紙の本
オススメの作家さんです!
2018/05/07 22:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの短編も、ベタ的な要素がありますが、全短編、義理と人情が詰め込まれてて、さらに優しさも加わり読み終えた後は、自然と笑顔になっちゃいますね。長編良し、短編も良し!平岡陽明さん恐るべし!注目の作家さんです。
投稿元:
レビューを見る
【人生の天才はいない。なぜか心に灯がともる、デビュー短篇集】余命わずかな役者の松田さんと遊び歩く脚本家の私。驚きの過去を知った時――オール讀物新人賞受賞作ほか、泣かされて暖まる五篇。
投稿元:
レビューを見る
何これ。
しらない人なのに面白くてびっくりした。
舞台役者の死ぬまでの話
やんちゃなオッさんの話
首切りジョージ
投稿元:
レビューを見る
全話を通じて、可笑しみ、そこはかとない悲哀、飄々とした感じ。イケメンが出てきて華々しいんじゃないのに、グッと読んだ。
『床屋とプロゴルファー』ではふと『置かれた場所で咲きなさい』(http://booklog.jp/item/1/4344021746)を連想し、書店で買ってきてしまいました。そちらを読むのはこれからですが、今私に必要なお話だったのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
最近、映画を見て「泣ける」ってのが流行ってるらしい。そんな映画のアニメをみても泣けなかった。
だけど、この本は心の奥に響いてくる。さびた大人にしか通じないかも知れないけどね。
私も歳をとったんだなと、感じてしまう一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
新しい書き手は、いつもどこからかやってくるな。
組み立ては、どこか似ているけど、接点をほどいて、直線をねじ曲げる、その手際が少しく粋なんだな。
投稿元:
レビューを見る
オール讀物新人賞受賞作である表題作がやはりものすごくよかった。
末期癌の松田さんの最後の181日。人柄の良さが滲み出ており、松田さんを取材する寺ちゃんの憎めない感じもまたいい。
病気ものとかで泣かすのは狡いと思うタイプなのですが、これは、死ぬということで泣かすのではない。よかったなー、温かい人たちに囲まれ慕われ幸せだなーと目頭が熱くなる。まぁ結局死ぬから泣けるのかもしれないけど、作者はとても筆力があるなと思った。淡々としているのに読ませる。
床屋とプロゴルファーも好きだった。
投稿元:
レビューを見る
ノンフィクションだと思って
読み始めたのに・・
フィクション??だった
別にいいけど~~
生きにくい人なのか
投稿元:
レビューを見る
短編集だとは思わなくて次の話になって戸惑った。6篇どれも心に残る。
売れない役者まつださん
悟りを開いた床屋さん
夏休みの宿題 喧嘩 女 金 バブルだ
リストラ後まさかの農業
寺子屋ブラザー篠田さん
夫婦漫才のマリーさん
みんな、それぞれの人生の主人公なんだと思う。
自分の人生はそんなに語ることあるだろうか。
投稿元:
レビューを見る
余命半年の売れない役者。
華は無いが人望はある、劇団の生き字引だ。
平々凡々な波乱のない人生を
送ってきたと思いきや、
人に歴史ありでそれなりの事情を抱える。
スポンサーの依頼で、
そんな役者の最後の半年に密着して
本を書くことになったお話。
やたらと可愛がってくれる、
よくしてくれると思いきや、
そこにはそれなりの理由があると分かる。
表題にもなっている「松田さんとの181日」
を含む6つの短編集。
著者紹介を読みながら
経歴が違うなと思うも、
ずっとルポタージュと思い込んでた。
そうではなく小説だった。
そう思わせるだけの人物描写、
世界観の構築が上手い。
ドラマチックな出来事が起きるのだけれど、
起こってもおかしくないと思わせる
リアリティがある。
一点の曇りのない真っ直ぐなお話ではない。
問題を抱えていたり、不完全だったり、
欠点があったりする。
順風満帆なエリートの一本道ではない。
そんな人生じゃ面白くない。
曲がり道、くねり道、でこぼこ道。
その道端に繁る雑草の生命力、
さりげなく咲く野花の可憐さ。
そんなものを感じさせる珠玉の物語。
投稿元:
レビューを見る
平岡陽明「松田さんの181日」、2016.11発行、連作と独立の短編6話。タイトルにもなっている「松田さんの181日」が良かったです。ゴルフや麻雀など私がやらないことがテーマの話があったからか、全般的にイマイチな印象が残りました。
投稿元:
レビューを見る
2022/03/06予約 1
松田さんの181日
タイトル作、とても良かった。
売れない役者が最後に演じる舞台。
そこでは思いがけない演出というか告白が、セッティングされていた。
最後の舞台を、過去に捨てた息子が妻子を連れて観に来た。そして会うことなく帰った。
それが良かったんだと思う。
松田さんは役者だから、言動の端々が絵になる、サマになる。
そんな人を実際に目で見てみたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
これって、ノンフィクションなんだよね…!?
えっ…フィクション…!?
と思わせる話だった。
ゴルフや麻雀のルールが分からないから、
読み飛ばした部分もあるけど、人情味溢れる作品だったよ。
松田さんの181日
売れない役者の松田さんが死ぬまでの日々。
床屋とプロゴルファー
悟りをひらいた床屋がプロを目指すゴルファーに教える。
僕だけのエンターテイナー
ワルな井吹さんに預けられた17歳の夏休み。
浜えんぴつ燃ゆ
家老として、会社のために生きていく。
寺子屋ブラザー篠田
お金のかからない塾でいろいろなことを教わる。
マリーさんの101日
3回目の結婚。腹話術人形のあゆむくん。
松田さんの181日と、マリーさんの101日は
なんとなぁーく、話が繋がってるよ。
個人的には、マリーさんの方が好きだったなぁー。
いやー、なんか良かったなぁー。
投稿元:
レビューを見る
6編からなる短編集。
1話目の表題作は、「オール読物」新人賞受賞作。
* * * * *
表題作は、さすが新人賞にふさわしい出来栄えでした。
人間としての度量があり役者としての技量にも優れながら、「華がない」という、自分ではどうしようもない弱点のためにメジャーになれない。それでも、そんな不条理に動ずることなく飄々と役者人生を全うする松田さんの姿が心を打ちます。
この「松田さんの 181日」で狂言回しを務めた7流脚本家・寺田は、最終話「マリーさんの 101日」でも同様の役割を演じていて、松田さんの最期に寄り添った時間が寺田にとって糧(少しばかりだが)となり、「舞台」や「舞台人」への理解につながったことがわかります。
主人公としては凡庸ですが、それが却って語る対象を引き立てることになっているのだろうと思いました。
個人的に気に入った話は、4話目「浜えんぴつ燃ゆ」と5話目「寺子屋ブラザー篠田」で、読後の味わいが好みに合っていました。
平岡さんは短編にも適性があることがわかり、うれしくなりました。
投稿元:
レビューを見る
掛値なしの星5つ。デビュー作を含め6篇全てが粒揃いの作品。巧緻な心理描写、計算された構成、行間に溢れる機微…説得力ある筆力で共感と人情を生み出す。温かくて笑えて泣かせる素敵な一冊です。