紙の本
日本語はなぜ美しいのか
2020/04/10 02:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまりの根拠のない感情論の連続に驚いた。
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言語学ではなく、脳のめメカニズムによって、日本語という言語を分析した本。視点が斬新で興味ある内容も多いが、まだこじつけに近い論の展開の仕方も多い。今後の研究の発表が期待される。
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日本語の単語というより、日本語の成り立ちや発音、そして日本語のみならず日本人としての教育のあり方(「こうあるべき」というより、「こうした方がいいのでは」という、強制型ではなく提案型)について述べられている本です。
僕としては、もう少し日本語の単語に対する美しさについて述べられても良かったな、と思います。が、あまりやりすぎると自己陶酔の極地に陥ってしまう可能性がありますので、それはほどほどの方が良いでしょう(笑)
大学進学以降、様々な国籍の方と話をしたり活動したりしていましたが、やはり皆さん一様にして、「日本語は本当に美しい」と仰ってくださいます。と同時に、「一番日本語が難しい」とも……。。。
それもそのはず。この本を読んで改めて認識したのが、欧米諸国を始めとする各国の言語(特にインド・ヨーロッパ祖語系)は、子音を強調する言語であるため、母音を強調する数少ない言語である日本語は不慣れである、ということ。
加えて、様々な言い回しや活用法も複雑に存在するのが、日本語に対する難解なイメージを持たせているのでしょう。
でも、だからこそその難解の中に潜んでいる音の『心地よさ』、むしろ『雅な心』が、諸外国の方々の琴線に触れているのかもしれません。大脳皮質に蓄積された、言葉を自在に操る前の、原始動物の名残である『自然を感受する力』が、そうさせているのでしょうか?
ただ、この本はどちらかというと「女性の視点で」且つ「子育てを機軸として」述べられているため、男性で、且つまだ家庭を持つ身でない人にとって見れば、捉え難い内容に感じます。日本語を母語として幼児期に取り入れるべきと論じる以上、そういった視点と機軸は必要不可欠ですが、もう少し、老若男女幅広い視点で述べられたほうが、色々な人に『日本語の美しさ』を感じてもらうことができたかもしれません。
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日本語の美しさについて、音という点から論を展開しています。音とイメージの違いから「おはよう」と「God morning」の違いを論じるなど、とても面白く読める本だと思います。
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著者の自身たっぷりの「言い切り」が気持ちいい。少々こじつけな感もあるが、それでも納得できることが多い。日本語を大事にしたい。
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タイトル通りに日本語を賛美するようなものではなく、
日本語とそれを母語とする話者の表現力との結びつきを重視し、
昨今の児童の英語教育に警鐘を鳴らすもの。だと思います。
日本語だから、日本人だから見えるものがきっとある。
日本語って良いなぁと改めて思える一冊です。
後半はちょっと難しいですが。
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著者に会う前に読んでおかないとということで。
洞察力・観察力・多岐にわたる知識と、んーこんな女性には憧れます。って、本のレビューじゃないけどw
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テーマとか、研究分野に関しては面白いんだけど・・・
脳裏によぎる、「どこまで本当?」
脳科学がどこまですごいのか、半信半疑になる書き方。
あと、息子さんの話とか、妊婦の話とか、余計だと思う。
イラッとくるので、あまり最後まで読む気になれませんでした。
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就活で追い詰められてるので、なんか軽い本を読みたいと思って購入。
世界史に対する言及はほぼこじつけ。
脳科学とか眉唾物だが、読み物としては面白い。
日本語は素晴らしい。
早期の外国語教育は危険。
これにつきますな。
個人的には英語偏重教育もどうかと思うがね。
何カ国語かから選べるようにすればいいのに。
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この言語を母国語とする日本で生まれ、育てられ、そしてその言語を自由に使えるということを嬉しく幸せに思えるようになる一冊。
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[ 内容 ]
「発音体感」つまり言葉の語感の大切さに着目した画期的な日本語論である。
日本語はなぜ美しいのか。
実は、母音を主体に音声認識する言語は、世界的にみても日本語とポリネシア語のみであり、その他の欧米及びアジア諸語は、すべて子音主体で音声を認識している。
日本語は希有な言語なのである。
本書は、この日本語の特殊性をふまえて、情緒の形成という観点から、ある個体の脳が最初に獲得する言語である母語の重要性と早期英語教育の危険性を説き、風土と言語の関わりから言葉の本質に迫っていく。
[ 目次 ]
第1章 母語と母国語
第2章 日本語の危機
第3章 母語形成と母語喪失
第4章 脳とことば
第5章 母語と世界観
第6章 ことばの本質とは何か
第7章 ことばの美しさとは何か
第8章 ことばと意識
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ここまで理論化しておきながら、なぜもっと体系だてて深めないのか、単純な日本語論ではなく、もっと違った視点で日本語と他国の関係のありようを論じられたのではないかと残念に思った。トンデモ学説とは一線を画しているはずの知見も深められなければただの思いつきである。
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こういうタイトルの本は好きではないのだが、お勧めされたので読んでみた。
少し、というかかなり主観的なところがあるが、なかなか面白い。
日本語の独創性を語ってどうなるのか、とも思うが、ひらがなに隠された語感についてのくだりは読む価値あり。
新しい分野を切り開いたというところは評価すべき。
これからこの分野の研究が進めば、子供の名前の付け方とかかわるんだろ~なぁ。
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フォトリーディング&高速リーディング。日本文化についてのシントピックリーディング。フォトリーディングで面白いと感じた。日本語が好きになる本。
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一言で批判すると、
「なぜ私は小学校での英語教育義務化に反対か〜脳とことばの研究者黒川伊保子の提言〜」と改題した方が良い本。
著者は小学校での英語教育義務化に反対の立場だが、世相はすっかり義務化の流れ。本著からはタイトルにつられた読者に自分の主張を理解して欲しいという意図が見え隠れし、ついでに女性研究者として受けた偏見等のプライベー卜なエピソードも付いてきて、著者の愚痴の塊のような本である。
また、科学的な根拠のない、著者の個人的な感想のような記述(〜と感じるのは私だけだろうか)の何と多いことだろう。本著の主眼であるべき「日本語がなぜ美しいと言えるのか」についても、「美しい言語」の定義は結局著者の妄想に過ぎないし、どこまでが客観的な事実でどこからが著者の感想なのか、常に整理しながら読むのに疲れる本である。
私自身は著者の主張を聞き、また自分の留学経験からも、著者と同じく小学校での英語教育義務化には賛成しないが、前述したタイトルであればこの本は買わなかっただろうし、著者自身に興味もないので、今後同じ著者の本を手に取ることはないだろうと思う。
著者の友達か、小学校での英語教育義務化の議論に興味のある方でなければ、オススメしない本です。