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群像劇の見事さ、緊迫していく展開に目を奪われていると、予想もしていなかった深い感動に包まれる。エピローグは珍しくちょっと強引だったかも。
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初期の作風っぽい印象です。
どんでん返し的なものはないのですが、伏線が多いので楽しみは多いと思います。
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Concepted by 道尾秀介×ケラリーノ・サンドロヴィッチ 場末の釣り堀「カープ・キャッチャー」には、「神」と称される釣り名人がいた──。小さな生け簀を巡るささやかなドラマが、しかし、どういうわけか、冴えない日々を送る六人を巻き込んで、大きな事件に発展していく。しみじみ笑える異色作。
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「スタフ staph」を読んだ時も道尾さんっぽくない気がしたが、本作はケラさんとのコラボということもあるのか、一段とぽくない気も。
バラバラな人が繋がっていくところは伊坂さんぽい。
映像化されて見るかと聞かれると微妙なところ。
ヒツギム語の音が持つ裏の意味を考えるのが面白かった。
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いやー、おもしろかった!
ヒツギム語がいちいちおもしろくて、顔が緩みっぱなし!w
もうね、道尾さんったら、ノリノリで楽しんじゃってるね~~!!!って感じがありありとw
だから、こっちも一緒に楽しんじゃう感じ!w
ちょっと伊坂さんっぽい感もありw
めっちゃ楽しめました~~!!!❤
信じる人は救われマスw 気になる人は、読んでみそw
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ケラリーノ・サンドロヴィッチって誰だ? 映画が同時進行しているらしいが、何はともあれ、道尾秀介さんの新刊である。読んでみて唸った。道尾作品はすべて読んでいる僕から見ても、かつてない作風と言えるだろう。
伊坂幸太郎さんの作品だと言われて読んだら、信じたかもしれない。キャラクター造形の妙。舞台設定の妙。それらが、あんなところやこんなところで繋がる妙。とはいえ、地の文はやっぱり道尾秀介のものだったが。
タイトルは『サーモン・キャッチャー』だが、作中には「カープ・キャッチャー」という釣り堀が出てくる。釣った魚の色と数に応じてポイントが得られ、景品に交換できるシステムなのだが、ポイントはその日のみ有効という悪徳商売…。
高ポイント景品を獲得できるとしたら、「神」と称される老人しかいないと、常連客の間では言われていた。こんな場末の釣り堀で、冴えない日々を送る6人の思惑が交錯する。勘違いがさらなる勘違いを呼び、気づけば全員が巻き込まれていた。
涙ぐましいその日暮らしを送る者もいるが、不思議と悲壮感はない。現状を変えたい。少しでも稼ぎたい。彼らなりに懸命に考え、実行するが、ことごとく裏目に出る。違う方法はないんかいっ!と突っ込みたくなるのはご愛嬌。
これまでの道尾作品と比較して、主要人物がその辺にいそうな人たちばかりなのが、大きな特徴と言える。そんな普通の人たちが、予想の斜め上の行動に出てしまう。彼らが思いつきで動くにも関わらず、本作の構成と展開は、実に緻密だ。
身の危険が迫る描写もあるが、基本的に安心して読める。いよいよ万事休すかと思ったら、意外な展開が。悪党にしては随分と潔いな…。意味がわからないという方は、読んでみればわかる。いつの間にやら、事態は収拾したのであった。
なお、ケラリーノ・サンドロヴィッチとは、日本人の映画監督だった。2人でコンセプトを練り、それぞれ創作するという趣向らしい。映画は小説とは別物なのだろうが、本作のキャストを考えながら読むのも、なかなか楽しい。
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訳のわからないドタバタ喜劇風.どんでん返し的な言葉の遊び的なストーリー展開で面白くはあったけれど.伊坂幸太郎をヤボったくしたような感じだった,道尾さんの作品が変わってきたのかかもしれないけれど,人物に寄り添う影のような味わいがなくて奥行きのない物語だった.
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釣り堀で釣った魚の種類と数によってポイントがたまり景品と交換できるってどうなのよ。
腕に覚えがないと高ポイント商品をゲットできないね。そんな釣り堀で神様と呼ばれるのだから、それはすごい腕。
ちょっと変わった釣り堀であの人やこの人を巻き込んで……。気がつけば関係あったんだってな感じか。
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なんとも愉快で不思議な小説。さまざまな人生を送っている人たちに降りかかる、それぞれの小さな事件。それらが全部繋がって、やがて判明する事の次第。ユーモラスでコミカルでスリリングで、そしてほんの少しほろりとさせられます。
なんといっても導入でやられました。いったい何が何だか分からない。だけど何なのかが気になってぐいぐい読み進むうちに、すっかりと物語に取り込まれてしまいました。まさしく一気読み。
ちなみに、「ヒツギム語」が凄く気になる……そしてそれだけでなんだか笑わされる(笑)。
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テンポの良い愉快なお話でした。
バラバラだった物語が終盤に向けて徐々に繋がって行くカンジは少し伊坂幸太郎っぽかったかなぁ。
映画と小説のコラボとのことで、エンターテイメント性が高く、確かに映画版も面白そうです!
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君の人生は、たいしたものじゃない。でも、捨てたものでもない。場末の釣り堀「カープ・キャッチャー」には、「神」と称される釣り名人がいた。釣った魚の種類と数によるポイントを景品と交換できるこの釣り堀で、もっとも高ポイントを必要とする品を獲得できるとすれば、彼しかいない、と噂されている。浅くて小さな生け簀を巡るささやかなドラマは、しかし、どういうわけか、冴えない日々を送る六人を巻き込んで、大きな事件に発展していく―
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ミーちゃんが着ていた浴衣の柄と似た赤い模様の鯉を探す物語なのに、なぜサーモン・キャッチャー?と言う疑問には、まさに最後の一文が応えてくれるのだが、「それか!?」という種明かしで、思わず笑ってしまった。ヒツギム語とはまったくふざけた言葉である。物語自体は、冴えない日々を送る六人が、なんだかんだと結びついていき、なんだかんだと危ないことに巻き込まれたりしながら、なんだかんだと心を通わせて、ほのぼのとした気分にさせてくれたりもする。見事に全員が繋がってしまうところが、そんなにうまいこといくものかと思いながらも、妙に気分が好い。これはこれで面白かったな、という一冊である。
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伊坂幸太郎ぽくて、なんかちょっと違う感じがするというか、私の勝手な期待と違っていたよー。面白いことは間違いないんだけどね。
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面白かったですよ。
ただ全体的に伊坂っぽい雰囲気が強くて、伊坂を読んでいるような気分になってしまうのですが・・・
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登場人物に全く魅力がなくて全然引き込まれなかった。文章も何か読みにくく、中途半端な受け狙いも面白くなかった。
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思いの外面白くて一気読みした。でもいろんな方がレビューで書いてるように道尾さんと言うより伊坂さんっぽいなあと。ケラリーノさんとのこらぼだからですかね?
帯の「君の人生は、たいしたものじゃない。でも、捨てたものでもない。」これいいですね。
ヒツムグ語恐るべし。そして「サーモン・キャッチャー」最後の最後に。全く。