紙の本
教育問題
2017/02/10 19:28
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投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には、教師の労働問題などが書かれてある。
その背景には、教育への費用の抑制や、親の過剰な要望などがある。
この問題を放置すれば、結局次世代へのつけとなるように感じた。
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小中学校の問題点について教諭の視点から論じた本。問題点を見る視点が、現場サイドに寄った視点が多く、もう少し行政側の議論状況を説明して欲しかった。
ただ、文科省については、法科大学院やゆとり教育の見直し、文系不要論など、迷走した政策が多くてもともと不信感が大きかったが、そんな不信感をさらに決定づける内容だった。
じゃあどうすれば日本の教育がより良くなるのかは、制度論や運動論も含めてまだまだ検討が必要だが、あまり楽天的な気持ちにはなれない。
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自助論にもあるように国のレベルを決定するのは国民の質である。その国民の質を高めるための教育に必要な教育者の現状がこれでは日本の先行きは極めて暗い。書類の簡略化だけでも何とかならんものかと思ってしまう。
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学校の先生がいかに働きすぎで疲弊しているかを書いた本。
教師はやること多すぎるし責任重いし大変なんだなと思わされる。
大学時代の教師になった友人が「部活もあるし時間が全然ない」と言っていた。その時は「へーそうなのかな?」と思って生返事くらいの対応をしてしまったが、この本を読んでいたらもう少し共感しつつ対応できたかも。
時間短縮の工夫が、上から落とされる命令で、仕組み的な改善が得られないまま、現場の先生へのしわ寄せがいっている。
どこの職場でも似たような状況があるんだなと思った。
「子供のために」というフレーズで、過重労働になってしまうという職業の特性が印象深かった。仕事が好きすぎて、中毒状態でリミット振り切れてしまうパターンと少し似ているのかもと。
教師は個人で責任もって実施する部分が多いのかもしれない、もう少しチームプレイにしていけると良いのではないか、また手続き関係の簡易化、システム化などの効率化は進めたほうが良いのでは。
問題提起として、情報が把握できるが、問題だ!と言っていて、ではどうした方が良いのかや、他の視点から見るとどうだとかがもう少し複合的に書かれていると良いなと思った。
学校の先生が非正規教員ではない方も多くいらっしゃり、特にそれを公開していないという事実が、意外で衝撃だった。
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世間は教師に理想像を求めすぎているし、真面目な教師は理想に応えようとし過ぎていると思います。
「子どものため」
十分理解できます。でも、自分も大切です。時間だって大切です。
いくらお上が言ってきても時間がなくてできないものはできないものとしていきましょう。無理に達成すれば、さらに無理な要求に応えなければいけません。
皆、スーパーマンではないです。世の中の平均値は低いし、人なんてどっかしら変です。でも、いろんな得意を生かしあって子どもによりそっていけたら…そして子どものありのままを受け入れていけたら…
そんなことを色々とぐるぐると考えさせられました。