紙の本
飛躍しすぎかな、とも思えるが・・・
2020/08/21 10:51
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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻の続きで一気読みをした。
日本列島が沈降し消え失せ、その後どうなっていくのか、流浪の民と化した日本人、国土を無くした日本政府の思惑。
小説といえども考えるだけで寒気がする。日本列島という一種の緩衝材を無くした世界は、アメリカ・ソビエト(現:ロシア)、そして中国の顔色を伺いつつも日本政府と日本人をどう扱うか、苦慮する様子がよく分かる。
日本列島という巨大な壁が無くなれば、北からの冷たい気団がやってくるだけではなく、偏西風の流れや高緯度帯を巡る寒気流の流すら変えてしまう。
ざっくばらんに言えば、北半球が寒冷化する。しかし、日本が誇る「地球シミュレーター」はさらにその先まで予測しているのだが、思わぬ横やりが入る。
自国第一主義を唱える今の某国が、仮にこのような状況になった場合、やはり「同じような対応」をするのではないか、そんなことすら考えた。
住めなくなる国土を目の前にした時、或いはそのような危機が迫った時、我々はどうすべきなのか、どうしたら良いのか考えてしまう。
ひとつ残念なのは、(ページの都合かもしれないが)中田元首相と邦枝との会話のあと、行きなり数百年後の世界を語られている点が残念である。どうせなら、もう一つくらいエピソードが欲しかった。
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また続きが買えない罠にはまりそうだったので
見つけた時点で即買い。
たったかたったか話が進んでいきますね。
この内容には紙数が足らないのか
少し散漫な気がしました。
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第二部も怖い。
第一部は、もともと「日本漂流」という題で、沈没後の世界まで描くつもりだったのに、出版社がもう待てないということで、「沈没」になったらしい。
第二部は「漂流」についても書かれているが、さらに大きな事件が起こる。
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日本沈没から世界沈没へ。その時、日本・日本人の役割は?中国の存在。
領土問題等、ちょうど現在の問題とも重なり、非常に刺激的な内容かつ身近な問題として捉えられる。
日本人としての誇りを感じながらも、地球市民としての可能性探れるのか?等、深い問題である。
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軍事や外交、気象変化や難民の問題など、興味深いストーリーが続きます。上巻の、どどどそうするのよこんなにたくさんのピンチ!というハラハラ感が、下巻の3/4くらいまで解決しません。全てを語らないうちに話が終わるのはこの著者の特徴なのかもしれません。あと私自身の読解力不足とでもいいましょうか。だからきっと読書マスターの方なら「スッキリしたー!」と感じられたのかもしれませんが、わたしはちょっとモヤモヤが残ったので、第一部を読み返して補足してみようかと思います。しかし、エンディングだけは、唐突なストーリーのインフレを見たようで、納得できなかったです。
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力のこもった傑作である。終幕近くで外務大臣から語られる日本人論は心にしみた。妙なたとえかもしれないけど、薩摩と長州を結びつけた坂本龍馬を思った。
その一方で、それと対立する側の持つ矜持のようなものもよくわかった。片方が他方より劣っているから負けるとか、相手が悪だから敵であるとか、そういうレベルの話ではない。
エピローグに描かれた風景は何を意味しているのだろう。ふたつの理念のどちらを、最終的に生かそうとしているのか、最後で少し混乱してしまったのが残念である。
日本人とは何か、そういう理念を超えて、物語の途中で、ある登場人物が持つ感慨に、僕は涙が出そうになったのである。子供たちに、子孫たちに残すべき未来を、今の僕らは作っているだろうか。登場人物が語るのは、むしろ「作れない」絶望なのだけど、そこに僕は、誰もが持っている、とても深く広い「愛」のようなものを感じた。
大勢の登場人物が織りなす物語は魅力的である。時間と場所の飛躍について行けさえすれば、骨太の物語を楽しめる。ただ、それぞれの登場人物が、役割を果たすとそのまま置いて行かれるような感じがした。地球規模で考えていけば、個人というのはそういうものなのかもしれないけど、ちょっと寂しい気がした。
文章に関してひとつだけ。「~か」という問いかけ的な文末がむやみに多いことが途中で気になってきて、気になってくると本当に気になった困った。
2009/4/21
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地球規模で人類を考えるというにふさわしい物語。また、鳥飼首相、中田前首相のリーダーシップの素晴らしさは、東日本大震災対応で批判される現首相との対比がおもしろい。11.4.29
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首相と、外相の、これから日本に着いてのビジョンを語る所、在の日本の状況とも繋がっていますね。 中国と米国への、小松さんの考え方もハッキリしていて最高!(たまたま、日本沈没が図書館で借りられなくて借りた本でしたが、最高でした)
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ん~,物足りない感が残るかなぁ。日本と日本人というテーマはもう少し掘り下げて欲しかった。第三部はさすがにないか。。。
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諸国に散った日本人がどう生きたかを描く第二部。第一部のスペクタクルを期待すると肩透かし。それにしても散漫な内容。構想だけデカ過ぎて風呂敷が全く畳めてないなぁ。
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やっと読み終わりました。読後、で、どうしたいの?って感じになってしまいました。子供のころ読んだ時には、こんな小説をかける人が日本にいるんだって感動したんですけど。残念。
なので、一作目が読みたくなり思わず、思わず買ってしまいました。
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第二部完
漂流する日本人の行きつく先は宇宙?
人類の行きつく先は宇宙と言うのは小松さんの思想が出てる気がする。
小野田さんの静かな再会はよかったが、直前に戻るとはちょっと不自然。
国際的な駆け引きはあっけなく終了、もう少し引っ張ってもよかった気がするけど、そうすると長くなりそう。
地球の今後は温暖化か?寒冷化か?微妙なところですね。
寒冷化の方が、まだ生き延びる確率は高いのか。
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下巻に入って物語は、ぐいぐい展開していきます。最後は、少々出来すぎのエンディングですがここは、小松左京「日本沈没」へのオマージュということで。
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前作についてはほぼ忘れてしまったけれど、国土を失い、世界中に散らばった日本人の行く末がどうなってしまったのかに興味が湧いて第二部を手にとってみた。
確か、前作の最後はシベリアの列車だったような気がする。寂寥感が半端なかったような思い出だけが残っていた。
さて、第二部に登場する日本人たちは、どの面々も力強い。うなだれた人物は誰一人おらず、皆未来を信じて行動する人物ばかりだ。寝食を忘れて仕事を完遂させていく人物設定は、昭和世代の日本人像のままで、あまりに画一化されているのではないか、という疑問が最後まで足を引っ張り、共感するところまでは到達し得なかった。言ってみれば全員が星飛雄馬なのだ。「巨人の星」は好きなのではあるけれど、さすがに時代観は違ってきているでしょう。
ある意味、日本人であることの根っこを問うことになる作品であるはずで、そうした記述も多いのだけれど、多様な考え方はあまり無いように見えた。むしろ思想書に近い内容かも知れないという予想で読み始めたので、やや不満が残ってしまった。
SF的なネタもメガフロート、地球シミュレータぐらいで、日本沈没の壮大なハッタリに比べると、規模が小さく、驚きが少ない。
その後の日本人を描くのか、その後の世界変動を描くのかどちらつかずとも言える。いっそ世界が氷に覆われるその過程と生存への脱出行を描いた方がリアル感が出たのかも。
30年寝かせてネタも丸くなってしまい、しかもプロジェクト集団による作品となって、強烈なブルドーザー感が失われてしまったように見えたのがやや残念でした。
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政治的な動きを中心に語られていたためあまり身が入らなかった。
周辺諸国との駆け引き?が面白いのだろうけど、私にはよくわからなくて残念だった。
完全な地球崩壊を期待して読み始めたので、結末があっさりしていたのには肩透かしをくらった感じだった。もう少し、読んでいるこちらまでじわじわ追い詰められる感覚が欲しかった。
パニックを求めて読むと退屈。
シュミレーションとしてなら面白い。