紙の本
女は強い。
2016/12/14 20:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぼぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
女って強いなぁと本当に思う。腹をくくって女郎として生きていくことを決めて、しかもどんどん美しくなってのぼりつめていくタエがとてもとても素敵で。フミの、芸妓としての強さ、かっこよさと、山村の前でだけ出てくる女の子の顔の可愛さのギャップもよかった。好きな人の前では小さな女の子に戻ってしまう感じがすごく可愛い。
2人の夢を交換して、必ず叶えようと約束するタエとフミのかっこよさが胸にしみた。
電子書籍
安っぽい
2017/06/24 15:41
5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容が安っぽい、まさに中二レベルです。
この人全然資料とか見てないんじゃないだろうか。
この手の作品だったら宮尾登美子や有吉佐和子の方がおすすめです。
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友人に勧めてもらった本。確かに大河少女小説だった。
本当に“身ひとつ”で哈爾濱に売られてきた少女フミが、大陸一の女郎を夢見て強くたくましく生きていく。
謎めいた大人の男と、華族のボンボンのどっちをフミは選ぶの?という少女小説的な展開もありつつ、歴史的な背景や女郎屋の生活、女の友情などがしっかり描かれていて読みごたえがあった。
個人的にはこれは今まで後ろを振り返ることがなかったフミが「後悔を知る」お話だと思ったりした。選んだ未来と、選ばなかった未来。
後悔を知って、それをも糧にしてより高く跳ぼうとする物語。
続きも読みたいと思った。
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女郎になることを選んで生きて行かざるを得ない女性というのはたくさんいたかもしれない。でも、女郎になることを選びとって生きて行くのは日本では珍しい事なのかな…と、私は思った。二人の少女が船に乗り大陸へ渡って見も知らない地で女郎になる。主人公には其処に恐怖や不安といった負の感情が一切ない。ただ、何時か自分が女郎として生き延びていく未来を見つめている。そして、そこで生き抜こうと思っている。なんだか、それだけで本来暗くなってジメジメしても良いような女の性が、カラリと晴れた子供の夢に変わるのではないかと感じた。最後まで読みとおして、恋に苦しんだり、姉女郎を無くしたり、芸妓として生きて行くことになったりと多くの困難に主人公はぶつかるのであるが…私はその解決方法であったり、真っ向から闘ってやろうと心意気に、正直大人の女は感じない。子供だ。真っすぐにぶつかることを許された子供。でも、それがこの本を爽快に見せ、なおかつ引き込むのだろうと思う。暗く書かれていたのならば、もっと現実的に書かれていたのならば、この本はもっと違う終わりを選んだと思うし、ある意味ではもっと深い話になったのかもしれない。だけど、これはあの時代を知らない人間が書いた他愛もない話なのだ。エンターティメントとしては凄く面白いし、読みやすい。ただ…第一章の終了は、思わず「此処で終わるのか!」と少々の突っ込みをいれたくなってしまった。良くも悪くも少女小説である。
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携帯版で全話読んでて単行本は未読。伊藤公のあたりと山村との出会い・再会の描写が増えてる…のかな?携帯で読んだ時よりときめいた。
桜の夢を見ているは須賀さんらしくない感じでいいぞもっとやれ。黒谷は鼻水拭いてやれ。
それにしても積読してたはずの私の単行本1巻どこいったんだろう?
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悪くはないですし、遊女さんの話が読めたのはとても良かったのですが、なんだかストーリーが釈然としない。主人公のシンデレラストーリー、といったところなのでしょうが、困難に合ってもうまく解決しすぎているような気がします。。主人公の親友?にしてもちょっと出来すぎというか……。話はわかるのですが。こうなったらもう好みの問題かもしれません。
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◆芙蓉千里
須賀しのぶワールド全開!
キル・ゾーンシリーズを読んだときの、引き込まれる感覚を思い出した。
続編が気になる…。
◆桜の夢を見ている
優しくて切なくて苦しい話。
読んだあと、好きな人に会いたくてしかたがなくなるくらい。
全体を通して、完全なる「小説版少女漫画」(というのも変な表現だけど)。
安心して浸れるのが魅力。
装丁は単行本のほうが好み。
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大河小説。迷いなく女郎になると言っていた前半と芸妓になってから女を覚えた後半とでフミの変化や迷いや野心がとでも読み応えありました。千代姐さんのラストには胸にくるものがありました。
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読んで損した・・・とは思わないが、思っていたほど面白くはなかった。ところどころ言葉づかいが現代風になってしまうところがあり、底が浅いなと思えてしまう。歴史ものを書くのは難しいとは思うが、それをメインに据えるなら、もっと勉強してほしいところだ。
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つえーわw
単行本の時に読んだので文庫で再読になるんだけど、エピソードががつがつ増えていて、前より話の幅が豊かになっていると思う。(特に地域性)
番外編はイメージが違うので最初よくついていけなかったw それ来たのかwww っていうね。でも、うん。いいなぁ。
なんというか、フミもタエも格好良すぎる。
よく男同士の友情はすごいものだ、というけれど、女同士も捨てたもんじゃないぞ、と思える。
後悔しないことなんてない、それでも選ぶっていうのはいいなぁ。
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哈爾濱の女郎屋にやってきた少女フミの物語。
明治期の哈爾濱は日本人、支那人、ロシア人が入り混じる国際都市。人も街も描かれ方がひたすら熱く、ぐいぐいと引っ張られるように一気読みしてしまった。
女郎屋が舞台だけに過酷で辛い場面もあるけれど、それを補って余りあるフミの強さに痺れた。
大河小説という名にふさわしい、壮大で強い女の物語。お勧めです。
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面白かった!幼い頃に会った素敵な人と運命の再会、みたいな流れは少女漫画みたいだったけど、女の憧れが詰まってて、続編も読みたくなった。近代日本の遊郭ってエキゾチックな雰囲気なんだろうなぁ。
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この作家の書く、女性観がとても好きだ。媚びるでもなく、花道を譲るでもなく、男の尻を叩いて手を引っ張って牽引するような、なんとも痛快で行動力にあふれた女性たち。そのタフさは舞台に漂う悲劇をたちまち活劇に変えてゆく。
満州の女郎屋を舞台に繰り広げられる、フミとタエ。ふたりの少女の成長の話。続きが楽しみ。
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ジャケ買いしてしばらく手をつけてなかったのを後悔したくらい面白かった。本編後のタエの話に最後の最後で涙。登場人物の描写が丁寧で、すぐに映画化できそうだなぁ、と思っていたら案の定漫画化するんですね。「さくらん」が好きな人には迷いなく奨められる一作。
強い女の子の弱い部分を書くのがうまい作家さん。久々に作家括りで揃えたいと思えた。素敵な出会いに感謝。
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角川文庫に移っても、ちゃんと少女小説であることに安心した。あいかわらず主人公は激動の時代や運命に翻弄されてるが、そこを懸命に生きていく様にあこがれる。少女の心を持ったちょっと大人の女性が対象かな。