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新版 アニメーション学入門 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.3

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

コンパクトにして同志へ誘う、まさに良"入門"書

2020/09/30 02:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:休暇旅行 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アニメについてほぼ無知なので略史だけでも教えてほしいなー、という軽い気持ちから読んだ本。先に明記しておくと、その関心には十二分に応えてくれた。だから、以下の記述に恐れをなす必要はない。軽い関心で手にとって愉しめる本です。
そのうえで述べると、本書は単なる略史などではなく、まさに”アニメーション学”入門、のための一冊となっている。看板に偽りなし。

啓蒙書というと通常、学問の成果をただ紹介するものだという印象がある。もちろん有用だが、そこでは読者はただ〈教えてもらう側〉として知識欲を満たすに過ぎない。知識の生産は私たち一般大衆には関わりのない雲の向こうで行われていて、普段は放っておいても気になったときに聞けば専門家が答えてくれる、というわけだ。筆者も読者も、その学問・文化の存続を前提としてあぐらをかいている。
しかし本書を読んでいると、そんなあぐらかきとは全く異質だと感じられる。
アニメーションの定義を〈教える〉のではなく「提案したい」と述べる冒頭にもすでに片鱗はうかがえるが、とりわけ顕著なのは〈学知をいかに育み活かすか〉という問題意識と試案に紙幅が割かれる四・五章だ(他にも、67頁・196頁の二度にわたり余談として国家助成へのあるべき態度が提言されるのは異様だ)。読者を〈学者と区別される一般大衆〉と設定しているならこんなことはありえない。
では〈学者にありがちな内輪向け〉なのか? もちろん違う。私の勝手な感想を述べれば、ここにあるのは〈文化は日々変化する以上意志して存続させねば消えるものであり、アニメーションを愛する私たちの日々こそがアニメーション文化の生死をかけた最前線なのだ〉そして〈文化存続戦線を日々戦うために必要なのが学知だ〉という焦慮にも似た熱意なのではないかと思う。
とりわけサブカルチャーにおいてはアカデミズム臭がファン・オタクとしての姿勢に悖るものと敬遠され、評者の個人技がものをいう「批評」ばかりが目立ちがちではないだろうか。もちろん批評は魅力的だが、文化への愛ゆえにその存在や価値を自律のものと自明視するきらいがある。それでは個人・時代の制約に縛られ、次代へ伝わるため文化に必要な普遍性、再生力を痩せ細らせてしまう。批評を育むためにも、共通の基盤としての「研究」、学知は不可欠なのだ。
本書を貫くのはアニメーション文化愛好者たる筆者の、文化の担い手としての覚悟であり、本書は同志たる読者に手の内を晒すためきわめてコンパクトにまとめられた入門書なのだ。そう気づいて軽い感動さえ覚えた。

なんだか大仰になってしまった。内容自体は熱意過剰というよりむしろ教科書的によくまとめられたものだと思うし、繰り返しになるが気軽に楽しめる。
テレビアニメや劇場映画だけじゃなくトリスのCMなんかにも目を配るべきだとか、そもそも何で絵も人形劇もアニメなのかとか、検閲の印象が強いソ連では国営スタジオゆえに商業性を気にせず芸術性を追求できたことに気づかされたりとか。素朴な知識もいっぱい学べた本でした(144頁で『進撃の巨人』原作を知名度が低かったと書いているのには首をひねったけれど)。
とりわけ海外作品についてカタログ的機能を果たすことも間違いなし。

なお「新版」とあるのは2005年の旧版の改訂であるため。2005年といえば『涼宮ハルヒの憂鬱』以前、さらにいえば宮崎駿が『もののけ姫』で国民的作家になってからも10年も経っていない頃。そりゃ改訂するわ、と思うと同時に、今私たちに見えているアニメ事情もすぐ移り変わるものに相違なく、学知の蓄積が不可欠なのだなと改めて思わされた次第。

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2017/05/23 08:15

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2020/10/10 09:51

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2023/03/11 22:17

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