電子書籍
文化祭後
2022/06/05 07:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文化祭が終わり、3年生が引退して気持ちの入れ替えが大変な頃、吹奏楽部の穂村千夏は自分のフルートに物足りなさを感じていた。そんな時、楽器店で出会った総銀製のフルートは呪われているという。暗号、全開事件、都市伝説を詰め込んで、表題作を含む4編の連作短編集。
このシリーズをここまで読んできてよかったと思える1冊です。
連作短編として、この巻が素晴らしいのはもちろん、このシリーズを通しての穂村チカの成長と全体の謎への接近が見られて、この先がもっと楽しみになりました。
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“ハルチカ”シリーズ最新作、はやくも文庫化!
喧噪の文化祭が終わり三年生が引退、残った一、二年生の新体制を迎えた清水南高校吹奏楽部。上級生となった元気少女の穂村チカと残念美少年の上条ハルタに、またまた新たな難題が? チカが試奏する“呪いのフルート”の正体、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた密室の“鍵全開事件”、そして神秘の楽曲「惑星カロン」と人間消失の謎……。笑い、せつなさ、謎もますます増量の青春ミステリ、第5弾!
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チカの“どんま~い”発言に思わず笑ってしまいました。吹奏楽部員の軽妙な掛け合いが、重い話を程よく緩和してくれているようでした。
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古典部のメンバー同様、チカちゃんとハルタも卒業に近づき、みんな大人になってゆく。
表題作にもなっている「惑星カロン」がデビュー作を感じられて、初野さんは青春ものよりもこうした作品が上手いんだよねと、久々に「水の時計」が読みたくなってしまった。
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ハルチカシリーズ第5弾。
▼収録作品
「イントロダクション」
「チェリーニの祝宴」
「ヴァルプルギスの夜」
「理由ありの旧校舎」
「惑星カロン」
それぞれ独立したお話ではあるものの、リンクする部分もあって、見つけるとおおっ、と嬉しくなる。こういう仕掛け、大好き。
“ずっと同じじゃいられない。高校生活の時間は着実に流れている。”
このチカのモノローグが切ない。
自身の感情の変化を認めるチカ。普通、そういう負の感情には目を背けてしまいたくなるものだけど、ちゃんと向き合えるチカはやっぱりすごい。
そして。謎めいていた草壁先生の過去が少しだけ垣間見えた。
止まってしまった時計を進めるために、一歩踏み出すことを決意した草壁先生。
ハルタの「あと何年、南高吹奏楽部の船長でいつづけてくれるか」というセリフがぐっと現実味を増してくる。さすがにハルチカの最後の夏まではいてほしい、と思うが……。
重くなりがちなお話も、ハルチカのやりとりに救われる。この巻はチカママと成島さんのセリフにも笑えた。
次回はやっぱり、片桐や日野原の卒業が描かれるのだろうか? (スルーだったら寂しいような……。) もし描かれるとしたら、ブラックリスト十傑も全員は明かされていないし、一筋縄ではいかないだろうなあ。というか、ハルタとチカが巻き込まれるのは必至。
新メンバーも入るし、勝負の夏に向けてどんなことが起こるのかとても楽しみ。
ブクログさんより献本でいただきました。感謝感謝! です。
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変わらずミステリは秀逸。ただ毎度のハルチカのやり取りには飽きも。
あらすじ(背表紙より)
喧噪の文化祭が終わり3年生が引退、残った1、2年生の新体制を迎えた清水南高校吹奏楽部。上級生となった元気少女の穂村チカと残念美少年の上条ハルタに、またまた新たな難題が?チカが試奏する“呪いのフルート”の正体、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた密室の“鍵全開事件”、そして神秘の楽曲「惑星カロン」と人間消失の謎…。笑い、せつなさ、謎もますます増量の青春ミステリ、第5弾!
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・イントロダクション
・チェリーニの祝宴
・ヴァルプルギスの夜
・理由ありの旧校舎
・惑星カロン
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チカママかわいい。総銀製の飾り彫りのフルートを廻る運命と50億キロの距離。久々な上に脇が多くて登場人物がちょっと整理できなくなってきた笑。
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先生の過去が少し垣間見えそうな。
最近読む小説は、最新の科学技術ネタを取り入れたものが多いな。
(私の好みの偏りか、、)
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表題作のすべてが収束していく感じと、救いの展開にホロリ。
ところでこの巻、静岡市の観光情報や駿府城エリアの描写がこれまでより細かく書かれていたような。前までもっと曖昧だった気がするんですけど、有名所の紹介だからかしら。
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今回はミステリーよりも人間関係主体の物語の感じがしました。
自身が主役でもいずれ次の世代にバトンを渡していく。
そんな感じが続く作品でした。
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五つの短編だったけど、『チェリーニの祝宴』と『惑星カロン』は話が繋がっていておもしろいけど、最後には少し切なくなってしまった。
五つの中でも特に印象に残ったのは題名にもなっている『惑星カロン』
テーマが少し重かったけどそう遠くない未来に実現しそうな話で、その問題点もしっかり捉えていて考えさせられるものがあった。
チカとハルタも高校二年生になり、「卒業」がどんどん迫って来ている感じがした。
今回はハルタが少し大人しかったように感じたけれど、チカとの掛け合いはおもしろくて次の巻もすごく楽しみ!
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やっぱり面白い、このシリーズ。
会話のテンポがすごく好きです。
話が色々つながってるとこも、またいい。
出てくる子みんないい子で読んでてほっこりします。
前のシリーズのこと忘れてるとこがちょこちょこあるので、読み直したいなと思います。
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途中までは割と軽く読んでたけど、最後の表題作がよかったので星一つ追加。
これまでの伏線がつながっていくのが気持ちいいし、作品全体に関わる話も出てきた。登場人物の成長、時間の流れも感じられる。
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目の前のことに精一杯だったハルチカが、自分がいなくなった後の部活を考えるようになったり、草薙先生の過去が少し垣間見えたりと、ストーリーとして進み始めたな、という巻でした。短編すべてを読み終えると実は繋がってた!となるのが読んでて嬉しい。謎解きの方向もいろいろあって今回もおもしろかったです。