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かつてAV界の帝王と言われた村西とおるの半生記。約700ページに及ぶボリュームで読みごたえあり。著者は若いころ村西のもとで働いていた経験があるため、村西とは旧知の仲であることから、自身の当時の体験も踏まえ、かなり突っ込んだ内容となっている。80年代のホームビデオ勃興期を過ごした人なら、誰でも面白く読めるはず。当時村西監督のビデオはかなりの話題になっていたものの、あまりに監督のアクが強すぎるため全然観る気にならず、結局今に至るまで未見。ただ、この本を読んで当時のビデオの撮影裏話などを読み、今更ながら観てみたいと思った。
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一世を風靡したAV監督の半生。人生で何度も逮捕された事、何度も借金状態になった事など壮絶な生きざま。現在では犯罪と認識される行動も数多くしているが、なにせ逞しい。ページ数が多く、流し読みしか出来ず。
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【文章】
とても読み易い
【気付き】
★★★★・
【ハマり】
★★★★・
【共感度】
★★★★・
何に対して価値を感じるかは人によって異なる、相手にとっての必要性を創造する事がセールス。
応酬話法は説得の哲学
人を説得するときの二つの条件
・相手をよく「理解」する事
・自分自身の成功体験から生まれる「情熱」を持つ事
流通を制する者は資本主義を制す。
草食化現象…無修正動画が若いうちからネットで手軽に見られるようになったため、女性の裸に対するハングリーさが無くなった。
性器自体が卑猥なわけではない、エロチシズムは感情であり、個々人の頭の中で、環境からの影響を受けて定義される。
時代や、地域が異なれば、何を卑猥と感じるかも変わってくる。
生命が有限であるからこそ、感情が生まれる、その究極がエロス。
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80年代から90年代初頭に一世を風靡して、借金50億を作りながらも今なお現役で活躍する村西とおるの伝記。
当然ながら清濁併せ持つ人物だが、その転んでもただでは起きないバイタリティが、現代の我々に足りないものなのかもしれないと思った。
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スキャンダルの奥には一筋縄ではいかない事情がある.暴力団の組長がAV監督をやっていたような存在感.良くも悪くもまさしくAVの帝王!息子のことにも触れていたが,家族は大変だろうなぁとしみじみ思った.「ナイスですね.村西とおる」を見てみたい.
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“あのね、真剣に生きている人間の姿は端から見るとおかしいもんだよ”
“いかがわしいけどわくわく感たっぷり。そんな雑貨屋が俺なんだよ”
“振り返ってみるとラッキーな人生だったよ。人に恵まれ、運に恵まれ、命ここまで長らえることできて感謝の言葉しかないよ”
“閨閥も学歴もコネもなにもないおれがあきらめるということは死ぬことなんだよ。だから諦めることは選択肢にない”
“人を説得するは二つの条件が必要なんです。まず、その人を理解すること。これは女を口説くのも男を口説くのも同じです。まず、どういう考え方を此の人は持っているのだろう?を知ることが、人を説得するときには必要ですね”
“物事の客観的な考え方って、この世には一つもないとおれは思っている。数字や時間といったもの以外はね”
“自分はインチキなもの作っている。いつかバレる、と思っていましたよ”
“それでも、自分が今あるのはあなたのおかげ、なんて堂々と言ってくれたんだからね。男気のある男だよ。よし、もう1回やってみるか、ってなったからね”
誰の言葉だろう?矢沢栄吉?アントニオ猪木?はたまた松下幸之助?
いや、違う。ビニ本の帝王、稀代のAV監督と言われた、村西とおるの言葉だ。
成功者というカテゴリーに彼を入れるのは違うだろう。しかし、何かを成し遂げた人間には一つ筋が通っている。そして、その筋は、業種が異なれど、ほとんど違いはない。己を信じ切る強さ、一番大切なものはここだろう。
もっとも、業種が業種だけに、彼のもたらした闇の部分はあるはずだろう。しかし、本書の性格上、ともに働いたスタッフが統合失調症になったと思われる部分など、記載は一部に留まっている。
彼の制作したAVに出演した女性、そのすべてが村西とおるの熱意で納得して出演したとは思えない。推測だが、人生を壊された人もいるかもしれない。ここは割り引いて読むべきだろう。
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【あのね。真剣に生きている人間の姿は端から見るとおかしいもんだよ】(文中より引用)
性界のトップを極め、AVの帝王として知られる村西とおる。バブルの崩壊と共に借金50億をこしらえ、アメリカでは懲役370年を求刑されながらも、ほとばしる情熱と生命力で生きに生き抜いてきた男の半生をたどる作品です。著者は、バブル焼け跡派と自称する作家の本橋信宏。
2019年の暫定ナンバー1。村西氏に倣ったら間違いなく不幸な人生を歩むことになると思いますが(そして必ずしも「正しい」人生を歩めるわけではありませんが)、村西氏と氏が生きた社会からはまだまだ学ぶべきことがたくさんあるのではないかと感じました。行間から熱量が伝わってくる作品です。
実にナイスでした☆5つ
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伝説のAV監督の村西とおる。ネトフリでのドラマが話題なので原作本を読んでみる。
びっくりするほど下品で女性蔑視だ。
下品だが、エネルギーがすごくてなんというかすごい。高度成長期の力なのか。
ただ……かなりAVのせりふ回しとかあって、エロ小説みたいになっている箇所があるので不愉快に感じるところがある。
女性蔑視かつ、女性をモノとして扱っているように見えるところがあるので、読む方は注意。
この本は村西とおる氏の全盛期時代に一緒に働いた著者だから書けるのだろうし、それ故におもしろいが、やや近すぎる。
いつか、いろんな人から見た村西とおる氏の本を読んでみたい。
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かなりボリュームがあり、途中飽きもするがとてつもなく面白い展開(実話)もあり、気づけば最後まで読んだ。現在、用いられている様々な用語・手法のルーツが村西とおるにあることを知った。Netflixの内容は本書と異なる部分も大いにあるが、それはそれで面白くまとめられているのでNetflixもオススメ。ナイスです!
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本橋信宏
全裸監督
沙羅樹
日比野正明
岐阜県立瑞浪高校
梶原京子 トシちゃん
桐生舞子 16歳
清水大敬 明大文学部
影武者 原昌胤まさたね役
浅井理恵 古谷一行
ターザン八木裕二県立川口AV童貞喪失
辻和子 角栄愛人
山科薫の叔母
藤小雪
中澤慎一編集長
乃木真理子
西村忠治社長
高槻彰監督
名門私立小学校 合格者60名
神崎真弓 偶然初顔面シャワー
速水健二 演劇青年 初本番
正木麗子 17歳
四谷津之守坂つのかみ 超高級マンションで24時間体制の製作室
早稲田鶴巻町の本社
大島つむぎ三原山噴火ロケ新人女優
ハワイ天台宗別院荒了寛僧侶
ハワイ抑留7カ月1986.12逮捕
山崎紀雄 宇宙企画英知出版創業者
ルオーの世界的コレクター
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懐かしい名前がたくさんでてきて楽しかった。
笑える話と思っていたらとんでもない、泣けてきた。
すごい監督だわ。
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村西とおるのすごさももちろんだが、彼がその発展に大きく貢献した日本のAV業界の特異性に関する記述は非常に興味深かった。性欲は人間の生活に最も身近なものの一つであるにもかかわらず、公に語ることが基本的にタブーとされていることであるが、そのトピックに関してここまで真摯に向き合った本書は大いに価値があると思う。
ただ、女優や作品の描写で冗長な部分もあり、その点を改善すれば更に良い作品となるだろう。
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「全裸監督」は、村西とおる監督の評伝であるのと同時に、ビニ本・裏本・AV時代の貴重な記録でもあると思いました。登場人物はいずれもクセの強い「悪人」ばかりに見えるけど、誰にも増して「純粋」なのかもしれない。何よりも、ひとつの時代を作った男たちの「狂気」と「真摯な熱」のようなものを感じました。
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長くて読めなかった、、
20ページくらいで挫折
やはり自分は本人が書いた本の方が好きなのかも
なんか熱量が違うというか
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厚い本は苦手なので購入してしばらく積読してだけど読み始めたら止まらなくなった。
とにかく凄まじい人生。
苦しいとき、悲しいとき村西監督を思いだそう。
そう感じた一冊。