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本の内容も面白かったが、著者紹介で「アメリカで少年にイチローと間違えられて『I'm not Ichiro』って言ったら泣かれた」っていうエピソードがツボにはまった。鈴木さんはすごい人だなあ。
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「そうやってこまかく何度も相づちを打つと、相手の信用をなくすよ。相づちが多い人って言うのは、だいたいよくわかってなくて、不安でそうしているだけなんだ。相づちは数を少なく、そして長く。ちゃんと相手の話を理解したあと、大きくうなづいて相手の目を見る。自分が理解したということを明確に伝えなきゃダメ」
生き方考え方は四方八方、世界に点在しており、宗教のように唯一絶対があるものではない。自分を捨てることも良しなら、自分を貫くことも良し、そうだと思います。ただ、自分を捨てることの意義についてストレートに表現されているこの本は、生き方問わずに読むべきでしょう。深く深く
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20歳をすぎてから
「自分とは何か?」「どうあるべきか?」「どうしていきたいか?」と常に考えてきた気がします。
でも、答えは何となくだったり、
曖昧だったり…。
時間ややるべきことに流されて
気がついたら中堅世代。
自分なんてどこにもいない。
自分のなかには何もない。
何かあるとしたら、それは外、つまり他人のなかである。
「はじめに」より
作者と同じ年代を育ったので
最初は、「え!?」と思いましたが、
読み進めていくうちに納得できました。
「自分が見られたい自分」よりも「人が見ている自分」が自分なのです。
p169
求められていることこそ、他人が見た自分の強み。
それを知ることこそ、この仕事術の真髄なのかもしれません。
石井朋彦さんに会いたいなって思いました。
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筆者はジブリの名物プロデューサー鈴木さんの下で修業、その後アニメのプロデューサーとなった方。
鈴木さんの教えを軸にした、ある意味ビジネス本。
自我をすてて、人の物まねをしてみることが成功への秘訣。
ただし、それは「単に自分で考える力がなくて、人に迎合する。」というのとは全く逆の考え方であることがミソなのだろう。
筆者自身が本来自己主張がかなり強く、自分の考えを持とうとするタイプだからこそ、あえて自分を消して、人を観察する、人の物まねをする、ことで、自分のことが客観的に見えて(自分の強み弱みが把握できて)、人の良いところも吸収できる。
・自分がどう思うではなく、自分は人にどう思われいているかをきちんと考える(社会性が大事)
・話をしたい内容を3つに分ける。
などなど
確かになーということも多々。
また、クリエイティブだからこそなのかな?という普通の会社と違いそうな部分も多々ありました。
宮崎さんも、高畑さんも、頼まれたからこそやっているだけであって、どちらも監督になんてなりたくなかった。
というフレーズがあり、ええ、そうなの?と思ってしまいました。
そんな受動的な感じなのかと思うとびっくりです。
言葉尻の問題であって、アニメをきちんと作りたいという核があるからこそ、ここまでなれているのでしょうが。
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スタジオジブリでアニメーション映画のプロデューサーとして仕事を行う著者が、宮崎駿監督や鈴木敏夫氏などとの交流を通して学んだ自分を捨てて真似る仕事術について書いた東大読書で紹介されていた一冊。
真似をして自分を捨てることによって仕事力を高める方法を鈴木氏や宮崎氏と何度も近い位置で仕事をしてきた著者だからこそ書ける内容が多く、勉強になりました。
宮崎氏や鈴木氏には人とは違う目線があることを読んでいて何度も感じました。
それを著者がプロデューサーという仕事も活かしてうまく表現されており勉強になりました
鈴木敏夫氏とのらエピソードが多く、氏の人柄を知ることができました。
また、会議の席順やメールの分類法や相手の話をメモすることなど実践的な内容も多くて参考になりました。
10段階怒りや余白などといった考え方も鈴木氏独特のものですが、取り入れることによって人生の幅が広がるとも感じました。
そんな本書の中でも話し方についての部分は、場面によって使い分けることの重要性も学ぶことができ印象に残りました。
あとは、人が見ている自分を意識することの大切さも学ぶことも出来ました。
本書を読んで自分が他者に必要とされる存在になるのと同時に関わる人の核を見出して個々が能力を最大限に発揮できるような組織を構築できるように自分を捨てることの大切さを感じさせらました。
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自分を捨てる事でいろいろな視点から人を見ることが出来る。最終章の実践編では、本当に実践したい仕事術が書いてあった。
ただ、鈴木さんが言っていたって内容が一冊通して書き綴られている点は少し気になった。
本なんだからもっと自分を出して、こうだろう!って言い切ってもらえるともっと入ってきた。
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石井氏は、スタジオジブリで「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」のプロデューサー補を担当されました。
本書は、石井氏が20代のときにスタジオジブリで鈴木敏夫(すずき としお)氏の元で教わった仕事術について書かれています。
自分を捨てることは、個性がなくなることではない
「自分を捨てる」というと、個性を発揮したいと考えている人や、自分の能力を評価されたいと思っている人にとっては逆のことを言われるようですが、そんな方にこそ読んで欲しいと思います。
本書の中で、徹底的に自分のエゴを捨てて真似をしていても、真似できない部分や異なってくる部分があり、それが個性である、という内容が述べられています。
まさにその通りであり、個性を発揮したいと考えている人にとっても、他人の真似を通して本当の自分の個性、「核」というものがはっきりと見えてくると思います。
中でも、個人的に印象に残ったのが、冒頭の、「3年間、真似をする、真似だけをする」という言葉です。
これは私がメンターから言われたことでもあり、非常に大事なことだと思っています。
真似だけをするということは、常に素直でいることや、外に対して心を開いておくことが必要とも書かれています。
一流になりたい人、今とは違う結果を残したい人は、素直さを持って、一流の人を徹底的に真似するといいと述べています。
私も経営を志すことになってから、現在まで一貫してそのことを意識しています。
石井氏の仕事の進め方については本書に書かれているので、ぜひ読んでみてください。
友人や、ともに経営を学ぶ仲間にもおすすめしたくなる素晴らしい本でした。
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個性が大事と叫ばれる現代において、「自分を捨てろ」という。
実は、自分を捨てて、真似して、真似して、真似しつくした先に、それでも真似できないものが個性であるという。
「自分らしさとは何なのか?」を考えさせられると同時に、具体的な行動に繋がる示唆も多く、考えすぎてしまうくらいです。
そこかしこで、「正解」と見せかけた情報が溢れる中で、そういった情報に振り回されないように、自分の軸を見つけなおしたい方、より一層地に足つけて力強く進んでいこうと思っている方にオススメです!
著者の石井朋彦氏は、日本の映画プロデューサーで、株式会社スタジオジブリの制作出身。現在はProduction I.G所属、株式会社クラフター取締役となっている方。
スタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』から本格的に宣伝に関わり、鈴木敏夫のもとで映画のプロデュースを学ばれています。
ジブリ以外でも、話題になった『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』でもプロデューサーを努めている、大活躍の方です。
以下では、そんな本書の中から、わたしが今、特に興味深いなと思った点に関して、ご紹介します!
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自分なんてどこにもない
自分の中には何もない
何かあるとしたら自分の外つまり他人のなかである
自我を手放すと俯瞰の視野が手に入る
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これは非常に重要な示唆ですよね。
冒頭でも書きましたが、結構現代だと「自分」というものを確立させよう、というメッセージが色々とはびこっていると思います。
しかし、ここでは「自分の中には何もない」と言っています。
言われてみれば確かにそうです。
わたしたちの考えを形作っているのは、親であり、友人であり、師であり、今まで触れた環境です。
そういったものから、いくらかを吸収して出来上がったのが、今の自分であると考えると、「自分探し」という名目で、全く新しい自分を見つけようとしているのも少しずれているのかなと言う気もします。
本書の中では、「人に求められる自分が自分である」とも書いています。
確かに、と思う一方で、「自分が求める自分が自分である」とも考えられるのかなとも思います。
今の自分が周りによってつくられているなら、逆に、「自分がなりたい自分」を明確にし、そのために必要なことを吸収していこう!と思った方が楽しいのではないでしょうか。
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苦しいときほど自分を捨てることですくわれる
自分のために仕事をしない
自分のことばかり考えている人が鬱になる
そのプライドを守って停滞している時間に、相手はどれくらい先を走ることになるのか?
いまの自分のやりかたの先に劇的に状況を変える可能性がどれくらい残されているのか??
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聞きようによっては、他社依存かなとも捉えられるような表現ですが、よくよく読んでみると違うことが分かります。
「自分というも��にこだわりすぎて、自分というプライドを握りしめて、行動できなくなるくらいなら、一旦そのプライドは手放したらいい」と、そういうことだと思います。
今の自分を守るのではなく、今の自分の変化の可能性に目を向けられるといいですよね。
本書を読んでいて改めて思いましたが、同じものを見ていても、どこに焦点が当たっているかで、前に進めるか、停滞するか、大きく差がついてくるのだなと思います。
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平気で噛み付く
打てば響く
負けず嫌い
常識がない
何を言われても、申し訳ありませんでした、またもっとやらせてくださいとくいつく
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これは、石井さん自身のことですね。
聞き分けのいい人もいいですが、しっかりと自分の考えを持って話せる人の方が魅力的だなと思います。
一方で、「そこにこだわりすぎるな!!」、というのも本書のメッセージなので、要はバランスなのかなとも思います。
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どんな人間にも特技と不得意なところがある
ダメなところに目を向けず仲間のよいところに目を向けなければだめなんだ
自分から遠いスタッフほど大切にしろ
ダメだと思ってからがその人との関係のスタート
自分にない能力を持っている優れた能力を持っている人と組むことでしか大きな仕事は成し得ない
人は自分のために他者を必要とするし他者に必要とされる自分が自分なんだよ
自分以外のことを考えている人生は本当に豊かである
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自分を捨てるからこそ分かる、他の人との関わり方。
自分を客観的に見ることで、特技や不得意があることにも気づく。
そして、それは自分以外の人も同じ。
”自分”という一個だけで閉じて存在していると考えを捨てて、自分を含めた自分を取り巻く環境も含めて自分にとって大切なものだと思えると、一気に視野や、考えの自由度が広がるのだなと気づかされる。
あなたは普段どの範囲の人のことまで、考えることができていますか?
狭い世界で、自分という御旗を掲げ、得意げになっていませんか?
そう問いかけられているようでもあります。
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自分の意見を捨てろ。
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫から、一番最初に教えられたのは、この言葉だった。
ひたすら他人の真似をする仕事術を身に着けた筆者が、鈴木の下で学んでいった仕事術を記す。
三年間、自分を捨てるための仕事をして得たものこそが、自分の核だという。
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会社の先輩に渡されて読んだ。めっちゃ良い。
自分を捨てて、人のマネをする。
あとがきに書いてある
「自分以外のことを考えている人生は、本当に豊かである」という一言がグッとくる。
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良本。
・自分にこだわると、スランプにはまる
・劣等感を刺激する人に近づく。自分の中身を一度空っぽにして、その人の中身を入れてみる。
・本来の自分をさらけだす方が「得」
まさに「これからわたしはどうすべきか」と心がザワザワ状態な今、これを突破するための具体的な次の行動が見えた。
自分のオリジナリティを見つけようとベクトルを自分の中に向けても、そこに答えはない。すでに輝いている人のやり方を真似て自分に取り入れてみる。完コピしようとして、それでも真似できなかった部分が自分らしさ、自分の核になる部分だ。
あの人を、完コピしよう。
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20代30代で現状に不満を持ち、とにかく今の自分を変えてみたいと思う人ならお勧めの本です。
帯PR曰く・・
「3年間、自分を捨ててオレの真似だけしてろ!どうしても真似できなかったところが君の個性だから」
アニメプロデューサー・石井朋彦。その真摯な仕事の根底にある「自分を捨てる仕事術」とは何か。「自分のなかには何もない。何かあるとしたら、それは外、つまり他人のなかである」という真実を、強い筆力で伝える1冊。スタジオジブリの名プロデューサー鈴木敏夫が若き著者に教えた、会話術、文章術、人身掌握術、トラブル対応ほか、具体的方法論のすべて。・・
何か新しいことを学ぶ(受け入れる)のには、型から入るのが一番です。それは、長年の経験から蓄積されてきたベストな形がその型に凝縮しているからです。
既に業界で活躍している人であれば、それなりの(成功の)型を持っているはず。そこで自分の仕事の師をみつけたら、とことん自分を捨て、師のやり方を真似てみるのがいいと提言しているのが本書です。
いわゆる仕事を盗めというやつですが、おそらくここでのポイントは2点ありそうです。
1つは、ある程度の若さが必要だということ、つまり、40代50代ともなればそれなりの人生哲学や価値観が邪魔して素直に自分を捨てることがむつかしくなるから。
もう1つは、マネをしても自分にあうあわないが必ずあるということ、自分の流儀に合わないのに無理してストレスをためるのも精神衛生上悪いし、第一、長続きしません。筆者も鈴木敏夫氏とぶつかり合いながらも、納得できたからこそ、ついていけたという単純な事実は重要です。
あと気になった点もありました。
本書には若さゆえの意見を全面否定される場面(塩野七生講演会)がありますが、それこそ発言の中身で判断されるべきものでしょう。もちろん、人生経験の浅い若造の言うことなど取るに足りない自己満足の世界である可能性の方が高くても、自分なりに問題にきちんと向き合う姿勢は大事です。(筆者は自分が目立ちたいからという意識しかなかったと反省していますが、それなら相手もそれなりの批判をすればいいわけで全面否定では議論の余地もありません)
まあ結局、そうした自己流を引きづってしまうことが成長の妨げになることもありえるし、鈴木氏は頭でっかちな筆者にまずくぎを刺しておこうと考えたからなのかもしれません。
やさしく書かれている本書ですが、自分の置かれている立場や状況によって、様々な気づきを提供してくれる(はず)かなり深い本となっています。
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「はじめに」から引き込まれた。読み進めると、頭に”星のカービィ”が思い浮かんだ。自分を捨てて他人の術を盗み、取り込んでみよう。「自分は自分の中にはない、他人の中にある」という言葉は真理だと思いました。
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超書 久々にはまりました。
ノートとペンを離すな、A4に書け
すぐ議事録を作ってくばれ
おまえは頭をつかうな
おまえの自由にアポいれてよいぞ
ダメな人はそばに置くけど、悪い人は置かない
などなど、理屈ぬきに共鳴できる箇所が多々ありました
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なんで自分を捨てるんだろう?とタイトルを見た時は思ったが読んで納得した。自分だけでは何も成し得ないということを知った。世界に感謝、ということを思った。解決策を相手に言わせる、はなるほどと思った。