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74件
村上海賊の娘
著者 和田竜
時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景(きょう)だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦(かんぷ)で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く――。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
村上海賊の娘(四)(新潮文庫)
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村上海賊の娘 1
2016/11/20 09:13
信長時代の瀬戸内を支配する村上海賊の一大物語の始まりです!
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、和田竜氏の傑作で、本屋大賞に選ばれたことはもちろん、吉川英治文学賞も受賞した読みごたえある傑作です。文庫は全4巻からなっていますが、第1巻の本書から村上海賊の豪胆さが作品の端々に描かれており、また村上三家のうちの能島村上の武吉の肝の据わった大胆な姿勢や頑固な人物像、それにその娘である景(きょう)の大胆さとその魅力ある性格が生き生きと描写されており、読者はあっという間に、このストーリーに引き込まれてしまいます。ぜひ、本書をお読みください。
村上海賊の娘 1
2018/08/23 16:16
海賊という「組織」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いるか - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、勤め人が「組織」を考えざるを得ない時、読むととってもすっきりします。海賊の娘という定められた「さが(性)」があり、小さな藩が合併されて戦国が終わろうという「時代の流れ」があり、そんな中で自分は何を求めて今を生きるか、来世に救いを求めるか。エキゾチックな海賊の娘と、その周りの男たち、一芸に秀でた人、秀でていないところが役に立つ人。いろんな個性が集まって海賊という「組織」が戦う、それはそれはわくわくするお話で、すっきりします。
村上海賊の娘 1
2016/09/11 10:23
待望の文庫化
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みたかったけど、文庫化されるまで我慢して待っていた『村上海賊の娘』ようやく読めました(^.^)。この時代を扱った本はたくさんありますが、有名な村上海賊を主人公にした本は見たことなかったんで、新鮮です。内容もちょっと、エッと思うような残酷な場面もありますが、何かユーモアもあり、この時代の海賊の在り方が描かれていてリアルだと思います。後3巻、どうなっていくのか、楽しんで読みます。