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響く言葉があちこちに。
特に書店に関しての。
月並みな言い方だけれど、男の人ってロマンチスト。
まだ女の人としての修業が足らないので、わたしには受け止めきれないなあ。
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★★★
大いに共感する部分があり、共感しない部分もある。
美学。共感する部分が多かった気がする。
エッセイを久々に読んだ。好きだなあと感じた。
読み終わる頃に表紙の娘さんがとても魅力的に見えてきた。
最後の方に書評。いくつか、気になるのが見つかった。
読むものが無くなった時に、読み返したい。
15.10.19 2回目 ★★★★
自分に向き合いたいと思ったときにとてもいい本だと思った。友人が「無人島に持っていくならこれ」と誕生日にくれた本だがその意味が僕なりに分かった気がする。
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推薦コメントを寄せたクドカンが自身がMCを務める番組「おやすみ日本」で早川さんをゲストとして招いた時に言っていた言葉がとても印象的で、今も覚えています。
「脚本の事で悩んでいた時に入った喫茶店に早川さんの本があって、その場で一気に読みました。早川さんの本の中に自分が悩んでいた事の全ての答えが書いてあったんです」
クドカンの言葉を思い出しながらページを捲って、いちばん最初から読んでいて涙が止まらなくなった。
何かを生み出す事、「いま」の自分に向き合い表現し続ける事、すなわち、「たましいの場所」を探し続ける事。
飾り気がなく正直でまっすぐで純粋で、情けないのに力強い。
うたう事、生きる事へのまっすぐな想い
巻末のオマージュエッセイ、311後、何を歌えばいいのか分からなくなったという七尾旅人の言葉が突き刺さる。
たましいの場所は歌の中にある。歌う事こそが彼らにとって自分が自分として生きる事の全てなのかもしれない。
そしてわたしたちの中にもきっと『うた』は眠っている。
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ジャックスのアルバムは持っているけど良さはよくわからない。けれどなんだかとても気になってしまって手に取りました。
共感出来る、分かるんだけどすごく情けない。痩せ我慢するのも男だと思って生きているので、こんなに素直に色々赤裸々に情けなさ全開で書けるのは信じられないという気持ちもある。でもところどころ散りばめられた鋭い切っ先の言葉は胸に残る。
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ジャックスは知らないけれど、著者の自然な感じと音楽の情熱が良いのだろうか?音楽家のエッセイ。小説の先生が言っていた「熱い心と冷めた目線」私も文章を書く上だけでも取り入れたい。
【心に残ったフレーズ】
あれで良かったのだ。あれが正しかったのだ。そう思うためには、今幸せになればいい。今不幸だと過去のせいになる。今、輝くことができれば、過去も輝く。
父に欠点が有るとすれば、それは僕の欠点でもあり、欠点は長所でもあり得るんだと言うことが、だんだん分かってきたからかもしれない
【読んでみようかな】
実りを待つ季節
もう消費すら快楽じゃない彼女へ
幻想の手記 城
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この人の本は初めて読みましたけれども…アレですねぇ…感傷的な文章が並んでおり、僕としてはあんまり…あんまり感傷的な人間ではないのかもしれませんねぇ…僕は…。
↑ということを気づかされた本でした…。
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、中には良い文章もありますけれどもね! でも、全体的になんかこう…アレでした(!)。
ヽ(・ω・)/ズコー
以前は古本屋さんをされていたこともあり、その当時のことを書いた著書もあるみたいなので、そちらも読んでみましょうか…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
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こんなことを言ったらかっこわるいかなとか、人に見られたら恥ずかしいな、とか、そういうあれこれを全部とっぱらった素直なこころの叫び。純粋で、不器用だからこそ、痛い。けれど、人間くさくて気持ちが良い。
「ものづくりの人にとって、作品はいわば排泄物のようなもの。」
「歌は、悲しいから歌うのだ。精神が健康ならば、なにも、わざわざ歌を作って人前で歌うことはない。」
たしかに、自分自身も苦しいときの方が、素直な文章が書けるような気がする。頭の中におさまりきらずどうしようもないもやもやを、ことばにすることで整理がつく。その過程だから、決してきれいにまとまっていないし、泥臭いし、みじめだったりする。だけどそこにこそ、リアルな生き様があるよなあと、確かに思う。
いつからだろう。年齢ばかりが増えていって、こうしたい、の前にこうあるべきとか、この歳になって、とか体裁ばかりがよぎるようになったのは。「インスタ映え」の真反対にある文章。おもしろかった。
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恋をしていいのだ。叫んでいいのだ。恥をかいていいのだ。答えはなくてもいい。答えを出すために生きているのだ。僕たちは生きている最中なんだ。そう思った。過去を歌うのではない。明日を歌うのとも違う。今を歌っていくのだ。
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2017.9.30伊丹の平日は朝6:30から開いているという書店で変な置き方をされていたものを購入。
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この本を読んで、ワタシが思ったのは猪木さんの『馬鹿になれ』という詩。
「馬鹿になれ/とことん馬鹿になれ/恥をかけ/とことん恥をかけ/かいてかいて恥かいて/裸になったら/見えてくる/本当の自分が/見えてくる/本当の自分も笑ってた……/それくらい/馬鹿になれ」
宮藤官九郎が絶賛するこの本の著者は、18歳から21歳までバンドを組んで歌い、25歳で書店主となり、45歳で再び歌い始めた。そして、この人生の中で思うこと、感じることを、赤裸々に、文字通り裸になって綴っている。いやしいことも、いやらしいことも。でも、どこか笑っている。唇の脇でフッと笑っている。だから、切なさは感じても暗さは感じない。裸になった人間は強い。
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2020.1.18. 大山鹿古本市にて購入。
歌や文章の魅力は、歌手や筆者の人間性が伝わるところだろう。本書も早川義夫さんが全てをさらけ出していて、込められた思いに肉迫する事ができる。
題材は、歌や音、評論家、哲学者小林秀雄や池田晶子の寸言、純粋なエロに基づく恋愛観、書物、家族や知人、動物たち等々、自らの周囲に正対し、考察と言うより自分の感性で反応して言葉が紡がれている。
しゃちこばったものではないが軟弱でもない自分の信念を大事にして、尚且つ自分の厭な部分も見詰める姿勢は、簡単に真似のできる事ではない。しかし、感性主導の姿勢は誰もがある程度は試みる事ができる。しかししかし、早川さんのように、さりげなくも徹底はできない。
近いようで遠い存在、それだけに、読むたびに新しい発見があり魅力的なのだ。
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これはもう、抜群に素直ですね。どストレート。有無を言わさぬ率直。そんな印象です。抜群に良いですね。
劇団大人計画の宮藤官九郎さんや、銀杏BOYZの峯田和伸さんが、この本を劇的に愛しているみたいなのですが、うむうむ、なるほど、さもありなん、って思いました。お二人の「あんな感じ」が好きなかたなら、この早川義夫さんの文章も、間違いなく好きになると思います。で、僕は、クドカンさんも峯田さんも好きなんで、そらもちろん、この早川さんの文章も、抜群に好きになりました。「うん。わかる。わかる。わかってしまうんだなあ~」って感じ。
どっちかゆうたら、好き、嫌い、の範疇ではなく、分かるか、分からないか、の範疇で受け取る文章だな、って思いました。だってもう、俺、あんたの気持ち、分かるんだもん。しっくりくるんだもん、って感じ。その感じ、どうしようもなく分かっちゃうんだから、もうどないもならんよね、って感じ。とにかく、良い。もう、そう感じるんだもん。しゃあないもん。って感じ。
峯田さんのエッセイ「恋と退屈」を読んだときにも「その感じ」を抜群に感じたのですが、凄くこう、親近感が湧きますね。たまらなく愛おしいですね。こういう文章は。
でも、凄く不思議な事に。
この本が凄くグッと来たので、早川義夫さん、どんな音楽を生み出している人なんだろう?って思いましてね。You Tube で、調べて、聴いてみたんですよ。早川義夫さんのソロの曲と、若かりし頃に組んでいた、という、ジャックス、の音源を。
そちらは、正直言って、あんまりピンときませんでした。「うーん、、、なんだかなあ。なんかこう、音楽としては、あんま、グッと来ないなあ。ごめん」という感じでして。早川さんの文章は、とてもとても好きなのに、何故にその音楽には、今ひとつ、いまのところ、心動かされないのだろう。不思議だなあ。
これと似てるんかしらん?と思うのは、僕は、峯田さんの文章は凄く好きなんですけどね、イマイチ、まだ、GOING STEADY と、銀杏BOYZ の音楽に、ハマりきれていない関係と、なんだか似ているなあ、とか、勝手に思った次第です。うむむ、好み、趣味嗜好とは、全くもって不思議です。
ただしかし、このエッセイの早川さんの文章は、マジで凄く良い。しみじみと、シミジミと、沁み渡る文章です。凄く、良いです。
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素直で率直な想いを連ねたエッセイ。
好き嫌い、合う・合わないが、はっきりする本だと思うが、残念ながら、私の好きなテイストではなかった。
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とんだエロおやじだなあ。
でも決して下品だとは思わない。
正直なだけだと思う。
歌をつくって歌い、犬や猫と遊び、妻帯者でありながら、別の女の子と恋をする。
この、妻のしーこさんがいいのです。
ふたりのやりとりを読むと、不倫だのなんだの騒ぐ世間が心底馬鹿らしくなる。
夫婦がいいというのなら、いいのです。、、、たぶん。
自分の部屋のピンナップのように、心に貼付けたくなるような、覚えておきたい名言もたくさん。
あと、若い頃の室井佑月さんの本を読んで、「こんな女の子に惚れられたら参っちゃうな」と述べているのだけど、うーん、ふたり、合いそう。いや、なんとなくですけど。
著者の早川義夫さんは、元歌手で、引退後本屋を開き、その後閉店。中年になってからまた歌手となる。
巻末エッセイは歌手の七尾旅人さん(『サーカスナイト』好き)
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倉田まみさんがおすすめしていた本。エッセイって小説に比べてちょっと読みにくい。好きな人は好きなんだろうけど、私はちょっと苦手意識がありますね
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女性関係の振る舞いは、腹立たしいこと甚だしいが…心に残る言葉がたくさんあった。
①「クラシックが一流で、歌謡曲が三流なのではない。クラシックの中に一流と三流があり、歌謡曲の中に一流と三流があるのだ。ロックの中に素晴らしいものと素晴らしくないものがあり、フォークの中に素晴らしいものと素晴らしくないものがあるのである。あなたが一流で、私が三流なのではない。あなたの中に一流と三流があり、私の中に一流と三流があるのだ」
②「チャコの中に、父と母がいる。いると思えばいるし、いないと思えばいない。目に見えないものは、思うことによって存在する。父と母は、もう何も喋らない」
③「歌うことが偉いわけでも、ましてやかっこいいわけでもない。歌わざるを得ないのである。あの人からボクシングを奪ってしまったら、ただの不良少年になってしまうように、音楽を奪ってしまったら、犯罪者になってしまうように、小説を奪ってしまったら、狂ってしまうように、そんなところから、出発しているのではないだろうか。音楽を手段としてではなく、音楽を目的にしている人だけが、悲しみを表現できる。悲しみは作り出せない。悲しみは張り付いてしまったものだ。にじみ出てしまうのである。「五体満足なら、踊る必要はありません」は、『土方巽の方へ』を描いた種村季弘の言葉だ」