失敗にはパターンがある
2018/07/28 11:29
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投稿者:ぴょん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「成功はパターン化できないが、失敗にパターン化できる」として、具体的な企業名や事業を取り上げながら、失敗に陥る状況のパターンを取り上げています。
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日経の紹介文見て購入。著者はBCGの元パートナー、現一橋大院教授の菅野寛氏。
感想。
本のコンセプト、「成功は十社十色で、成功をパターン化できないし、真似ても成功しない」「陥りがちな共通の失敗は多く、ある程度パターン化できる」は異論なし。
著者が冒頭で述べている通り、失敗したパターンは当たり前すぎるというか、なんか抽象的な印象でなんか刺さらなかった。当たり前か。
備忘録。
・他者と同じこと、または、今までの自社と同じことをしていては成功しない。他者と違うことをやると失敗する可能性が高まる。というジレンマ。
・普及曲線。
・「斬新なアイディアがないから」は失敗の理由ではない。
・成功の要因を抽出できても、それに再現性があるかは疑問。
・ユニクロ、ZARA、ポイントは、同じアパレル業ながら異なる戦略で成功している。
・ビジネスに必勝法はない。
・SWOT分析ばっかりするなよ、軸の設定は都度考えろ、という御指摘あり。
・情報が不安定でも、不完全な部分は前提を置いた上でロジックを組み立てて、仮説を常に持っておくこと、という御指摘あり。
・「競合」とは、「顧客が考える選択肢」のこと。
・リスクは取るもの。いかにリスクをマネージするかが論点。
・例えば、複数のシナリオを考える、複数のオプションに札を貼る。特に最悪のシナリオをしっかり考える。
・未来は予測しない、創る。
・失敗しても立ち直れる体力を残しておく。
・イノベーションは半歩先が適切。飛びすぎると失敗する。
・同質化→ゆっくり死んでいく。異質化→失敗する確率が上がる。いかにして異質化しながら例外的な出口をみつけるか。
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「ビジネスにおいて何故失敗するのか?」を、
いくつかの事例を引き合いに、体系立てて説明した内容。
もちろん、その先には成功という目的がある。
書かれた内容は大変分かりやすく、理解しやすい。
自社の置かれた立場を思い浮かべながら読むと、
きっと多くの気づきが得られると感じる。
しかし、残念ながら事例研究がやや浅い印象。
一次情報が少なく、他の本からの引用が多いためだと思う。
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成功系の本は多いが、失敗系の本のほうがより現実的で役に立つのではないかと思い選びました。
請求記号:336/Ka37
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当たり前と著者も繰り返しているが、まさにその通り。経営者だけでなく、組織全体がこの事を理解すれば良いのだが…数人のチームでもなかなか難しいもの。
成功からではなく失敗から学ぶ事の有益性を説く内容と具体例が、一つ一つ自分のビジネス経験や環境と重なりつつ、納得の良書。
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当たり前と言えば当たり前なのだが、異質性を持った経営をするに当たって、失敗する要因について解説されたビジネス書。しっかり整理されていて分かりやすかった。
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当たり前なことを徹底する。
1.ビジネスの本質を明確に意識する。
2.その本質は譲らない。
失敗は必ずする。
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著名コンサルティング会社のBCGを経て現在大学教授である著者が企業の失敗からビジネスの成功に近づくためのポイントを解説した一冊。
経営コンサルタントとしてビジネスにおいて立てる戦略は失敗する確率が高いという前提のもとに、考えるアプローチ・ビジネスの立案・ビジネスの実行の3つの要素分解してそれぞれの失敗のパターンを実例も踏まえて解説されておりたいへん勉強になりました。
イノベーションといわれる異質化や同質化といった戦略を行なったとしても失敗する可能性は高く、失敗を許容できるだけの会社の地盤やブランド構築による付加価値などを作らない限り厳しいことも理解することができました。
また、トヨタやセブンイレブンの成功事例から企業風土の違いにより同じように導入しても失敗する要因が書かれていることは勉強になりました。
また、ZARAやユニクロといった企業が実践するアパレル企業の取り組みの違いは変遷の激しい業界で生き残る術を如実に感じることができ、非常に興味深いものでした。
末端までに及ぶ徹底的な価値観の徹底、戦略を立てる際の状況に応じての臨機応変さ、顧客のニーズに徹底的に向き合うこと、半歩先を見据えた尖った戦略、戦略の実行においてスピード、資源を意識して愚直に行うことと当たり前のこととして捉えられていることをいかに徹底して行うことが成功への近道であることを読んで痛感しました。
また、本質を厳格に守り、そのなかで地雷を踏まずに尖った戦略を打ち続けることの重要さも感じました。
ビジネスの現場でコンサルタントとして従事してきた著者だからこそ書ける内容が満載で勉強になりました。
ビジネスの成功を近づく一助となる一冊でした。