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本屋タイトル(@Title_books )さんのツイッターでオススメされていた本。
タイトルとは裏腹に内田さんいわく、読み終わったあと、結婚したくなるような本にしたかったんだとか。
耳を塞ぎたくなるような(本だから目を閉じたくなるような?)ことも盛りだくさん書かれていて、正直心から自信を持ってパートナーにオススメできる人はどれくらいいるのだろうか…と思った。
それでも読んでとても良かったと思える本。
最初から最後まで主張が一貫していて、エッセイなのに小説のようにラストがよかった。
あぁなるほどと思ったのは、夫婦といえど配偶者はあくまで他人、理解の範囲を到底超えた遠い距離にいる存在ということ。
あと、二人の関係がうまくいっていないのではなく、自分の中でうまくいっていないことのチリツモの最後の一撃が相手への不満だったりすることが多いこと。
結婚エトセトラだけでなく日本経済や哲学なんかのことも書かれていて読み応えあり。
書き留めきれないのでこれは買います。
長めですが引用を。
『結婚してるのに他の人を好きになっちゃったのですけど、どうしましょうというような寝ぼけた質問をしてくる人に僕が申し上げたいのは、そういう薄っぺらなことを平気で口にできるような人は、もともと結婚生活向きじゃないということです。
別に結婚しなくてもいいじゃないですか。誰を好きになっても、誰とセックスしても、誰からも文句を言われない気楽な生き方をすればいいじゃないですか。なんで、「その上」結婚までしたいんですか?僕にはそれがわからない。
結婚というのは最初に申し上げましたように「病めるとき、貧しきとき」に一気に路上生活者に転落しないためのセーフティネットです。安全保障です。相手が病めるとき、貧しきときに支援するという「社会契約」を取り結んだことによって、相手もあなたが病めるとき、貧しきときにお支えしますということになっている。』
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セーフティネットとしての結婚という指摘が身に染みる。小遣い制はやめようとか、7つの挨拶とか、頷けることは多い。
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著者が認めているように、言いたいことは一貫している。結婚とは公的なものである。結婚とは病めるとき貧しいときに助けてもらうためのセーフティネットである。だからこそ、結婚にとって大事なのは、公的なあれこれ、相手や自分の上手く行かなさに淡々と対処できる機嫌の良さである。相手が身を投げだして助けてくれる、相手がとびきり魅力的でいてくれる、あるいは自分がそのようになる、といった美談が、その観点から切り捨てられる。相手がいないとダメだから結婚するのではなく、基本的に自分で何とかできる人間同士が、それでもセーフティネットと未知の人生の豊かさを求めて(孤立した人生よりも、なぜかいいらしい)セーフティネットを提供し合う儀礼。それが結婚なのではないだろうか
。
結婚の話をしているようで、まずは自己と徹底的にコミュニケーションすること、自分で自分を上機嫌にするよう促される。
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目ウロコ。町田さんがくれたけど、納得すぎる。いまの自分に必要な本。もう、結婚しちゃおーかなーと気がラクになった。
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哲学者、内田樹の困難な~シリーズのひとつ。
中々にセンセーショナルなタイトルだが、内容は結婚はした方がいいよというところにまとまっている。
内田さんが今まで受けた結婚についての質問や相談に返答するというかたちで話が進む。
全体を貫いているのは結婚は非常に優秀なセーフティネットだよという考え方と、結婚は公的な契約であり、それを通して成長できる(市民的成熟を得られる)、そしてなにより高望みしてもだめ、等身大で生きなさいということに尽きる。
途中途中のシニカルな筆舌が何とも小気味よくテンポ良く読めました。
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面白い内容
結婚に対して前向きに考えられた
国家経営と結婚に共通点を見い出しているのが新鮮
自己陶冶に励もう
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内田樹センセイの結婚論です。
「呪いの時代」のなかでも一部触れてましたが、これは丸々一冊、テーマが結婚……。
これがほとんどユーモア小説のようで、何度も読んでて吹き出してしまいました。
電車のなかで読んではいかん……。
いわく
幸せになろうと思って結婚してはいけない……結婚は危機回避のためのシステムなんだから……
とか
結婚する前には海外旅行に行っておけ……トラブルになったときに、人に責任を負わせたり、何もできないようなら結婚するのはやめろとか(まぁ、だから成田離婚があるわけですから)
こんな明快な結婚指南書(そう、この本の目的は結婚してもらうためです)は他にはないでしょう。
二十歳になったみなさんのために
というブックフェアをやるなら(公共は、0109以降は作ったほうがいいですよ)ぜひ、入れといてください。
2017/02/08 更新
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内田樹なりの結婚論がツラツラと書かれている一冊。
キュンキュン要素なんて一ミリたりともなくて、客観的に捉えた結婚の現実と考え方が記されています。
結婚とは自分が社会的/人間的に弱い立場に陥った時、ホームレス(あくまで例えとして)にならないためのセーフティーネットを構築するために契約するもの。だから、神父の前で「病める時も貧しき時も...」と誓うのだと言っていたのが、潔くて印象的でした。
全部は肯定できずとも割と納得できてしまう点が多く、内容は面白かったです。
ただまぁ、恋愛的楽しみを優先にしたい気持ちが多い僕には少しオトナ要素高めな内容でした。。
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結婚に幻想を抱いている人が読むべきだと思う。
しかし、若いうちにセイフティーネットとしての結婚に納得する人はどれくらいいるのだろう。
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久々に面白い本読んだー。くすっと笑えるポイントがたくさんあるし、読んでいて納得できる部分も多い。とにかく語り口が楽しい♪ 結婚20年を経たから楽しめる本?(笑)
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P61
若年労働者を追い込むことで短期的に企業の収益は上がりますけど、若い人が結婚できないから子供が生まれず、人口が減少すれば、一世代先には賃労働者も消費者も激減して、市場そのものが消滅する。短期的に市場の要請に従っているうちに、長期的には人間も市場も消えてしまう。そのことをグローバル資本主義者たちは別に気にしていない。一世代先のことなんかどうでもいいからです。当期の利益が最大化して当期の配当が最大化して、自分の個人資産の残額が今増えるなら、先のことなんかどうでもいい。ほんとにそう思っているんです。
そういう、「今しかない」人たちが今の社会の制度を作り、運営している。
P62
よほど例外的に能力が高くて、高い生活水準を維持できそうな人しか結婚できないように制度がつくられている。
話は逆なんです。こういう風に作られている社会そのものの原理と「戦う」ために結婚して、子供を産み、育児をして、教育をするというふうに考えないといけないんです。
だって、結婚をして子供を産み育てるというのは、「人間としてごく普通のことだからです。。。。「普通の人なら誰でも結婚できる」のがデフォルトなんです。。。。今が異常なんです。
だから、社会制度はずっとこのままで、その中で結婚して幸福になるためには「どういう風に個人的努力をしなければならないか」ではなく、ふつうの人間なら誰でも結婚できて、愉快に暮らせるために「社会制度はどうあるべきか」を問わなければならないんです。
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何年か前のブクログの献本に応募して当選した本だったのに
読み終わるまでこんなに時間がかかってしまいました。
ブクログさんすみません。
この本を読んでいると、結婚に対してのハードルをもっと下げてもいいのかなと思う。
「結婚というのは本来「配偶者に対する愛も理解もそれほどなくても十分維持できるし、愉快に過ごせる」ものである」
とあるけれど。
あぁでもこの感覚は片方だけでは難しいだろうし、「色々合わないところもあるけれど、まぁ一緒に暮らしていこうよ」というお互いを理解しようとすることがベースになると思うのだな。
相手の家族と家族になることがとても苦手なので、上記だけではいかないのが結婚なんだよね。
もっと結婚の形が色々あって、選択できたらいいのにな。日本の結婚制度はちょっと窮屈に思うところがあります。
2019.2.23
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成熟、に引き続いて読了。
今より幸せになるためではなく、病める時貧しき時に不幸にならないために結婚する。うん、なるほど。とにかく期待値を上げすぎないっていうのは大事かも。
良い配偶者は海外旅行のトラブルに対して文句を言うのではなく「次に何をすべきか」に頭を切り替えられる人。とにかく危機の時にどれだけアンハッピーにならずにいられるか。
「ロクでもないやつ」が私を愛していたことを証明するために、また同じような人と付き合う。転職したことを肯定するために同程度の辛さに合うとまたやめる。そうしないと首尾一貫しない。自分が間違っていたことになる。…怖いけどなるほど。
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毎度お馴染み、内田樹先生の本
適切なメッセージのやりとりをすることを「仕事をする」という。コミュニュケーションが適切にできない人に仕事がテキパキとこなせるはずがない。仕事の90%くらいは他者とのコミュニュケーション。「耳を塞いでいる人」にはこれができない。頼んでいないことをやって、頼んだことをやってくれない。だからそういう生き方をしていると、どんどん「仕事ができないやつ」という評価が確定していく。すると職場はますます居心地の悪いところになる。大事なのはコミュニュケーション感度。
共同生活を営む上で1番大切なことは「機嫌がよいこと」高い目標を設定していると、みすぼらしい現場との落差を思い知らされてイライラしたり、絶望的な気分になる。そんな時に人間のパフォーマンスが向上することは決してない。目標に到達したければ取り敢えずの目標を低めに設定。毎日目標に向かってジリジリにじり寄っていることが実感される。「頑張っている甲斐があるなぁ」と思えると機嫌が良くなり、パフォーマンス上がる。目標に近づく。という好循環を作る。「ピースミール」というやり方。一気に全てを実現する、一撃で世界に正義と構成をもたらすと考えると人間はろくなことをしないという歴史経験則に基く考え方。
結婚とは自分が落ち目の時に身銭を切って支えてくれる人を手元に確保するための制度。
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んーそうは思わないなぁってこともあったけど、そうも考えられるんだぁって言うこともいっぱあって読んでよかった。
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◾️友達が勧めてたので図書館で問い合わせしてかりてみた。最初はいい!そうかそうか、たしかに、ってなるんだけど出会いとか始まりでなくてパートナーがいるひとたちに対して書いてる内容なので途中から今じゃないなぁってなって読んでました。
結婚したいひとが出てきたからお互いに教訓としたいことがたくさん、読みやすく載っていた本。