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全体的なハプスブルクの系譜が分かったら、一人ずつにフォーカスして読んでみましょう。女を知れば、時代が分かるって感じの本
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ハプスブルク家に関わってきた女性達に焦点を当てたのがこの本です。マリア・テレジアやナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)に嫁いだマリー・ルイーズ、マクシミリアン1世とブルゴーニュ公女マリア夫妻とその子供達、貴族と平民の結婚いわゆる「貴賎結婚」を実現させたフィリピーネ・ヴェルザー、アンナ・プロッフルなどに中心ついてを記載。前述の『ハプスブルク家』より、この本からのほうハプスブルク家に興味を抱きやすい気もします。
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列伝的。人生に焦点をあてているので『ハプスブルク家』にもまして面白い。フランツ・ヨーゼフを帝位につけることに執念を燃やした母ゾフィーとフランツ皇帝の妻である、かの有名な美貌のエリザベートの話が好き。まさにどろどろで。マルガレーテの知性、アルプス王の純愛に好感。「産む機械」「政治の道具」とみなされた中での恋愛には思わず力を込めて応援してしまう
暗記するための記号としてではなく、その時を生きた人間の一人として、ハプスブルク家の人々を描き出している
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ヨーロッパ史の本は数あれど,「ハプスブルク家の女」に的を絞った本はなかなかあるまい.ヨーロッパの貴族には変人が多く,「これは事実ですか?」と思わされることもしばしばあるので,この的の絞り方はなかなか筋が良いと思う.しかしながら,こういった本の常として,ヨーロッパ史にある程度通じていないと,何が何やらさっぱり分からないだろう.ほんの暇つぶしのつもりで購入したのだが,個人的には非常に満足であった.
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650年にも及ぶハプスブルク家の歴史が分かると共に、今まではあまりスポットライトを浴びることのなかったハプスブルクの女性の生涯を知ることができて興味深い。大公女は政治の道具、国の要請に従って嫁ぐもの、皇后は跡継ぎを生む為の道具・・・などなど現代では考えられないような価値観のもとにお姫様は生きてたのね。華やかなばかりではない宮廷生活の裏側を垣間見れる。
いやはや何とドラマに事欠かない一族!
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ハプスブルク家の女性に焦点を当てた本。
前々からこの家には興味があったし、
ルードヴィヒ2世や、エリザベート、フランツ・ヨーゼフなど
有名人がたくさんいるのでなじみやすい。
オーストリア=ハンバリー2重帝国の体制にも興味をもっているので楽しんで読めた。
マリア・テレジアの女性としての強さに感銘をうけました。
さらっとよめて、面白い、わりとおすすめな本です。
March 2010
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「結婚せよ」のお家の女性とその周りの人々。
子孫を残すのはこういう階級の人々にとっては責務でしょうがプレッシャーすごいだろうな。
そのお家に生まれて貴賤結婚なんていわれちゃういわゆる身分違いの恋を成就させる殿方かっこいい。かつその人に献身する奥方もすてきですね。
マクシミリアンⅠ世息女マルガレーテは働く女!って思いました。
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ヨーロッパ王朝の登場人物は同名が多くて混乱する。女性の視点からハプスブルク家の歴史を綴ったものだが、この王家における各女性の影響力、個性、が面白く書かれていた。
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中世ヨーロッパ、特にハプスブルグ家に生まれなくて、本当によかったと思った。
マリア・テレジアのたくましさには驚くばかりだ。
産んだ子どもの数がすごい!
優れた貴族の女性の条件として、子どもをたくさん産むことがあげられている。
特にお世継ぎとなる男子を産むことは、必須条件のようです。
今もこういう習慣は完全にはなくなってはいないようですね。
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2011.10.30読了。
うまくまとまったゴシップ。詰め込んでいるので、各人それぞれあっさり書かれている。読み物としておもしろい。
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10年以上前に購入しているので、表紙カバーのデザインは違っていますけどね。
ミュージカル「エリザベート」の予習として読んでみました。
類書が山積するハプスブルク関係本。その中で特色を出すには、それなりの切り口が必要になってきますね。
発行当時は面白いアプローチだったかも知れませんが、「女」を主体にしたことによる、「女らしさ」に着目する筆致にいたる傾向は、残念ながら古さを感じてしまいました。
講談社現代新書らしい読みやすい構成は好感が持てますし、最後の皇帝カール1世と皇妃ツィタに言及している部分は面白かったです。
事実上の最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ崩御後は、そんなに触れられませんからね。
本書でもほんのちょっと登場する最後の皇太子オットーが、2011年まで生きていたことを思えば、カール1世&ツィタもそれなりに面白くなると思うんですけどねー
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ハプスブルク家の歴史を女性との関わりで眺めた書籍.王族達が政治や仕来りにもまれながら生きていた様子が浮かび上がっておもしろかった.また中欧に行きたくなった.
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予想通りの内容。
目新しい内容といえば、貴賤結婚のくだりかしら。
肖像画とかがついているとなおよし。
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読みやすい。
取り上げられた人数とそれぞれの記述量が程よい感じ。
地図と系図がもっとあればよかった。
取り上げるに値する、歴史的に重要な役割を担った女性の伝記的事実が中心なんだけど、女性をその当時のヨーロッパの中心舞台に立たせた状況について、もう少し説明がほしいところ。ハプスブルク家だからってだけじゃないでしょう。
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六百数十年続いたハプスブルグ家をこの一冊にしてしまうことが無理があるが、最初に手に取って読むには最適。
言語能力に長け、そしてマリア・テレジアに代表されるような多産で、しかも長寿。これによって血縁関係を広げきたことが、王朝安泰と、政権維持につながってきたことが良くわかった。
愛とは関係なく血縁だけが大切にされ嫁いでいった王女たち、マリー・アントワネット、ナポレオンの妃となったマリー・ルイーズ。庶民との心の乖離が生まれるのは自然のことのようにも思う。
時代錯誤ではないが、最期まで王朝復興を夢みた未亡人が1989年まで存命だったとは、驚きだった。