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人間に宿る狂気の伝染。梅木カズオなる人物の胸くその悪さは異常。教育と称される拷問の描写は、吐き気を催すほど。これほどまでに凄惨な描写は寡聞にして知らない。そちらに没入するあまり、怪しげな同居人の父のあからさまなまでの犯人フラグをすんなり嚥下し、最後のどんでん返しにもあっと驚かされた。夢中になって読み耽った一冊。
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3日ほどかけて丁寧に読みました。割と同じような内容の本を読んでいて、新鮮さは感じられなかったのですが、表現力や展開、どんでん返し、恐ろしさと面白さを兼ねていました。
それぞれの心理表現や、死体の始末の仕方、マインドコントロール、「ケモノ」は普通の人間と全く違う生き物だと。
他の作者の他の作品でも「良心を持たない人間」がいる、とありますが、犯罪とひとくくりに言っても、やはり普通の人間にはある感情などが「ケモノ」には生まれつき備わっていないので、怖いものなしなんだろうと思い知らされます。
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ある街で起きた監禁事件。保護された少女の証言に翻弄される警察。そんな中、少女が監禁されていたマンションの浴室から何人もの血痕が見つかった―。あまりにも深い闇に、果たして出口はあるのか?小説でしか描けない“現実”がここにある―。圧倒的な描写力で迫る衝撃のミステリー。
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眉を顰めずには読めない描写が随所に出てきて、何度も本を閉じたくなった。こっち系の誉田作品はいささか苦手ではあるが、真相を知りたい欲求が今作では嫌悪感に勝ったと言える。起こっていることが尋常ではないにもかかわらず、渦中の人たちが、犯人を含めてなぜか静かに見えてしまう。それが恐怖のあまり服従せざるを得ないという感じでもなく、精神の根幹から支配され尽くしているといった印象で、そうなる原因をも知りたくなる。こんなことは小説のなかだけのことだと思いたいが、それに近い事件が実際に起きていることを考えると、なおさら背筋が凍る心地である。行われていることそのものよりも、それをしている人間の在りように震えがくる一冊である。
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結局、何が真実なのかが最後までわからなかった。被害者なのか加害者なのか、証言は確かなのか、主犯格は何者なのか、今どこにいるのか。色々なことがはっきりしないまま幻想を見ているような気になってしまった。幻想的だからこそ人間の怖さや残忍性が際立って不気味さだけが残った。
それにしてもこういうグロい作品を描くのが上手い作家さんだと思う。グロいのがダメな人には決しておススメできない作品ではあるが。
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久々のハードカバーでしたがうーん、いまいち。
実際にあった事件を元にした為なのか誉田さんにしては少し内容が浅い印象。
しかし『ヨシオは感染する』と言う台詞にはゾクっとしました。
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粗筋から実際に起きたあの事件をベースにしたものだと知った上で読んだんですが久しぶりに読んだサスペンス小説がこれなので精神的にきつかったです。事件の概要をニュースで知っているので覚悟をしていたのですが、シーンの描写と断片的な記憶の相乗効果で何度かここで止めようかと思うのに好奇心に引きずられ最後まで読んでしまいました。なんでこうも悪に惹かれるのか、考えるのが怖い。
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身柄の保護を求める110番通報をしてきたのは
香田麻耶という17歳の少女だった。
顔や腕にアザが複数ある。
やがて忌まわしい事件の詳細が明らかになってくる。
「奴らは、人間ではありません。中身はケモノです。」
始まりから終わりまで
暗闇を覗くように読み進めたが
刑事が登場する場面は、唯一心安らぐ箇所だった。
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衝撃度でいえば、ウィキペディアのほうが上。
あちらが初見だったということもあるけども。
物語の登場人物たちが傷つけられただけで、終わってしまったことに不満。
明るみに出たことで監禁事件は終了して、あとはめでたしめでたしにはならないことは重々承知だけれども、それでも小説なのだから、救いのある結末でも良かったのかな、と感じます。それだけの暗黒があったと思うので。
暗黒が伝染しているというのも、後味悪いです。
めでたしめでたしにはできないだろうけども。
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無理。
胸糞悪さしか残らない。手にとるんじゃなかった。
図書館の予約で結構待ったので、ほとんど意地で読了。
こんなこと、もうやめよう。
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グロい…ひたすらにグロい。
ストロベリーナイトを超える気持ちの悪さでした。凄まじい拷問の描写が続き、恐ろしいのにその力に飲まれてしまいひたすらページをめくりました。痛い。怖い。それなのに目が離せない。痛みを想像しないように感覚を麻痺させながら読み進めると自分が登場人物と重なって、淡々とした拷問と諦めを理解させられてしまいます。
なんだかこんなの聞いたことあるな…というような現実の残虐事件を全部ごちゃ混ぜにしたような感じで、「小説の出来事だから」との逃げを許しません。
恐ろしくておぞましいけれど、ミステリにもなっていました。
ただ、2回は、読まないかな。
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現実にも起こった、異様すぎる監禁暴行殺人事件。常軌を逸した人間心理が凄まじいまでの情景描写とともに綴られるミステリ。
とにかくすべてがえげつなく凄まじく、こういう残酷なのが苦手な人は要注意。フィクションだとわかりきっていればいいのだけれど、実際にあったんだよねこういう事件。それがを思うとさらに恐ろしさに拍車がかかります。
ミステリ的なひねりはあって、むしろ現実の事件よりは「物語」として納得できるかもしれません。しかしそれにしても、人間ってどこまで残酷になれるものなのか……。
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20140730読了
北九州連続監禁殺人事件がモデルになっているような、とにかく気持ち悪い、でも実際に起きた事件だと思うと嫌な気持ちになった。
この本自体はフィクションで結末は実際の事件とは異なる。
実際の事件の犯人の男は死刑が確定して2014年現在、福岡拘置所で執行待ちのようです。
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やぁ~本当にすごい。実際にあった事件がモデルと聞くと本当に怖い。「梅木ヨシオという人格は、何かこう、感染力みたいなものを持っているのかね」梅木ヨシオは存在したのか。
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小説として読んだら、こんな事ありえないと思ってしまうが、現実に似たような事件が起こっているので、どうしてこんな事に、、、と考える一つの答えがここにある。それにしても救いのない、また答えもない物語だ。
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ドキュメントの家族喰いを読んだのですが、まさにそのまんまの展開でした。小説にすることで、よりリアルに感じることができました。お薦めです。