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帰国後から違和感を覚えていた異様なまでの集団主義とそこから外れた者への非難を思い出し購入。
主に日本のメディアや伝統的な文化が不寛容社会を作り出している事を他国と比較して述べている。
非常に読みやすく、2時間3時間程度で読破。
欧州にもスペインなど日本と似た集団主義、権威主義を持つ国が存在する事は知らなかった。
政治経済や国際動向、ビジネスなどの本質的なトピックではなく延々と芸能人のゴシップを扱う日本のメディア。
未だ日本にずっと住んでいる外国人に英語で話しかけたり、変なアクセントの日本語をアテレコする様子を平気で放送するテレビ局の方々にとっては学ぶべき事が多そうだなと思った。
最終的な結論としては日本人は個人主義文化を取り入れ、細かい部分に対してもう少し大雑把になる事が必要だと述べられている。
海外経験者よりも逆に海外に出た事がない人達向けかもしれない。日本の"ソト"への異常なまでの排他的意識を認識する為にはオススメの一冊、
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期待外れです。
「うち」「そと」そして「場」を大切にするではなくて、大切に出来る日本人を誇りに思っている。
何でも外国と比べるのではなく、現状をどうするの?をもっと突っ込んで教えてもらいたかった。
我々市井の人間ではなくて為政者に読ませたら。
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本当にその通りとしか言えない!そう、日本人ってこんな感じだわ。
まあ、そんなの気にせず私は勉強するんですけどね。そういえるまでが日本人にとっては長いのでしょうね。
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共感できるところとできないところと両方ある本。
イギリス人のように税金の使い道に対する叩き方をするメディアが増えると芸能ゴシップは減ると書いてあったが、どんぐりの背比べで、人を叩いているのには変わらず、個人的にはモヤモヤ感の残った本でした。
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不寛容社会 - 「腹立つ日本人」の研究 -。谷本真由美先生の著書。何に対しても不寛容で批判的、些細な事で腹を立てる日本人が増えている。確かに確かに。自分の周りを見ても、不寛容人間、批判的人間が増えている。でも自分だけは寛容で批判的でないと思い込んでいる姿勢こそが不寛容人間化、批判的人間化の始まりなのかな。
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日本は「不寛容社会」である。これを、日本(集団主義)と英米(個人主義)との対比を用いて説明され、とても明快だ。
しかしながら、この不寛容さが近年20年程で「増大」している原因は、90年代と比較して雇用や年金等の不安定な経済状況の観点が挙げられているものの、深い考察が少ない。本著を読むきっかけとなった、知りたい点であったため、少し残念。
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現代は他人を「許す」ことができなくなりつつある世の中であるな~と感じていたこともありタイトルに惹かれ読んでみました。日本における他人叩きが横行する現状やなぜそうなるのかを世界の国々との比較で相対化させた仕上がりになっており、より一層日本の現状が理解できる一冊だと感じました。その一方で日本以外の国でも(対象とする事柄の大小の違いはあれど)監視社会であったり、階級・階層にもとづく人間関係があったりと、どの国も一長一短であることを思い知らされ、人間とはかくも不完全な生き物であるのだな、という想いを改めて感じました。
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いま現在も、ワイドショーによる芸能人のスキャンダル叩きが進行形。「水に落ちた犬は叩け」という中国の古諺は我が国にもあてはまりつつあり。
他人叩きのお国ぶりの違いが興味深い。以下引用……
「イタリアは情が深い社会ですが、その一方で、嫉妬と怒りもすごく深い。愛の反対は憎しみだとよく言われますが、他人に興味を持つことは、それだけ愛が深いということの証明なのです。」
つねづね「西日本の人は東に比べて、人なつっこく付き合いやすい」好印象を感じていた。一方、凄惨な殺人・暴力事件が東より多いような悪印象も覚えていた。西日本、なかんずく関西は日本のイタリアか?
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全体的に極端な主張だなあと思った。
他人の目を気にしない中国人に学べって言い切っているところに、論者に対してかなり恐怖を覚えた。
ただ、人は人/他人は他人の考え方は全くの同感。
共感できたのはその点だけ。
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著者の体験から得た知識がたくさん挙げられていて、とてもわかりやすくて読みやすかった。文化人類学の例が参考になった。生態学に「作用」・「反作用」という言葉があるが、環境が生物に影響を与える「作用」がいかに大きいか...と思った。
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グローバルな環境で生活してる人による、決めつけと上から目線のお節介な本、という印象で、共感できるところは一割もなかった。
タイトルはネットで炎上を起こす人、ワイドショーをはじめとするメディアに煽られて芸能人の不倫を叩く人、政治家のセコイ不正を叩く人、など日本の「卑屈な心で他人を叩きたくなる人」を指しており、もっと大雑把に生きてみたらどうだ、と啓蒙する内容。
海外との比較が多数出てくる。インドのカースト制度が背景で悪口を言いまくるインド人、付き合いの悪い人を批判しまくるイタリア人などから、それぞれ「○○人はこういう国民性だ」と、身近にいた一部の人たちをモデルに断言してしまう視野の狭さ。日本人への批判も、一部の人の不寛容をまるで日本全体の国民性のように描いている。
ほぼ終始反感を覚えてしまう、なかなか珍しい本だった。
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一理あると思えるところもあり、視点も面白いと思えるところもあった。ただ、極論に過ぎると感じる箇所も多いか。それにしても、素地があるとは言え、近頃の日本人の「許さない」っぷりは行き過ぎであることは間違いないかと。