紙の本
オウム真理教事件を題材にした警察小説
2018/05/03 22:31
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成のこれまで30年を振り返る時、誰の記憶にも残る事件がオウム真理教による地下鉄サリン事件ではないでしょうか。本書はその事件の時に捜査員であった著者が自らの経験をもとにオウム真理教が引き起こした一連の事件(地下鉄サリン事件だけではなく、坂本弁護士拉致事件や松本サリン事件など)をフィクションとして再構成したものです。
登場人物はすべて架空の名前ですが、実際の名前を容易に連想できるので(例えば麻原彰晃は阿佐川光照など)、ほぼノンフィクションとして読むことができます。
全3巻の上巻は、オウム真理教が爆発的に信者を増やし、密造銃の作製や、サリンをはじめとする毒物を生産するなど武装化を進め危険な存在となってゆく過程を描いています。
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公安は防げなかった。あのテロ事件を
警視庁公安部OBの鷹田は絶句した。カルマ真仙教元信者の死刑囚から、秘かに五億円もの金を預かっている男がいたのだ。二十年の時を経てあの時が蘇る。著者自らの捜査経験をもとに平成最悪のテロ事件を小説化!
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宗教は、毒にも薬にもなる。狂信者は下手な悪人よりよほどタチが悪い。かの宗教に本当はいったい何があったのか、なんて興味があるわけではないが・・・いや、やっばりあるのかな、この作品を面白いと思うんだから
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当時の状況が蘇る。
物事の背景にある事実は、見えないことだらけなんだと思った。
続きが早く読みたい。
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図書館で借りた本。
カルマ真仙教とは、オウム真理教をモデルにした架空の宗教で、この巻はカルマ教が世に認知され始めてから、松本サリン事件を経て阪神淡路の大震災までの話。ほぼ実話らしい。サティアンの中がこれほど劣悪な状況だったとは知らなかった。下級の信者たちは、現状が過酷すぎるから少しでも早く上へ行きたくて、修行を続けるそうだ。客観的にみると信じられないけど、それが洗脳というやつなのかな。はやく続きが読みたい。
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捜査関係者の著書ということで、警察はわかっていたが間に合わなかったとか、松本サリン事件も東京側はわかっていたのに、という自己弁護が強く、一方他省庁や、TBSには厳しいという面は見えるものの、オウム真理教関係の本を読んでいる人には新たな情報などが多く、貴重な情報が得られると思う。初めて触れるには向いてない。下巻が楽しみ。
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オウム心理教を素材にしたフィクションということだけど、固有名詞を変えたノンフィクション小説だと思って読んだ。元警視庁公安という作者の経歴を考えると私小説っぽい感じも。
上巻は主人公がカルマ真仙教に着目する過程から公証役場事務長の拉致事件まで。
選挙に出たとかパソコン売ってたとか、そういえばそんな話あったなと興味深い内容。
警察内部の描写がちょっと公安贔屓、というかチヨダ贔屓な感じはするかな。当時の警察の状況が実際どうだったのかは知りようもない話だけど、何にせよ警察がオウムに対して後手後手だったということはよくわかった。
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オウム真理教による一連の事件捜査に従事した元公安による小説。
フィクションというもののノンフィクションようで、小説としての面白さは感じられなかった。
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平成のこれまで30年を振り返る時、誰の記憶にも残る事件がオウム真理教による地下鉄サリン事件ではないでしょうか。本書はその事件の時に捜査員であった著者が自らの経験をもとにオウム真理教が引き起こした一連の事件(地下鉄サリン事件だけではなく、坂本弁護士拉致事件や松本サリン事件など)をフィクションとして再構成したものです。
登場人物はすべて架空の名前ですが、実際の名前を容易に連想できるので(例えば麻原彰晃は阿佐川光照など)、ほぼノンフィクションとして読むことができます。
全3巻の上巻は、オウム真理教が爆発的に信者を増やし、密造銃の作製や、サリンをはじめとする毒物を生産するなど武装化を進め危険な存在となってゆく過程を描いています。
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世の中を震撼させたオウム真理教。
その教団が起こした数々の事件を、元公安部の著者が小説化したもの。
どこまでが事実に即しているのかわからないが、当時の無差別テロ発生の混乱が甦る。
気付けば地下鉄サリン事件からは29年もの時が経っているのか…
2024.3.3
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警察公安の側から事件を探っていきます。
あのオウム真理教が起こしたテロを題材に、著者の経験などから、細部を描いていきます。
松林サリン事件までに至る状況が、スリリングな情報収集を通して明らかになっていきます。
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THE REAL。自分が生きて来た中で1番大きな事件を当事者が書いているので引き込まれないわけがない。早く中巻を読まなくては。
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2018年1月18日。地下鉄サリン事件などオウム真理教が引き起こした一連の裁判が結審した。
だが、すべての闇が解明されたわけではない。
多くの人が、いまだに筆舌に尽くせない苦しみの中にいるのだ。
そして、オウム真理教は形を変えて、いまだに生きながらえている。
著者は警視庁公安課などで、オウム真理教による一連の事件捜査に従事した自らの経験をもとにして、この小説を書き上げたという。
主人公・鷹田正一郎は、国家の安寧のために危険な団体の危険な行動を未然に防ぐために情報を収集していく。
その過程の中で、憲法で保障された「信教の自由」を悪用し、増長していくオウムの危険性を察知する。
いざ攻防戦、そのときに松本サリン事件が発生してしまう。
読み続けていく中で感じるのは、ぶつけようのない「怒り」の感情。
なぜ、多くの罪のない人たちが人生を狂わされてしまったのか。
なぜ、頭脳明晰な若者たちが殺人集団になってしまったのか。
なぜ、オウムの暴走を止めることができなかったのか。
誤った思想は、多くの人の人生を狂わせ救いようのない苦しみへと陥れてしまう。
久々に、読みやすいのに読み続けるのが辛い小説に出会った。
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警視庁公安部OBの鷹田は絶句した。カルマ真仙教元信者の死刑囚から、秘かに五億円もの金を預かっている男がいたのだ。死刑囚について口を閉ざす男の余命は三ヵ月。二十年の時を経て、あの時が蘇る。すべての蛮行に終止符を打ったはずだったのに。自らの捜査経験をもとにした著者渾身の注目作!
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オウム事件をモデルにした物語。作者自身警察OBであり、事件の真相をより近くで知る人物だからこそ、描かれる物語にはとても臨場感を感じることができる。ただこのような作品は、どこまでが真実であり、どこまでがフィクションなのか、境界線がよく分からない。
上巻。まだ序盤に過ぎない。なんとなく物語の結末は予想できてしまうが、読み応えはある。オウム事件を改めて知るうえでも読んでみる価値はあると思う。