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ハッピーエンドのお話は、やっぱりいいな。ほのぼの楽しいお話ですけれど、美しさとは?幸せとは?とちょっと考えさせられるところも。重姫もコウも幸せになって欲しいです。
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美貌の女忍びコウの今回の任務は、かつて伝説の美少女と言われた重姫を誘拐して見合いをさせることだった。かつての美少女の姫はいまは牛のような肥満体となり果てていたが、一ヶ月で姫を美しい女に変身させることを引き受けるハメになる。
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女忍びに与えられた任は絶世の美女だと噂される姫の誘拐。
誘拐見合という風習があったとは知らなんだ。
出てくる皆が愛しくなる心暖まる物語。
途中触れあう一人のその後も最後にちょっと触れてくれたら(救済されてたら)5つ星だったかも。
【図書館・初読・1月30日読了】
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伝説の姫を攫って見合いをさせよという任務を受け、いざ屋敷に乗り込むと、そこにいたのは牛?!伝説の姫の影武者と思いきや……?!
時代設定は江戸時代。でも、本筋にあるのは過食症と社会的美意識。
そういえば、記録に残っている日本の摂食障害の最古の症例は江戸時代に遡るンだとか。その症例は大商人の娘がおからしか食べなくなったというケースなんだが、類似のモノって記録にないだけで実際有ったかも分からない。
現代の美意識と今の美意識は違うだろうけど、やっぱり、牛のような容姿は悪だったんだろう。
重姫が柘榴を食べるシーンが印象的だった。
そして、とりあえずハッピーエンド?
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美しく優秀な「くのいち」コウは、ある日伝説の美女といわれる姫を盗んでこいと命令される。忍び込んだ館にいたのは、牛のように丸々と太った重姫様。重姫の父に捕らえられ、重姫をやせさせたら放してやると言われて、牛姫(重姫)のダイエットをはじめることに。牛姫が太ったのには理由があった。
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第32回城戸賞(知らないけど)~三日月村で育ったコウは女忍者。しかも派遣の。相棒は守一という細工だけが得意なダメ忍者。仲間思いの凧使いオオタカから一緒に抜けようと誘われて決心がつかず、表祐筆の加納光政から下妻藩藤代家の重姫と嫡男・黒光との誘拐見合いを依頼される。藤代家に忍び入り見つけたのは牛のように太った姫君で、守一に負ぶわせたが重すぎて逃げ出せず、捕まった。守一は牢に入れられ、コウは父の大名藤代好継と一月で美しくしたら見合いをさせ、ダメなら命を渡すと約束を交わす。矮鶏を追わせ、掃除・洗濯で碌なものを食わせなくても効果は直ぐに出ない。コウは町娘の形で街に出し、団子一串の味を決めさせ、簪を自分で選ばせる。町中で、役者と若侍の諍いが起こり、コウがこれを止めようとすると地廻りがしゃしゃり出る。若侍が鞘を払って出て来たのは造花。危機に陥った二人を救ったのは牛姫の突進と、オオタカの助太刀だった。長屋の隠し戸から竹の小屋に逃げたが、見知らぬ二人の男女は見初め合う。帰宅して恋患いになった姫は日に日に美しくなり、若侍も女遊びをやめ、父の祐筆の仕事をまじめに継ごうと考え出す。約束の一月が過ぎ、美しさを取り戻した姫を、茶会を開いてお披露目し、老中を通して大奥に送り込もうと好継は画策するが、席に座ったのは美しき女忍者コウだった。オオタカが攫って公家と見合いをさせようとして失敗し、重姫はコウとの約束を果たす為に、小さな屋敷を訪れると…~その後の彼女に新しい展開は?
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2017.7.12 読了
女忍びのコウと 守市に課せられたミッションは
重姫をさらってきて 依頼者の放蕩息子(黒光)と
見合いをさせること。
重姫は 幻の姫と言われるくらいの美人とのウワサ。
ここ10年くらいは 引きこもっていて
世間では 顔を見たものはいない。
無類の女好きの黒光なら、嫌がらず
すんなりいくだろう、との思惑。
これで 家も安泰。。。
コウが重姫のもとへ向かうも
重姫は。。。
安心して読めた。
悪い人が出てこないし。
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派遣忍びの里・三日月村のコウと守市は、
藤代家のまぼろしの姫・重姫を誘拐し、加納家の跡取り息子と見合いさせるという命を受けた。
重姫は、10年あまり誰もその姿を見たことがない伝説の美しい姫君。
ところが、二人が見た重姫の姿は、まるで牛のようにまるまるとして───
人質にされた守市を助けるため、コウが考え出したのは、
「食べたければ、自分で獲る」というダイエット作戦。
その格闘の日々がとても面白い。
やっとつかまえたチャボを、お腹はぺこぺこなのに
「友を食べるわけにはゆかぬ」と我慢する姫。
自分の欲しいものではなく、おみやげのかんざしを真っ先にえらぶ姫。
そんな姫が、太ってしまった理由がせつなくて…
そして「私はお洗濯とお掃除ができまする」と答えた姫がとてもいじらしい。
こういうお話はすごく好き。
心がぽかぽかして、ふんわりとやわらかなものに包まれるような気分です。
この清らかな心を持った重姫が、幸せになりますように。
久しぶりに『猫弁』が読みたくなりました。
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可愛らしいお話だった。
コウがカッコよく、重姫が徐々に心を見せていく様が良かった。
大団円で良かった。
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派遣の忍者がある大名の姫を攫ってお見合いをさせる話。それには姫をダイエットさせなければいけないのだが、どうなる??とワクワクしました。
任務遂行と姫への情が移り、忍者としての生き方や美しさとはと揺れ動きます。
さくさく読みやすかった。
それぞれのキャラクターの過去も気になるところ。
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読後とっても優しい気持ちになる話。よくよく考えればうそやーん、て展開やけどなぜか無理を感じず、次の展開を楽しみにしてしまいました。
はじめての時代劇エンターテイメントだからなのか、あまり出会うことかなかったプレーンな本。
要所要所に出てくる忍びの二人の何気ない言葉にほっこり、または、ほろりときます。
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女忍者が請け負ったのは、お姫様の誘拐、じゃなくて、ダイエット?
わかりやすく、ほっこりするお話です。
女忍びのコウは、旗本の加納家に、大名である藤代家の姫を誘拐してくるように依頼される。
伝説の美少女という重姫は、父親に溺愛され、この10年もの間、人前に姿を見せていなかったので、強引にさらってきて息子と見合いさせようというのだ。
相棒の守市と屋敷へ忍び込んだコウが見つけたのは、まるまると牛のように太ったお姫様。
きびきびと有能でしかも美貌なコウも、これではお手上げ?
今度はひと月で美しくするように、というミッションに変わる。
おっとりと大人しい重姫は、ほとんど何もせず食べているだけだったのだ。その理由とは。
頭をひねったコウの指導のもと、身体を動かすために、生まれて初めて洗濯や掃除、買い物に挑戦する。
重姫の気立ての良さがだんだん見えてきて、読む方も気持ちがいいです。
そして、さわやかなハッピーエンド。
この心地よさが貴重な作品ですね。
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表紙からコミカルな楽しい時代ものを期待。
その期待は外れなかったけど、
思った以上にいい話だった。
牛姫、なんていい子なんや〜〜。
かわいい。心がかわいいので、そんなカンタンに人は痩せんぞーーっという自らの経験に元ずく恨み言もとりあえず置いておく。笑
まあ、うまく行き過ぎ感あるけど、そこがいい。
心優しい若者ふたり、幸せになー。
でもコウも切ないなあ。
いいやん、夫婦忍者で最強バディになれば!
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初めて読む作者 大山淳子氏の小説。
時代小説も、ユニークな物語。
伝説の美少女と噂された重姫。
父親が、喜ぶと思い、一杯食べたら、良いと思い、ひたすらに、食べまくった。
女忍びのコウと守市は、加納家の息子黒光の結婚相手として、是非とも一緒にして、お家存続に、買われる。
さてさて、初めのうちは、なんとも言い難い程、お笑いの物語りかと、思っていたのだが、、、、
女性の美しさは、外面だけでなく、心の優しい人、そして、恋する乙女の美しさ。
1ヵ月で、重姫を綺麗にするという約束をさせられた忍びのコウは、身体を動かす事だけでなく、色んな事に、自分自身が判断することを重姫に教える。
しかし、重姫も、コウに無い、あきらめるという、選択を持っているのが、、、姫の定めのように、重々しい。
重姫の女中、佐久への重姫の心優しさの鼈甲の簪も、、、心憎い。
単なる面白さだけかと思って読んでみたのだが、「真の美」というものをユニークな感じで、表していると思った作品である。
そして、お家の為の犠牲になるのでなく、めでたしめでたしで、終わった事で、笑顔で、本を閉じた。
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タイトルと表紙からはコミカルな印象しかなかったのですが、読んでみると素直に楽しめて心温まる、ええ話でした。
“派遣忍び”のコウと守市は、旗本・加納家から十万石の大名である藤代家の娘・重姫を誘拐し、加納家の嫡男と見合いをさせるという依頼を受けます。
いざ藤代家に忍び込むと美少女のはずだった重姫は、牛のように激太りしていて・・。
結果誘拐は失敗し、成り行きで「1ヶ月で姫を美しくする」という約束をしたコウ。さながら鬼コーチばりに重姫を指導していきます。
最初は、食べているばかりで感情も見せなかった重姫ですが、実は清らかな心の持ち主だという事が徐々にわかってきて、いつの間にか全力で重姫を応援し、彼女の幸せを願いながら読んでいました。本当に素敵な娘なんですよ、この姫様は!
一方、本来なら冷徹であるべきコウの心の揺れもご注目です。
そして、ラストの重姫の幸せそうな姿に、美しさとは何かということを教えてもらった気がします。