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溢れるラジオ愛!実在の深夜ラジオが登場するストーリーに思わずニヤニヤ。しかしラジオはあくまで装置であって物語の本質は「自己の可能性としての青春」という誰もが共感できるものじゃないだろうか?不器用なりに前に進む登場人物たちが愛おしくて泣きそうになる。いつかまたアイツらに会いたいな。
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読んでいる途中で何度も著者名を確認してしまいました。若い男性がうまく描写されていて男性の著者かと思いました。さすが、佐藤多佳子さんうまいです。
学生時代ラジオ局でバイトをしていたのにラジオにハマることはなかったので、知らない世界と知らない用語に触れられて面白かったです。
登場人物のキャラも良かったなぁ。いろんな人がいることをみんなが理解したり想像できたらいいな。こういう本はみんなに読んでほしいです。
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青春だなという陳腐な言葉に尽きるけど、なんというか明るい。メインは深夜ラジオなんだけど、表現とか伝えることとかについてぽーんと疑問を投げかけるそんな物語。
自分も創作とかニコ動うp主やってるから、鹿沢や佐古田の考えというか信念?みたいなんはすごくよく分かる。逆にニコ動の独特な世界を知らない人が見たらこんな白けた感じなのかって気付かされた。それでも楽しいと思うことはやってしまうけど。
あと、作中に出てくるアルピーリスナー及び職人のわちゃわちゃする世界観は大好き。というか混ぜてくれ。
ニコ動の歌ってみただったり、アメーバピグだったり、インターネット上の仮想空間で集束することの多い世界をここまでしっかり、しかも偏見無しで歪めることなく書かれているのはすごく珍しくて新鮮でした。きっとインターネット世代ではない人たちには分からないんだろうなとは思うけれど、それでも嬉しかった!
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どこから佐藤多佳子の青春ものになるんだろうと考えていたら、いつの間にかなっていました。
とても楽しいお話でした。
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いつもながら生きるのが下手な若者の話を描いたら佐藤多佳子はうまいよなあ。リアルタイムの話であまりにリアルなのでついていけないところもいっぱいだったけど、全体の流れや心情はよくわかるので大丈夫。おもしろかった。
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人は皆、程度の差こそあれコミュニケーションに不安を持っているのではないか。
深夜放送が教室で話題になっていた頃に中学高校時代を過ごした者として、またちょっと放送を聴いてみたくなった。
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ずっと読みたい本には入れていたようですが、先日のアメトークの影響もあり、読みました。
面白かったです。深夜ラジオは不眠の夜には流していました。深夜ではない時に、日常的にラジオは流しているので、ラジオの話は楽しかったです。
主要な登場人物四人の距離が程よくて、素敵な関係だなと思います。登場人物たちの成長と、好きなものにかける情熱が眩しい、青春小説でした。
アルコ&ピース、不勉強なので存じ上げないのですが、興味を持ちました。
タイトルも印象的です。
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夜のコンビニにいる人達の柵のない繋がりに、ラジオ深夜放送の繋がりがあって。。。
残念ながら今は深夜放送を聴かない身には分かりにくい話の数々ではあった。
深夜放送を熱心に聴いていたのは高校時代だった気がする。言葉、音楽の繋がりが敏感に伝わってくる。
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お笑いも深夜放送も、ほとんど知識がなかったけれど引き込まれた。
そんな世界があるんだなあ。
読んでいて佐古田がかわいく思えたし、鹿沢はカッコいいし、永川はいいやつに思え、そして富山の変化が嬉しくなった。
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ずーっと主人公の言葉で進むのに、最初は慣れずに読みにくいかも…って思ってたけど、文化祭に行った辺りから、みんなの本心が漏れてきて自然に感情移入出来てきた。
ただただ実際のアルピーのANNがどんななのか気になるだけだったのが(笑)自然とそれを取り巻く人たちの心が見えてきた。
そうなんだよな。他の人には取るに足りないようなことでも、自分にはとてもとても大切なことってたくさんある。
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都会の夜は明るすぎる。
全てのことに意味がなきゃいけないか?
留まった事で手を取り合って
次、思い出せるように、思い出をつくろう。
ラジオはそんな場所だ。
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ジョージャクソンのステッピングアウトという曲を思い出した。正確にはその曲のPV。その頃、多分1980年代前半、まだ日本では殆どPVなんて誰もつくってなくて、確か夜中にやってたベストヒットUSAで見た。そのPVの感じが蘇ってきて、作中の演劇→言葉→歌と互いの作品がどんどん新しいものに影響していく中に、そのPVもつながっているような不思議な感じに囚われた。個人的な体験が芋づる式に蘇らされて、それを可能にするのは、やはり優れた作品なんだと実感。
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上手く世渡りしていけるように、
少しでも損をしないようにと生きているはずなのに
周りと上手く付き合えなくて、人生遠回りばかりしているような人物を好ましく思うのは何故なんだろう。
主人公の男子大学生(一応)の心情がビシビシと伝わってきて胸が苦しくなりました。
SNSなんてどこにも存在しなかったその昔
夜中に一人で起きていて、不意に孤独感に襲われると真っ先に手を伸ばすのはラジオだった。
こんな真夜中に起きているのは私だけじゃない、
他にもどこかで誰かがラジオを聞いて笑ってる人がいる。
それだけで、見ず知らずの人たちに勝手に連帯感を感じ
一人ぼっちでいても淋しくなかったのだ。
いつでもどこでも誰かとつながれる
本当は孤独を紛らわせてくれるはずのネットの世界が
簡単に人を追い込んでしまう今日この頃。
あの真夜中のラジオが運んでくれた淋しさの中の安心感を
久しぶりに思い出したのでした。
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アルピーのラジオを聴いてないから内輪ネタ感がすごかった
たぶん、僕も深夜ラジオを聞いてるからこその疎外感なんだろうな
オードリーなら聞いてるんだけど
いびつな奴らが簡単に出会えるのが今の時代なんだろう
生きにくい人達が集まれるのは生きにくい人には嬉しいのかな
僕はSNSは好きじゃないけどSNSで仲良くなれるのは羨ましいな
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コミュニケーション障害?を持つ大学休学中の男の子が、ラジオのハガキ職人である変わり者の女子高生と出会い、ラジオやコンビニバイト、学祭などを通じて、自分の中の問題と向き合って行く物語。取り巻く友人やバイト仲間もそれぞれに個性的だけれど、自分の中にどこか共感する部分もあって、遠い人たちには思えない。
爽やかだけど、ちゃんと何かを乗り越える。暗くて重くなりそうな話題も風通しがいい感触。
「青春」だなぁ。タイトルもぴったり。
ラジオの描写がとってもリアル。実際のラジオ番組名やコーナーがたくさん出て来て、ラジオ好きにはたまらない。ツイッターやインターネット、LINEなどもたくさん登場するので、「今」実感して楽しめる小説。
アルピーのann聞きたかったなぁ。皆んなで作っていくラジオの面白さ、ハガキ職人の情熱に、佐藤多佳子さんてこんなにラジオ愛があるんだなぁ!と感じ入ってしまった。