大仏を再建しても国は荒れ
2022/09/29 03:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
学習院大学の学長もつとめた
歴史学者が監修の労を執った
漫画版日本史の第七冊です。
本冊の主な内容は、
重源と大仏再建、鎌倉幕府の成立、
承久の乱、御成敗式目、
法然、親鸞、道元、日蓮、元寇、
などなど。
投稿元:
レビューを見る
参考書やドリルだけでは今一歩ストーリーなく、よくわからなく面白くない。これは歴史の流れがわかり、理解を確かにする。
投稿元:
レビューを見る
小学館の学習まんが日本の歴史シリーズはなんと累計1800万部の超がつく程のロングセラーシリーズだ。
ようやく大河ドラマ鎌倉殿の時代に追いついた。
頼朝は日本の中世の時代を切り拓いた紛れもない立役者だ。
頼朝は武士による武士のための政治を実現するために鎌倉を本拠地に。1192年頼朝は征夷大将軍になり、朝廷から権力奪取し東国武士団による独立政権樹立に成功。いいくにつくろう鎌倉幕府だ。とは言え幕府とは別に京でも朝廷の政(まつりごと)は継続しており国内二重政治体制だ。
源氏が平家と奥州藤原氏を滅ぼし朝廷に圧力をかける。さらには承久の乱で幕府権力は源氏から北条氏にうつることが決定的に。意外に知られていないようだが150年続く鎌倉幕府で源氏将軍はわずか三代で滅亡する。
頼朝は卓抜したリーダーシップであれだけの偉業を成し遂げたのにあまり人気がない。判官贔屓という言葉があるように日本人はどちらかというと義経好きだ。
冷酷非情で猜疑心の強い頼朝は、目的のためには身内にも容赦がない。身内のみならず忠節を誓う御家人たちも力をつけてくると何だかんだと理由をつけて滅ぼしにかかる。
頼朝はサイコパスだったと思えてならない。間違いない!