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今年に入ってから、めっきり忙しくなり、それを言い訳に読書の冊数もめっきり落ち込んでしまいました。忙しいときにこそ、心もビタミンを取りたいですね。
タイトルの書は池田香代子さんの「世界がもし100人の村だったら」に日本版を池田さんの協力を得て、池上さんが作成されたもの。世界で見ると「貧困」がクローズアップされていましたが、いざ日本になると「高齢化」がまずはピンときますね。一方で「貧富の格差」はいつの間にかアメリカにも負けないくらいの問題になっています。それは「勝ち組・負け組」「非正規雇用」に象徴される現在の若者の就職困難状況がまずは来るのではないでしょうか。
また医者不足による医療危機についても、他人事かと思っていたら、先進国で最悪とのこと。
徐々に凋落への道のりを歩んでいるのでしょうか。
できるところから少しずつ、この村を守っていかなければなりませんね。
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海外との比較の数字がちょこちょこでてきて
“世界の中の日本”の理解は深まるが
“日本を身近な村と考え、自分もそこに住んでいる”
という思考の邪魔をし、著者の意図が出すぎている感じがする。
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なんとなく知ってることばっかりだったので、新しい発見が意外になかった。少子高齢化、格差社会、過疎化、医師不足、宗教、メディア。
こころ傷つき、孤独で、世間から拒絶され、誰からも必要とされず、愛されもしない
それこそはるかにつらい飢や病だと思います。
マザー・テレサ
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『世界がもし100人の村だったら』の日本版。あまりに巨大化・複雑化してしまった現代社会も、こうしてみるとわかりやすい。日本で自分がどんなポジションにいるのかもなんとなくわかる。50年後はどうなっているだろう?
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67%が森林です。先進国で2番目の森林率です。
海は陸の10倍以上。海岸線の長さは中国の2倍です。
64人は大人。13人は子ども。23人はお年寄りです。
2050年には子どもは9人に減り、お年寄りは38人に増えます。
100人のうち2人は外国籍の人です。
そのうち1人は中国や韓国・北朝鮮の人。
あとは、ブラジル、フィリピン、ペルー、アメリカなどの人です。
100人のうち50人は東京や大阪や名古屋の大都市圏に住んでいます。
10人が住む東京が、村のお金の42%を稼いでいます。
故郷を離れる人100人のうち68人は故郷には帰りません。
この村で働く人は減っています。
100人のうち50人です。
33人がサービスをする仕事に、13人がものをつくる仕事に、2人が自然を相手にする仕事についています。
8人は専業主婦です。でもそのうちパートで働いている人もいます。
100人のうち16人は学校に通っています。
小中学生100人のうち40人は学習塾に通っています。
52人は習い事をしています。
1人は不登校です。
高校生100人のうち44人はほとんど勉強をしません。
高校生100人のうち51人が大学に行きます。
親の年収が1200万円以上の高校生100人のうち63人が大学に入ります。
200万円以下だと28人です。
100人のうち73人がパソコンをもっています。
100人がカラーテレビを、
91人が携帯電話を、
89人がエアコンを、
85人が車を、
66人がデジタルカメラをもっています。
世界がもし100人の村だったら、26人の家には電気がきていません。
75人はインターネットを利用していません。
67人は携帯電話をもっています。
若い人(18~34歳)100人のうち82人は結婚していません。
いずれ結婚するつもりの人は89人です。
未婚の人100人のうち73人は親と同居しています。
働いている若い人100人のうち46人は非正社員です。
若い人100人のうち9人は決まった仕事につきません。
3人は働くつもりがありません。
働いている100人のうち40人は年収300万円以下です。
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日本か抱える複雑な問題を100人の村に例えることによってわかりやすく顕在化している。
東京の食料自給率は1%で北海道は195%。
凶悪犯罪が増える治安が悪化したと言われている世の中だが、良き時代とされる「ALWAYS3丁目の夕日」の時代のが殺人事件は二倍あったらしい。メディアの力。
医療とか、教育とか諸問題を解決するにあたって、変えていくにあたって政治、国の治め方が大切なんだと実感した。
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データベースってのは面白いものなのだけど、そのままだと咀嚼に困るというのが難点の一つで、本書みたいな形のものはうまくそれを加工して料理にしている。情報料理!
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池田香代子著「世界がもし100人の村だったら」の日本版。
「(日本は)管理職100人のうち9人が女性、アメリカは43人、フランス・ドイツは38人」
というような「へー」と思える数字がある一方、色々な数字を詰め込みすぎており、且つ100人換算になっていない数字が頻繁に登場する為、読みづらい印象が残る。
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2009年11月発行のこの本は、民主党政権交代直後に書かれたものらしく、期待に満ちた当時の空気を伝えています。
内容は100人という非常に身近に感じられる数字を使って、
日本の現状を現しています。
豊かだと信じていた「日本」と、ギャップのある数字もあり、
定期的にこのような本が出て欲しいとおもいました。
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日本がもし100人の村だったら 思ったより人数が多いのも少ないのもあった。池上彰と池田香代子との対談も。日本は凶悪犯罪は減ってるが、治安が悪くなったと感じてる人は多い・・・か。 http://bit.ly/aoVGwR
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売れなかったろうなぁ~~いっそのこと,40人とか35人にすれば,子ども達にも実感が湧いたろうに。今思うと,この本が出た政権交代の時期の鳩山内閣は何かが変わるかも知れないと希望が持てたのかも知れない
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統計元も載っているので関連することが知りたい場合、自分で調べられるINDEXのように使える。
◎気になった数字メモ
・個人負担の教育費の高さは3位
(1位韓国、2位USA)
・公的教育費はOECD加盟国中27位
・けれど常に学習到達度テストで上位
・日本の失業率の計算方法は欧米と違うので、6%前後だが、
同じ計算方法にすると10%超える
・GDPに占める国民一人当たりの医療費は先進国で最低
2008年の医療費34兆円 1.5倍になってやっとOECDの平均弱
→けれどWHOによると日本の医療制度は世界一
・乳幼児死亡率が先進国で最悪
→集中治療室の未整備などで
・凶悪犯罪は10万人あたり件数でいうと50年前の半分
→体感治安は悪くなっている
・戦前の少年犯罪を調べた書籍があり(2007)それによると
件数も多いし、現代がやたらと凶悪になったわけではない
・水産物自給率 1979年100% 現在60%
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『世界がもし100人の村だったら』はどうしても絵本のように見てしまうが、本作は舞台が日本ということもあり、読んでいて気づくことも多い。
ライフステージが変わるたびに読み直したい一冊。
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同名のタイトル、3冊目。
これは池上彰氏によるもので、かなり具体的な数値が表示されています。
まず、日本は国土の67%が森林で、先進国で2番目の森林率というのが意外でした。
木々の伐採による環境破壊が問題にされて久しいですが、まだまだ緑が多い国のようです。
逆に言えば、ほかの先進国ではもっと森林が減っているのだと気付かされます。
100人のうち50人が大都市圏に住んでいるとのこと。偏っていますね。
そのうち10人がお金の42%を稼いでいるそうです。
これまた偏っています。
30年前の村人(=日本人)は収入の20%を貯蓄にあてていたが、今は2%に落ちています。
貯蓄者は高齢者に偏っていることも記されています。
0歳時の死亡率は世界2位の低いレベルながら、乳幼児死亡率は先進国の中で最下位だとのこと。
死亡率と生存率が逆になっているのでしょうか。
そして、近い年齢ながら大きな違いがでているのはどういうことでしょう。
集中医療の未整備が要因と書かれていますが、本の性質上、箇条書きの文となっているため、詳細はわかりませんでした。
保育園に入るのを待っている子は25000人と書かれています。
全国でという意味でしょう。「100人のうち」という縛りがここでは消えています。
かねてより保育園の少なさは問題になっていますが、実際に数値を出されると、深刻さがリアルに実感できます。
小学生100人のうち99.5人は中学校に行き、世界一の就学率ということは誇らしいこと。
これだけ多い人口でありながら、高い学力を維持している国は、世界中に日本だけなのだそうです。
江戸時代の寺子屋効果が現在でも続いているのですね。
日本はエネルギー効率の最も高い国だそうです。
公共交通システムが充実し、世界一の省エネ技術を有する国家なのだとか。
輸入燃料に依存する国だという意識が技術の発展を促しているのでしょう。
電気自動車のリチウムイオン電池もモーター用のネオジウム鉄磁石も日本人が発明したとは知りませんでした。
最後に、ジャーナリストとしての著者らしく、犯罪とメディアについての言及がありました。
「ALWAYS 三丁目の夕日」の時代の昭和33年頃には、人口比での殺人事件は現在の倍もあったそうです。
日本は犯罪が少ない、治安の良い国なのに、国民の「体感治安」は悪くなっているとのこと。
それは、多分にメディアの責任が大きいと池上氏は指摘します。
ニュース取材には人でも時間もお金もかかり、なんとドラマよりも予算がいるのだそう。
お金がかからず、かつ衝撃的な映像を連日ワイドショーで繰り返し流すことで視聴者はショックを受け、不安感が水増しされて殺人が多いように錯覚してしまうのだそうです。
マスコミの功罪の大きさを知りました。
「100人のうち」に限らない事項もありましたが、今の日本が抱える問題がわかりやすく提示されている本でした。
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2050年には子供は9人に減り、お年寄りは38人に増えます 10人が住む東京が村のお金の42%を稼いでいます 働いている100人のうち40人が年収300万円以下