作目のキャラがまたまた活躍。展開もキャラクタも安定しているので、安心して読めました。その分、進展しない部分もあるのですが…
投稿元:
レビューを見る
ブギーポップはもう買うのやめたけど、こっちは買い続けてます。
何がそうさせるのかなー。一つには、シチュエーションのひとつひとつの、(ビジュアルを想像したときの)綺麗さ、構図の面白さに惹かれるっていうのがあるのかなと思います。神話の絵画みたいな。
ミステリとしてはあまり面白みはないですが、キャラクタ小説としての楽しさはとっても魅力アップした巻でもありました。次の巻でより傾くのか…揺り戻しが繰るのか…そんなことも気になる巻だったり。
投稿元:
レビューを見る
「――あはははっ!おかしかったですねぇ!」
《公式》
海賊。―それは常に奪う側に立ち、奪われる側には決して立たぬ者。魔法が文明を支配する世界の中で、海賊ムガンドゥ一族に略奪される危機が訪れる。全面戦争も辞さぬ強大な魔導艦隊が彼らに要求するもの、それは完全密室の中で起きた殺人事件の容疑者だった―全世界が緊張する中で海賊は一人の女を呼ぶ。その名はレーゼ・リスカッセ。そして彼女には、仮面を付けたとても奇妙な友人がいて―この世で最も美しい死体と、三代に亘る一族の歴史をめぐる因果の先に待つものは、勝利か敗北か、それとも―。
《私的見解》
メルヒェンたっぷり・・・そういうことです。
推理性がどんどん失われているような気がしますが、それを引き換えにしても面白い、そんな愉快なものがあります。
最初に引用した台詞は実は第一作に登場したレーゼ・リスカッセ。
エドワード・シーズワークス・マークウィッスル――EDではないのです。
今回は懐かしい顔ぶれ、といっても一巻だけですが、三人組が再登場。
EDのバカみたいに長すぎる長広舌とテンションとちょっと開放的になって大きくなったレーゼ、相変わらず苦労性のヒースロゥ。表紙となっているムガンドゥ三世はそれほど個性的ではないのですが、ついつい読み返してしまいます。
一番EDの気持ちがわかりやすいと思う自分は捻くれものだからそう考えてしまうのかもしれませんが。
投稿元:
レビューを見る
表紙の人がグエン様(ターンAの)みたいだ、と思いました。
これは三世でよいのですよね?
海賊島の子ども部屋については、何も考えずに読んでいたので、
おー、なるほどー、という感じでした。
色々なキャラクターが出てくるし、面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
竜シリーズの一冊。一番お奨めw
とにかく”すっきり”したお話。ホント、楽しいね。最後がね、最後の、ね。
投稿元:
レビューを見る
ミステリ&ファンタジーともいえる【事件】シリーズ第3弾。
筋が通りまくりの戦地調停士をはじめとした主人公達が、今回は2ヶ所に分かれて、ある事件に対してそれぞれの仕事をこなす。まずとにかく事件が摩訶不思議。
今回の舞台は”海賊島”と”高級サロン”。想像したことのないスケールの大きさで、時間軸すら入り乱れて、様々な人間が絡み合う。脇役すら忘れる勿れ!
現時点で4作出ている中で、最もお気に入りがこれ。金子一馬氏のイラストも必見!
投稿元:
レビューを見る
落日宮ですごす夜壬琥姫が、世界一美しい死体となって発見され、海賊ムガンドゥ一族が支配する「海賊島」にその殺人事件の容疑者が逃げ込んだ。
そして大国ダイキ帝国の魔導艦隊が海賊島にせまり、容疑者引き渡しを要求するが、ムガンドゥ三世は拒否し一触即発の睨み合いとなる。
海賊島は状況打破のための「代打ち」としてレーゼ・リスカッセに調停を要請した。
ムガンドゥ一族の秘密と三世の生い立ちが書かれている。
登場するED、ヒースロゥ、レーゼの三人は、好感の持てるキャラクターである。
投稿元:
レビューを見る
事件シリーズ3作目、最近株が急上昇
主要な登場人物の中では、ムガンドゥ3世が印象深い。彼は「自分が何をしたいのか、何者なのかを掴むことができていなかった」のではないか。いわく「犬のように」組織の拡大・強化に腐心する父、そんな父から伺える「世界に歯向かおうとした」祖父・・・彼らの後に続き、強大な力を持った3代目は・・・この構図はシリーズ一作目で本人が語っていたものと変わっていないのも素晴らしい。
作品それ自体はシリーズ他作品と同様、大きな事件を物語の柱としつつ、散りばめられた伏線をていねいに回収していく。
本作はそれが非常にハマっていると感じた。作者は箱庭小説が得意なのではないか