紙の本
なかなか面白かった
2019/01/19 15:52
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジュエリー大好きなので読んだけど、ジュエリーのいろんな話が読めてなかなか面白かった。
掲載されているジュエリーはカラーや生で見てみたいなあ。
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古代文明のアクセサリーについてと、ヨーロッパでの宝飾品の発展について。
→https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12394099691.html
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元になった「ジュエリイの話」は結構前に買って読んでいて、この手の本にしては珍しく祝・文庫化!加筆もあると言うことなので購入に到ったのでした。
ちょっと残念なのが翡翠と銀の、日本についての記述がないこと。
この辺加筆に期待してたのになぁ。
翡翠の勾玉を話題に出したなら、是非産地の糸魚川についても触れて欲しかったところ。確かに歴史から忘れ去られていた産地ではあるけれど、中国・ニュージーランド・中米だけというのも寂しい。
それに銀は一時、ヨーロッパの銀の価格は日本の銀が決めていたと言われるくらいの輸出品目だったけれど、この辺は宝飾品の歴史としてはあんまり言及されてないのかしらね。
まぁ宝飾品の参考図書自体、海外の物が多いからしょうがないのかなぁ。
それを除けばジュエリーについての四方山話、大変興味深く再読したのでした。
再現不可能な太古の技術とか、浪漫ですよね~。
それにしても真珠と貝ボタンのせいで、真珠貝根こそぎとか業が深いわ…。
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自分がアンティーク家具 、照明を扱っている立場もあり非常に面白かった。
素晴らしい作品、文化が生まれる時。それは素晴らしいクリエイターが居るからではなく、それを求めるレベルの高い客が居てこそ生まれるものだと再確認した。美しい物を美しく後世に残すという役割りだけでなく、美しい物を生み出すための努力が必要だ。2016年、果たしてそういった作品が残せるのだろうか。
変態的な消費者、客と今の時代に出来る美しい物を生み出してみたい
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世界史とタイトルにあるのに、一番初めが日本の装飾品について書かれており「あれ?」ってなる。
歴史のように体系化された内容でもなく網羅性もない。
けれども、ジュエリーにまつわる職人や商人ら、コレクターの小話がこれでもか!と書かれており、それだけで面白い。
いまはもうない豊かさというか、上から見るというか、美しさへのこだわりが楽しい。
もともとは「ジュエリィの話」という本の文庫化だそうである。納得した。
個人的には前のタイトルの方が好きだけれども、顧客訴求力のあるのは今のタイトルなんだろうなぁ……。
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日本ジュエリー界の重鎮、山口氏の一冊。
ジュエリー文化史、装身具史とかなりマニアックな一冊ではあるが、日常必需品ではないジュエリーについて、大半によくまとめられた一冊なので、ぜひ読まれたい。
巻末の山口氏による良い店やジュエリーの見分け方の法則が、実に端的なので抜粋。 ・宝石店の社長のレベル
・その社長が良いと思ってた集めるジュエリーのレベル
・その社長が使う社員のレベル
・そのジュエリーを素晴らしいと思ってる店に来るお客様のレベル
これらは長期で見れば必ず一致する。
従って、あなたが店主の社長や夫人に違和感を感じる店には、あなたに合う店員はいないし、あなたに向いたジュエリーもない。また、出来れば会いたくないと感じるお客様がいる店には、あなたに向いた店ではないのです。
せんじつめれば、
1.お店は明るいか、清潔感があるか
2.お店に赤札が下がっていたりしないか
3.店内で自由に商品を見て回れるか、店員がべたべたと付いてこないか
4.商品の展示は綺麗か、抜けた所はないか、汚れたタグはないか
5.質問にきちんと店員は応えられるか、答えないで、お店側の都合の話の部分が多くないか
6.商品に下品さを感じないか
7.商品を自由に触らせてくれるか、触って違和感はないか
8.言いもしないのに値引き、割引を持ちかけて来ないか
9.こちらが持ちかけた値引きに、誠実に対応するか
10.店員が明るく、不潔感がないか
11.以上のことに問題がないなら、買うことを検討しても良いが、急ぐ必要はない。候補としては合格、買う前に他の店も覗いてみた方が良い。
#読了
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宝飾品の歴史の変遷が書かれており、知識や話の一部にできるようにしたいと感じる内容でした、。その中でも『ジュエリーというものはあなたを美しくするだけのものであり、使って楽しむものです。それが将来売れるかなどということは結果であって目的にしてはいけないと思うのです。』という記述が印象的だった。これは、ジュエリーのみでなく、どの話にも当てはまると思うんですよ。
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婚約指輪を買うにあたってそもそもジュエリーって何だっけとふと思って、調べるために手を伸ばした。歴史や地域による違いや共通点などが記されていて勉強になった。
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日本では古墳時代まではピアスがあったが世界でも珍しいほどに装身具は明治維新を迎えるまで千年以上影を潜めてしまったとの評価にはハッとさせられた。日本は巨大な宝石市場を抱えながらもその歴史は実に浅いと繰り返し筆者が指摘するのも得心。私が宝石に対して憧れを抱かず身近に感じないのは、性格や好みだけではなく風土の問題もあるのではないかと思わされた。
本の内容は世に聞くジュエリーブランドの起源や、主に欧米のジュエリーデザインの歴史的変遷について。これだけでも今後のジュエリー選びの拠り所にできそうだと思った。