製造業の現状を理解するには良い書籍だが・・・
2017/05/15 20:33
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投稿者:ブ-ニ- - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビジネス書を頻繁に読んでいる者にとっては、どこかで見た或いは読んだ事柄が大半であり、期待した程の内容ではなかった。記述にエッジがあまり効いていないし、目を見張るような分析データはない。しかしながら、製造業の置かれている現状を総括的に見るには良い書籍と思う。それ以上でもそれ以外でもないと感じた。
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2000-2015に起こったことのまとめ。今後のAI/IoT時代にどうすべきかは、自分で考える必要あり。
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欧米企業に追いつけ追い越せで切磋琢磨をして一時は世界トップに立った日本の電機産業。だが、その繁栄は長くは続かなかった。パナソニック、ソニー、シャープ、東芝、日立等等、皆が知る大企業に何が起こったのか。何がいけなかったのか。そして今後はどうするべきなのか。電機業界に勤める方以外にも参考に成る本だと思います。
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電機メーカーに勤める者としては頷く内容。
・経営者も従業員もリスクをとらない起業家精神を欠いたサラリーマン
→10社も同じことをやってるのに産業構造を変えようとせず長期間続けてた。
・いいものを作る →どうすれば儲かるか
・御用聞き営業→提案型営業
・イノベーションは自社に拘ることは無く、他から取り入れるのも手。役員を海外やベンチャーから数人入れるだけでも効果ある。
・アメリカはお金とアイディアが集められる環境。日本もそうなることを期待したい
→クラウドファンディング
・儲かってるうちにその事業を売るアメリカ、衰退しても売れない日本
→なかなか決断できないな、これは。すごいと思う
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日本の電機産業の失敗の教訓 佐藤文昭 朝日新聞出版
第2章 日本の電機メーカー連敗の構図
日本の電機業界が抱える問題点
①リソースな非効率な分散 メーカー数、コングロマリット企業
②自ら招いた技術流出によるアジア勢のキャッチアップ 自社グループ事業の相対的規模縮小→専業メーカーへの仕入集約、台湾企業への技術供与、合弁会社設立
③大企業病
携帯電話、半導体、ディスプレイ、テレビ、ITハードウエア
DRAM エルピーダメモリ→米マイクロン傘下に
DRAM価格、Windows95 生産増 価格暴落 韓国はウォン安→日本は投資抑制→台湾と合弁→技術流出
東芝日立メモリ/現エルピーダメモリ 50%合弁でたすき掛け人事→対等合併への流れ
CF TM T&D 東芝三菱電機産業システム
リーマンショック後、事業売却の流れへ
大企業への就職に価値を見出していた人材は、台湾中国韓国へ流出
マイクロン社は作業工程を3割カットし利益計上。日本は求められる以上の品質を追求し敗戦。成功体験を捨てきれず。
DRAM→システLSIへ。ファブレスメーカーとファウンドリーメーカーの出現により、規格がファブレスメーカーのものへ。
御用聞き×マーケットイン○
第3章 世界と戦える企業を生んだ業界再編
第4章 日本企業を襲う破壊的イノベーション
①クラウドファンディングとクラウドソーシング
ハイパールーフ・トランスポーテーション・テクノロジーズ
インテレクチュアル・ベンチャーズ/ジノバ
②ブロックチェーン・テクノロジーとフィンテック
③シェアリング・エコノミー
個人が有する遊休資産の貸出を仲介するサービス
④電気自動車と自動運転技術
テスラ
OLED 透明フィルム状 部品点数少なくコストダウン可
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電機産業の衰退について、分かりやすく原因分析がされている。業界再編と分離独立が急務であり、その一例として、ジャパンディスプレイの誕生秘話が述べられている。この本で指摘している教訓や処方箋は、電機産業だけではなく、自動車産業などにも向けられている。