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馬場信春、堀秀政、島津義弘、高橋紹運ら、時代小説の主人公になることの少ない武将らを主として描く。
主人公の内面世界を過度に感傷的に描く傾向があるものの、一気に読んでしまったのだから、きっと面白かったのだ。
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負け戦さで、最後に撤収する任に当たる部隊を殿軍という。
主たる戦力が主君とともに撤退する時間を稼ぐと共に、また自らも生き延び、次の戦に備えることを期待される、非常に厳しい戦いを強いられることとなる。
多くは、自らの命を失ってしまうが、首尾よく撤収を行うことができれば、その鮮やかな手口は非常な誉ともなる。
本書は、織田の家臣であったた頃の秀吉の殿軍から、西軍を率いて戦った石田三成の敗戦まで、その殿軍の将にフォーカスして書かれた作品集。
後世に残る伝説の負け方、周りから切り離され最後に打ち取られる厳しい負け方。
その何れもに、様々なドラマがあったのだ。
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石田三成がもっと長く生きたら世の中は変わったのだろうか?己を見つめ直しもっと早く、人の情を理解すれば何か変わったのだろうか。素晴らしく人間くさい人物で非常に魅力を感じる。
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読了⭐︎3(2019.10冊目)
「戦始末」矢野隆著
秀吉始まりの戦の日々を、三成が始末をつける。
三成への話の布石みたいに思えた。
最近この手の歴史上無名に近い人物、戦の作品が多く見かける。エンターテイメント性が高く、大物が脇を固めるからこそ、自由に主人公が描かれてると思う。
逆に歴史物と考えると大河的なものより、人の心の機微が描かれてイイなと。
最終の三成の自分への自己反省はありそうでなかったから、短いのに三成像がよく出ていた。
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2019.4.4完了
まぁ可もなく不可もなく。
丁度いいという感じ。
時代については周知されていることなどで特に掘り下げることもないが、馬場民部の章は悲しかった。
長篠の悲劇は心に響く、武田贔屓としては。