投稿元:
レビューを見る
読み終わった直後に、はぁー、読んだ! と、満足感いっぱいになりました。
日ごろ、毛嫌いしていた虫たちを見る目が変わるのは必須の一冊です。
薄気味悪い事件ストーリーのはずなのに、『メビウスの守護者』はびっくりするくらい明るく、時にコミカルでとても面白かったです。
虫が出てきて嫌悪感が増すかと思いきや、ウジが雨のように降ってくる場面は、テンポのよいコメディのようで思わずプッと吹き出してしまいました。
昆虫の知識、山の知識、植物の知識が盛りだくさんなうえ、警察側も、事件現場の仙谷村の個性的な人々も、全てを巻き込んだ複雑なストーリー展開に圧倒され、先を急ぐようにページをめくりました。
虫の生態が規則正しく、餌もきっちり決まっており、事件の調査にこんなにも役に立つものだと知り、本当に驚きを隠せません。
悲惨で不気味な事件調査のはずなのに、主人公の法医昆虫学捜査官の赤堀のキャラクターの明るさが効いていて、ニコニコしながら読める場面も多くて楽しめました。
昆虫! 刑事物! 不気味な事件! 嫌悪感の増す要素が揃っているのに、笑えて面白いなんて、本当に不思議な一冊でした。とても面白かったです!!
投稿元:
レビューを見る
相変わらず法医昆虫学は面白い。バラバラ死体にウジの雨でグロさも相変わらずだったけど、今作はそれ以上に事件に絡む人間達の方がよりグロテスクで違った意味でゾッとさせられた。
投稿元:
レビューを見る
法医昆虫捜査官シリーズはこれで4作目。
虫も血も現実に見るのは苦手だが、文字の世界なら別。雨のように○ジが降って来る情景にも耐えられる。犯人は容易に見当がつくのだが、動機と方法への興味で最後まで引っ張ってくれる。
赤堀センセイにこれからも頑張ってもらって、シリーズが続きますように。
投稿元:
レビューを見る
法医昆虫学捜査官シリーズ。今回もまた、虫のてんこ盛りにウジの大洪水です(笑)。とっても面白いシリーズなのだけれど、映像化はしてほしくないですねえ。そしてお食事前後の読書に要注意。
とまあとにかく気持ち悪い描写はオンパレードなのだけれど、それがあまり気にならなくなってしまうほど引き込まれます。キャラのユニークさも相変わらずだし、事件もさほどの急展開を見せるわけでもないのに、テンポよくスピーディに読まされる印象。虫は好きではないけれど、興味はぐぐっと惹きつけられました。
今回も犯人に関しての意外性はあまりなかったのだけれど。動機がまさかで絶句。ちらりと思わないではなかったけれど、よもや本当にそんな理由だっただなんて!
投稿元:
レビューを見る
法昆虫学者シリーズ4作目? かな?
奥多摩でバラバラ死体が見つかるお話でした。
今作も赤堀ちゃんがはっちゃけてて、かわいかったー。
あ、ちなみに30代女子ですから。
しかし動機が怖かった……。
投稿元:
レビューを見る
法医昆虫学捜査官、赤堀が活躍するこのシリーズ好きだな。
法医昆虫だからちょっとエグくはあるのだけれど。
メディカルアロマか〜、もっと認知されてもよさそう。
ある種の匂いで落ち着いたり、やる気が出たりするよね〜。病気にも使えると思う。
自然の香りはいいけれど、人工的な香りは臭くて頂けないわ。近頃は、香り付き柔軟剤が流行っているようで、お隣の洗濯物も気になる始末(わが家は未使用)。
やっぱり! な展開で乃南アサさんの線香の話し『青い手』だっけ? を思い出した(笑)。
個性があるというのは魅力的な香料になる可能性があるのかも。
投稿元:
レビューを見る
川瀬七緒さんの法医昆虫学捜査官シリーズの第4作目。
法医昆虫学って言うくらいなので、今回も虫さんはてんこ盛りとなってご登場。
雨のように上から降り注いでくるウジや、屍肉食のハエなど、その描写はえげつない。おまけに今回はそこに腐乱したバラバラ死体が加わるという念の入れよう(?)と来たものだ。
狭い村の中での事件なので、容疑者に関してはさほど広がりを見せないが、しっかりとした文章力とたくみな物語展開、そして愛すべきキャラクターたちの活躍でもって、だれることなく物語は最後まで一気に進んで行く。
120点の破壊力こそないが、安心して読める80点の作品。
投稿元:
レビューを見る
法医昆虫学捜査官シリーズ第4弾。とにかく外れのないシリーズですが、何せ扱っている題材が屍体+虫なわけですから映像化が期待できそうにない点は大いに残念。それにしても赤堀センセ、回を追う毎にDr.スカーペッタ化しているような・・・
投稿元:
レビューを見る
法医昆虫学捜査官シリーズ、4作目。
満足のいく面白さ。事件そのものは決して昆虫に特化したものではないのに、きちんと法医昆虫学を使い、赤堀独特の目線で事件の真相を突き止めていくのが凄い。犯人自体は早い段階で絞り込まれるけれども、決してご都合主義ではなく、綿密な証拠がためで犯人を追い詰めていくのが良かった。そして、これでもう4作目、恒例の蛆虫描写も慣れちゃったワ、なんて余裕綽々でいたのが大間違い。まさか雨で降られるとは思わなんだ。思わず仰け反ったものの、その時の牛久クンの行動には堪らず爆笑。未だに著者さんが女性であることが信じられないけれど、、、こんな描写を楽しめちゃう私も十分変態なのか(苦笑)。次作も大いに期待して待ちたい。
投稿元:
レビューを見る
初めて読む作家さんだった。皆さんのレビューでこれがシリーズものだと知り、前作も読みたくなった。
犯人は、まあ、あの人だろうと考えた通りだったが、犯人に行きつくまでの過程が面白い。
赤堀さん、なんて魅力的なの。実際は気持ち悪くて絶対見たくない細かな描写が興味をそそる。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ4作目。
バラバラ殺人事件の驚愕の真相。犯人に近づきそうで近づかないじれったさを感じつつ、ページをめくる手が止まらない。
「雨」の部分は、近づいていくにつれ変に心拍数が上がった。途中から薄目にしてみたけどホラー映画と違ってあまり効果なし。おぞましい。人の狂気の連鎖も鳥肌でした。
赤堀の明るさに助けられながら、怖いもの見たさで読んでしまうシリーズ。
投稿元:
レビューを見る
法医昆虫学シリーズも4冊目。赤堀先生と岩楯警部補の良いコンビぶりもますます興が乗ってきて、硬軟取り混ぜたやり取りが楽しい。話そのものも、いつものようにグロくてえぐいものですが、いくつもの謎を含みながらテンポ良く進むので、虫虫しつつも詰まることなくサクッと読めてしまいました。でも映像的な想像を決してしないように、という固い意思は必要ですね…
今回の話では、香りの世界や、加害者と被害者の関係性にもスポットが充てられていて、後者にはかなり複雑な物を感じさせました。事件ひとつが、がらっと周りの人々をむしばんでしまうということを、意識しなくてはいけないなと。
序盤に登場した女性管理官がほとんど後半出なかったり、だいぶ分量を削ったのかな?と思う部分や、クライマックスの展開が今までの物語と似通っている部分は気にかかりましたが、まだこの先も続いていてほしいと思うシリーズですので、また楽しみに待っていたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
#読了。法医昆虫学捜査官シリーズ第4弾。
東京西多摩の山中で、男性のバラバラ死体が発見される。法医昆虫学者の赤堀が調べた虫から見立てた死亡推定日時は、捜査本部のものと異なっていた。警視庁の岩楯警部補は地元警察署の牛久と共に、赤堀の推理を追いかけるが。
山中の描写がより不気味さに厚みを持たせ、ストーリーに引きこまれる。赤堀&岩楯のコンビも板についてきて、今後の展開も楽しみ。
しかし相変わらず死体&虫の描写はグロく、特に食事中には読む気がしなくなる(笑)
投稿元:
レビューを見る
今回は昆虫の声だけじゃなく、動物、花の声も聞かせてもらえた。
赤堀先生みたいに1つのことに夢中になれる人はとても魅力的に感じる。さらにあの性格にも惚れてしまう。
初めて読んでて背筋が冷たくなる感覚を味あわせてくれた作品。犯人からは狂気という2文字を強く感じた。
伏見管理官は完全に刺身のツマだな。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ4作目。今回、虫の量もパワーアップして、面白かった!豪雨のごとく降ってくるウジってどんなだろう?赤堀&岩楯コンビも健在だし、登場人物それぞれがいい味を出していたように思う。そしてなんといっても、赤堀先生が割り出した事件の真相に驚愕した。