投稿元:
レビューを見る
ついにパンセが岩波文庫に。というわけでまずは上巻。
短ければ一言、長くても数ページの断片の集まりなので、まとまりはない。それでも読み進めていくと、パスカルの思想がおぼろげながらに見えてくる。ようなそうでないような。
面白いのは、形而上学的な神の存在証明を明確に拒否していること。そういうアプローチもあるのかと目からウロコ。
投稿元:
レビューを見る
天才パスカルの書著。書著というよりもメモを集めたもの。
後半はほとんどキリスト教礼賛。
人間は考える葦という有名な言葉よりも、「どうしてびっこに会っても腹を立てないのに、精神のびっこに会うと腹を立てるのか(原著ママ)」とか「宇宙のこの片隅にあたかも迷い込んだかのように、誰によってここに置かれたのか、何をしにやってきたのか、死んだらどうなるかを知らず、要するに何も知ることができないでいるのを眺めると、私は身の毛もよだつ思いに襲われる」と言ったパスカルが考えが響いた。
投稿元:
レビューを見る
257頁まで読み進めて突然「出た〜!」
『人間は一本の葦にすぎない。自然のうちでもっともか弱いもの、しかしそれは考える葦だ。』からの続きが読める。