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画集につられて結局購入。
結論から言えば、よかったんで後悔はなし。
しかし、石川センセは本気でこれだけの漫画書くのにアシスタントさんがいないの?
そりゃ、量産がきかないワケだ。
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いきなり2巻から読んでしまったけど、面白かったです。不思議な世界観の話ですね。1巻も買わなきゃだなー。
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戦争と魔女という点では「靴ずれ戦線」と工を同じくするな。かなり曲は異なるのだが。
それにしてもどんどん絵の密度が上がって行く。すごい。
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マリアの元にミカエルの使い・エゼキエルが使わされる。監視役だ。
しかし、マリアはエゼキエルの目を盗んでは力を揮う(どのように目を盗むかは、問題ではない)。
そしてエゼキエルは知っていく。
神の元に平等である人間たちが、いかに不平等な生活を送っているか。
天界が人間を『平等』にするため、どれだけの『不幸』を見殺しにしているか。
少なくとも、マリアの行為は人間たちを幸せにしている。ごく一部だが。
エゼキエルたちに取っては、自分の目の前の子どもに、足下に花が咲いているのを教えることすら不平等を生む愚行だ。
「敬虔ではないとしても、あの者の行いそのものは断罪に値するのか悩ましいのです」
ついにエゼキエルはそう疑問を持ってしまう。
そして、次にマリアが力を使った時は、殺すように命令を受けてしまう。
エゼキエルはどうするか。
マリアが力を使わないように、彼女に届く依頼の手紙を焼いていくのだ。
2巻は、ほぼ完全にエゼキエルが主人公だ。
さっきもちょっと書いたけど、作者であるの石川雅之さんは、多分「マリアがいかにしてエゼキエルの目を盗むか」などの細かいポイントには全く興味がない。描こうと思えば面白いエピソードを描くこともできるだろうけど、一切しない(氏の実力は『週刊石川雅之』などで実証済みだ)。
石川さんが描こうとしているのは、マリアと接することでエゼキエルの心がいかに変わっていくかだ。
第2巻のラスト、マリアが止めようとする大きな戦争の描き込みは、いつにも増して凄まじい。正気の沙汰ではない。氏は基本的にアシスタントを使わないのだが(Ustreamで作画風景を配信している)、とてもそうは思えない。
ミカエルの命令には逆らえず、戦場の上空で力を揮おうとしたマリアを、エゼキエルは貫いてしまう(彼女は槍なのだ)。
どうやら致命傷は外したらしいのだが(推測)、エゼキエルの心中は察してあまりある。
マリアの思考に同調してしまい、しかし天の命令には逆らえず、彼女を殺さねばならないのに、殺し損ねた。
もはや地上にも天界にも、彼女の味方はいない。
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【再読】やっぱりフクロウはかわいい。悩めるポッポちゃん。救えたはずのものを救えなかったとか後悔してもしきれない。また戦場に立つマリアに… エゼキエルも迷いまくり。マリアをぎゅっと抱きしめたところで想いが伝わってくる。