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やさしい。あたたかい。早川さんの文章を読んでいるときは、肌触りのよい、あたたかい毛布に包まれているような気分になる。もっと官能的な表現をしたいのにできないのがもどかしい。いや、できるのにしない自分がもどかしい。
世界中のひとが早川さんみたいに考えられるひとになるか、または早川さんのようなひとを好きになれるひとになれば、どんなに平和かと思う。だけどそれはとても難しいことだとも思う。ただ私は、早川さんの言葉の意味がとてもよくわかるし大好きだから、それはとても幸せなことだと思う。きっと私は早川さんの書く本が、生きていくうえで、必要なのだと思う。
早川さんと、早川さんの言葉を本にしてくれる方たちへ。ほんとうにありがとう。
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早川義夫さんです。ツイッターのbotで知りましたが、いいことを書かれている。
吉本ばななの帯コメント。
2015.11.13.
再読。
タイミングにもよるのだろうが、いまの自分にはぴったり、ドンピシャの本だった。
最高のエッセイ。
本音が優しく、心地いい。
キャッチーでシンプルな文章から、著者の複雑でむずかしい考え方や、こだわりがビシビシ感じられる。「語れないこと、語ってはいけないこと」が語られている。
個人的にはたくさん同感するところがあるけど、それは本を通しているからで、実際はむずかしい人と思われているのかもなあ。
この本だと、めちゃくちゃわかりやすくて、どの箇所もついつい頷いてしまう。そういう言葉の魔力がある。
早川さんの文体が好きなんだ。
会ってみたい。
2019.5.24.
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やっぱり、変わらずある程度のクオリティは保障されてる。早川義夫さんって、そんなかんじ。このひとのちくま文庫シリーズでは、初期のほうが好きやったけど、これもやっぱり好き。やさしいおじさんなんやろうなぁ。
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僕、唖になっちゃった
何も話すことできない
僕、寒くなんかないよ
君は空をとんでるんだもの
僕、死にたくなんかない
ちっとも濡れてないもの
静かだな 海の底
静かだな 何もない
僕、涙かれちゃった
頭の中がからっぽだよ
僕、甘えてるのかな
なんだか嘘をついてるみたいだ
僕、死んじゃうのかな
誰か殺してくれたんだろうね
静かだな 海の底
静かだな 何もない
・・・書店主ときどきミュージシャンとして余生を静かに満喫されているよし、誠に恐悦至極に存じます。
たとえ書物のなかでいくら優しくても一見して穏健なように見紛っても、早川義夫といえば、言わずと知れたジャックスの「からっぽの世界」が口をついて出てきてしまうのが、60年代70年代のフォークとロックに首ったけの私なので仕方ありません。
僭越ながら、わたくし、ジャックスと岡林信康の全曲をピアノでもギターでも弾いて歌えることを特技のひとつとしております恥ずかしながら懐古趣味者でございます。
老成した姿も否定しようがないその人の真実なのですが、徹子の部屋に出て美空ひばりからいかに気にいられたかを冗長に語る岡林信康を見たときは、なんという好々爺になってしまったのだと微笑ましく思うと同時に、心底ほとほと落胆したものでありました。
・・・そうだこのさい一度ぜひ川崎市の早川書店に行ってみようと思います。
行ってそのまま住みついたりしたりして。それじゃあまるで『時代屋の女房』の真弓つまり夏目雅子を気取ろうというのか何て厚かましい奴でした。
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ものすごいどうしようもないんだけど、どストレートすぎる言葉に妙に納得してしまう。こんな人、近くにいたら「しょうがねえなあ」「もう絶対付き合わない」って思いながら楽しいだろうな。
「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というかの有名な言葉は42年も前のことで、いまは「かっこいいことはかっこ良くて、かっこ悪いことはかっこ悪い」と思ってるとツイッターでつぶやいた話に、ちょっと「がーん」と思ってしまった派の自分。
まあ、確かにそうなんだけど、「そんなバカな」と言いたい気持ちもわかる。
要所要所ででてくる本の引用に読みたいものがたくさんあった。
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人への嫉妬、恋愛、仕事、「語りにくい事を語った」本。
身に付いたこだわりに縛られてはいけない。
二番目に好きなものを生業におしよ。一番目は 遊びにで楽しむもんだ。
そういった読めば読むほど考えさせられる言葉がたくさんの一冊。
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10年以上前の本だと思ってたら佐久間正英さんの生前の思い出やtwitterやdommuneや柴田聡子さんまで出てきて最近の本だったので驚いた(失礼)。「語れないこと、語ってはいけないこと」をテーマにしており、中でも奥さんや恋人との関係の話などは、もしかして今なら炎上してしまうのかもしれないし、語るべき時期に語っていただけて良かった。
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やっぱりよかった。
また早川義夫という人が大好きなった。
早川義夫という人を教えてくれたやつにも感謝しながら、味わうように読んだ。
この本を読むと僕が考えてるほど、世の中は汚くなくて。綺麗な心で見ればまだまだ美しく見えることができると思わせてくれる。
見かけではわからない綺麗なものは、誰かに教わるのではなくて、自分で見つけるしかないんだけども。