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2016/7/9 Amazonより届く。
2022/9/2〜9/7
なんと6年ぶりの和田作品。
村上水軍のことは名前はもちろん知っていたが、主人公に据えられた作品を読むのは初めて。破天荒な娘、景のキャラクターが良い。このあと、どうなるのか。2巻へ。
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毎日、大阪城を見ながら通勤しているけど、戦国時代、そこには城ではなく寺があったとな。巻頭に地図が付いていて、見知った場所ではあるけれど今とは異なる地勢が描かれており、戸惑いながら想像力を働かす。
織田信長に攻め寄せられる大坂本願寺から助太刀を求められた毛利家。いかな毛利家とて10万石もの兵糧を簡単に運べる術もなく、瀬戸内海を実質的に支配する村上海賊の手を借りるべく使者を送る。
使者と海賊の頭領との会談は中途半端に決裂したものの、ふとした顛末から大坂へ向かうことになった海賊の姫君・景。その性格と容姿から行く先々でひと騒動必至であった…。
この作者、前に読んだ本(2冊だけだが)もそうだったけど、歴史上の出来事を描きながら、描写は現代劇画調といったトーンで、そこは今回もまた同じ。
景さんはのっぺりした顔が美人とされる戦国時代の日本では醜女と決めつけられているが、現代で言うと彫りの深いエキゾチックな美人といったところかしらん。
2014年の本屋大賞、待ってましたの文庫化なんだけど、ちょっと軽い印象。まあ、お話はまだ始まったばかり。
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新しいわー。海賊で醜女で男勝りな、景。
歴史の表層には出てこないが、どこに味方するかで情勢を左右しかねない力、存在感があった瀬戸内海の村上海賊。日本の海賊ってのがそもそもえっ?!て感じでびっくり。
瀬戸内を知り尽くし、勝手に通行料みたいなのを取り、背く者には容赦しない残酷な面がありながら、秩序を保つ役割も果たしていたという。
そして海賊もまた人の集まり、家族や親族で構成されている。そこに人間模様が生まれる。物語が生まれる・・・。とりあえずそこに、新鮮な引力がある。
ほとんど計算のない、ストレートすぎる景がこれから織田方や眞鍋海賊とどう渡り合っていくのか・・・。
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面白い予感は感じる。でもまだ物語に入り込めていない。感想は次巻以降かな。
あらすじ(背表紙より)
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊―。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く―。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞!木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
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悍婦で醜女といわれている村上海賊の当主の娘「景」。
彼女の持つ勢いが、物語を動かしていく第1巻。
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漫画チックな展開に、閉口。途中で投げ出してしまいました。こういった作品が評価されるのは、書店員さんが現代のマンガ、アニメに強い影響を受けているからだと思います。本格的な時代小説好きには向かない作品です。
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『のぼうの城』に続き、ワダリョー作品二作目。序章は面白味に欠けたが、主人公・景が出てきてからは面白さ爆発!彼女は村上家の姫様なのだが、悍婦で醜女、嫁の貰い手もなしと来た。でも内面、外見共にとても魅力的に描かれていると感じた。この他のキャラたちも同様である。また、織田方と大坂本願寺の関係、[プラス]毛利家、海賊たち(主に村上)などが絡み合い、その合間々々にナレーション的な歴史解説が入り相乗効果で大変面白かった^^ いやはや、さすが本屋大賞受賞作。期待していた以上だ!まだ(一)しか読んでないが星五確定。
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初の和田竜作品。思ってた以上に漫画チック。いくら命の価値が低い時代とは言え、戦を好んで人を斬りまくり、粗暴なだけのヒロインには不快感しか覚えないが…次巻に期待。
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今の時代に生まれていたら確実にモデル、芸能界にいてもおかしくない容姿の主人公は、海賊の長の娘で自ら海を守ってます。それなりに結婚野望、願望もあり、年頃ですが、そこらの男よりかっこいいです。ただこの時代では醜女と言われ、みんなから馬鹿にされ、嫁の貰い手はほぼなし。自分を認めてくれる大阪へ勝手に向かって夢を膨らませてますが、猪突猛進すぎてはらはらします。戦と海賊の将来より、彼女がこれからもてるかを期待してます。
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信長と石山本願寺との戦いのひとつ木津川合戦、
秀吉が大阪城を築く前は、石山本願寺がそこにあった。
同時期、瀬戸内に勢力を張った村上海賊。
その当主の娘 景の、時代の、社会の常識に逆らい、自分の居場所を求め、天真爛漫というか、自分の興味のままストレートに行動する姿は、現代の社会の壁を乗り越えようとする呻吟する人に重なる。
その村上海賊の娘がどうなっていくのかは、まだこれから。この先、どうなっていくのだろう?
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文庫になるのを待っていた作品。
面白くなる感じはでてるが、まだストーリーが序盤の為、本番はこれからでしょう。
次巻以降にきたい。
仕方ないけど、文章が少し読みづらいのが気になる。
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本屋大賞受賞作だけあって、リーダビリティは高いですね、やっぱり。キャラ設定も秀逸で、何より「海賊王」って言葉に無性に興奮します。第1巻。まずはそれぞれのキャラ描写、時代背景、勢力図が描かれて、その後、いよいよ村上海賊軍と織田軍の邂逅まで。次巻への期待も高まります。
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いやぁ、おもしろかった。高校生の時に最初らへんで飽きて挫折したけど、もう一度ページを開くと止まらなくなった。
こんな時代があったんですね。
人物描写も個性的でおもしろかったですー。
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第11回本屋大賞、第35回吉川英治文学新人賞受賞のエンタメ歴史小説。 ―― http://bookmeter.com/cmt/58054222
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戦国の乱世に、瀬戸内の島々を拠点に権勢を誇る村上海賊。
宿敵・織田信長と対立する大坂本願寺の門主・顕如は、籠城戦に備えた兵糧十万石の輸送のため、この海賊の王を味方につけることを決意します。
その村上海賊の中でも最盛期にある能島村上家。当主・武吉の娘である景は、女ながらも海賊働きに優れる悍婦であるばかりでなく、嫁の貰い手もないと評判!?の醜女。
その景が海賊働きのさいに、たまたま窮地を救う形となった安芸国の門徒衆-彼らは日頃からの恩に報いるため、大坂本願寺へ兵糧と共に馳走するつもり-の懇願と、大阪の堺なら景のような容姿でも美女ともてはやされるという口車に乗せられて、彼女は背景もろくにわからぬまま、大坂へと舟を進めることとなります。
海賊の話とあって、本巻の大部分を占める海のシーン、特に景が単独で先陣切って乗り込む海賊働きや船上での斬り結びは迫力満点です。
弟を練習台に磨きをかけた、彼女の剣の必殺技が炸裂する場面は、映画のようにスローモーションで何度も脳内再生されました。
そして、景自身の無邪気で時に子供じみたキャラクターは、読み進めるうちにその醜女という容姿を忘れさせ、惹きつけられること請け合いです。
親兄弟、親戚、海賊仲間、門徒衆などなど様々な人々と彼女のやり取りは、どこかおかしみを含んでいて飽きません。
さらに本巻のもう一つの見どころは、大坂本願寺と信長との争いの背景が、よくわかることです。
正直、この争い自体をあまりよく知らなかったことに加えて、比叡山焼き討ちのような信長の過激な行動が印象強いこともあり、「信長が悪者」みたいな単純なイメージがあったのですが、どうも話はそんな簡単なことではないように思えてきました。
といった風に早くもその面白さにやられ気味ですが、まだ4分冊の1巻目。
これからしばらく楽しめそうです。