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夜の底…を読んでからか成り立つので、どこの誰だか…?本編との繋がりは印象深い、葛城と神山しか覚えてないけど、なんとなくそら恐ろしい、人ではないような人物の若かりし頃をよむと、この人も感情ある人間だったのかと。神山については別だが。
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「夜の底は柔らかな幻」の続編……というよりは前日譚に当たる短編集。軍、葛城、神山それぞれのかつての物語が描かれます。割合軽い雰囲気で読めますが、魅力的なエッセンスはそりゃもうぎっしり。これを読んだらまた、「夜の底は柔らかな幻」を読み返したくなってしまうこと間違いなし。
お気に入りは「夜のふたつの貌」。個人的に軍のキャラが大好きなので(笑)。しかも葛城とのこんな出会いがあったとは!
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おもしろいけど消化不良
能力者のお話だけど、3人の紹介だけであまり実際のお話がないような感じ。それもそのはずで、『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフだということ。つまり読む順番間違ったよ。
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『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ短編集でした。
恩田先生、葛城と軍、気に入ってたんかな…2人の大学生時代や、本編開始前の時間軸短編がメイン。
なんだか愛憎入り乱れた学生時代…私は葛城と実邦さんの馴れ初め(ではないが)が…読みたいです先生…。
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「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフだけど、内容はイマイチ覚えてなくて本書読了後にブクログにて自分の感想を確認。
本書でも「夜の〜」でも一番印象に残るのはやはり軍勇司。恩田作品の中性的な男性(しかも強い)が好き。
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図書館にて。
これを読むにあたって前作「夜の底は柔らかな幻」を再読。
万全の体制で読了。
この本を読んでいると、なんとなく作者の葛城への愛情が感じられる気がする。
それは前作のラストでも思ったけれど。
命を削る戦いの前日譚はバナナフィッシュのアナザーストーリーを思わせるような、この先を知っているだけに読者にほろ苦いものを感じさせる。
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冒頭はどこかわからない場所で起こった話。一話が終わる頃なんとなく独特な世界がおぼろげにつかめ、二話からは特殊な力を持つ世界へ引きこまれます。
そして最後の舞台は東京に。タイトルの意味がラストで浮き彫りになりますが、切ないような、逆に、感情が何もないような世界の中のような気持ちに。
こういうことは私たちが知らないだけで、存在してるのかも、と感じる1冊です。
読み終えた後の満足感とかの感情はないものの、読んでよかったなぁと思う。
「終わりなき夜に生まれつく。永遠の夜に生きる。」
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「夜のそこは柔らかな幻」のスピンオフである。在色者の存在と、それがどのような影響を与えるのかが感じられる。在色者と呼ばれた、天才であり、頭が切れる彼らの生い立ちなどにも触れられ、それがきっかけで人生にどのように影響するのか、特殊な能力を持ったがゆえの苦悩、それが悪い方向へ転がっていった悲しさも感じる。医学部が舞台であるので、医学と在色者との関連性、ある機関が密接に関わっていることや途鎖国の世界に異次元なものがあったが、彼らの人となりを見ると特殊能力のない人間と変わりない部分があるのは愛着を持てる。
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夜の底は柔らかな幻、のスピンオフ。
共に過ごした三人のあったから山籠りした3人かと思ったら、1人は青柳じゃなくて勇司がメインだった。
青柳も一応出て来たけど、メインは勇司だった。
その勇司が次に葛城と繋がるから読みやすかったな。
葛城も昔はあんなに屈折してなかったのかぁ、と思うエピソードでした。
2017.11.3
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なんとも不思議な印象の小説だった。
超能力者を「在色者」と呼ぶ国に生命を受けた男たちの物語である。
自ら望んでいないのに、普通の人と違った能力を持つ在色者たち。
傭兵となった軍勇司、
入国管理者の葛城晃、
そして稀代の犯罪者、岩切和男
特に強力な特殊能力を持って生まれて、
少年期を共に過ごした三人の男たちの
それぞれの出会いとそれぞれの生き方が
4つの物語で書かれていた。
内容紹介によると、この作品には
『夜の底は柔らかな幻』という前作があるようだ。
こちらから読めばもう少し内容が理解できたのかもしれない。
こちらの作品では
「在色者」としての悩みや苦しみが鮮明に描かれていた。
この稀有な能力を上手く生きる術に利用できないのだろうか。
凡人の私は単純に思うのだが、
主人公の三人の生き様を見る限り、
決して幸せな人生とはいいがたい。
暗い夜の闇の駆け抜けるような人生が
在色者の宿命なのかもしれない。
前作を読む必要があるなあと痛感した。
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やってしもうた。
他の方のレビューを拝見するとどうやら続き物の作品らしく(スピンオフ?)ちょっと損した感じ。追って早く前作を入手しなければ。
仮想の国での話が続いていくものとばかり読んでいたら「日本」が出てきて驚いた。
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夜の底は覚えてないが、自分のレビューを読むとぶっとんだ話だったらしい…。スピンオフの本作は、在色者が何を起こすのかが不気味でドキドキ感が続き、一気に読めた。
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「夜の底は柔らかな幻」の登場人物たちの過去の物語。
オリジナル作品の内容を忘れかけてたけどね。
僕たちは、同じ種族だ。
永遠に終わらない夜を生きていく種族。
のちに何件もの大規模テロ事件を起こし、犯罪者たちの王として君臨する男、神山。
市民に紛れて生きていた彼を追う雑誌記者が見たものとは――。
強力な特殊能力を持って生まれてきた少年たちは、いかにして残虐な殺人者となったのか。
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これは『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフなのね。『夜の底〜』を読んでいないので、残念だ。しかし、登場人物がその後、どうなるのか気になる内容であった。特に神山が気になる。神山の人物の描き方が興味引き引き。
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『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ的な短編集。『夜の底は柔らかな幻』でも脇役なのか主人公なのか、よく分からない葛城の過去の話が2編。
表題にもなっている『終わりなき夜に生まれつく』は神山の話。だけど、主になる人物は別。『夜の底は柔らかな幻』でもそうだったけど、神山の存在がこの作品を通しても、とても薄い。己の気配を静かに消す、存在感の無い顔も思い出せないほどの人物像だからか、神山の深淵に辿り着けないまま。私の想像力が足りないから仕方の無いことかもしれないけど、神山に対する畏怖みたいなモノを感じない。残念。
『夜の底は柔らかな幻』では描かれなかった有元と神山の深い闇の関係が、この短編集でも描かれなかった、私の想像力が足りないために2人の深い闇が分からない。残念。『夜の底は柔らかな幻』ほどの面白さは私には無かった。残念。