紙の本
超面倒くさい超絶美人の結婚式
2017/03/08 20:18
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
完璧な美人なのに面倒くさい美人の船上結婚式。静香が選んだ男性とはどんな新郎なのか。
幼馴染、その元彼、新郎側の友人達。でも、何やら訳アリ。
それぞれの事情を覗きつつ、披露宴の真の目的にたどり着きます。
最後まで着地点が全然見えなかった。そして、結局何だったのかよく分かりませんでした。
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なるほど、これは田嶋春の完璧バージョンかと思って読み出し、あ、完璧でも騙されるかとドキドキして、最後裏切られた。出てくる男性がみんな優しい。
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すごく美人だけど、とびきり変わった性格の久曽神静香、その親友の怜美。
新婦の友人の桜田祐介、新郎側の友人たち。
招待客を載せて、船上の披露宴は始まります。
それぞれの思惑をのせて。
面白く読めました。
けれども、静香のクセのありすぎる性格についていけませんでした……。
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披露宴の新郎新婦の友人席に座るそれぞれの話。新婦の幼馴染みなどの話から、新婦がかなり個性的であることがわかる。いろんな意味の計画結婚で、驚きの展開。
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船上の披露宴で同じテーブルに配置されたゲストの男女。
彼らが語る新婦、そして新郎の話とそこから浮かび上がるこの結婚の真実…なんだけど。
前半のほんのり切ない友情と三角関係の話の段階から新婦静香の破天荒過ぎる性格に圧倒され、一転して後半は不穏な匂いがしてきたかと思えば物語の着地点は予想のさらに斜め上。
「えええええ、そこに落ち着くの!?」と、唖然とした後思わず苦笑。
凡人の私が彼女の思考行動を想像しようとした事がそもそもおかしかったのかもしれない。
色んな意味でエキセントリック。
読み終えた後で表紙を眺めるとなるほどなあと。
面白かったです。
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『個性は十人十色。全ての色を把握するのは不可能だから、それぞれの色に経緯だけ払っている。もちろん他人の個性を重んじない人は無価値に扱うけど』
『大きく異なっているからと言って、気持ちがかさならないことはない。そう思えた時には、すでに友達だ。』
『でも俺は小暮を信用する。人の善意を信じて生きていきたい。誰彼構わずに疑って疑って疑い抜くよりは、信じきって欺かれた方がいい。人は人、俺は俺だ。惑わされるな。みんながみんな悪党なわけがない。先ずは信じることから始めよう。』
「どのような男性との出会いを望んでいますか?」
「誠実な人です」
「他に希望する条件はありますか?」
「誠実さの他に何か必要?」
「年収や職業ま容姿などは気にしない、ということでよろしいんですね?」
「愚問です。富永さんは無人島で誰かと五十年間生活するとしたら、相手に何を求めますか?」
『以前はお互いが相手のことを大事にしていたのに、いまでは我を押し通し合う。それが軋轢の原因だ。親密になっなことで相手への配慮がなくなり、ピタリとも図々しくなってしまったのだ。』
「今の時代は、スマホを持っていれば電車の時刻や所要時間を簡単に調べられるし、ナビが道案内してくれるし、もしもの時は電話してタクシーを呼べばいい。でもスマホを家に忘れたら? 落としたら? 予想もつかないことが起こって時間通りに待ち合わせ場所へ行けなかったら? そういう危機意識がない人は想像力の足りない間抜けか、『自分はミスをしない』と思っている自信家のどっちか」
「いい? 私の中では『心配性』の対義語が『間抜け』か『自信家』なの」
「自信家の方が間抜けより性質が悪い。自分に絶対の自信がある自惚れ屋は、やたらと自慢話をするくせに、自分が無能であることをわかってない。失敗することを想定しないで行動するから、大きな事故を起こし易い。富永さんの周りにも脳がないのに貧相な爪を丸出しにしている鷹が一人はいるでしょ?」
「私は慎重な人が好きなの。心配性はいつでも人に迷惑をかけないことを念頭に置いて行動する。けど、自信家は『自分の言動が人を傷付けるかもしれない』という意識が皆無。『他人を困らせても自分さえよければいい』っていう思考だから、付ける薬がない。人に害を与えても『必要な犠牲だった』『糧になった』とプラスに考える。『自分らしく生きることが正義』って思っている馬鹿は社会の害虫でしかない」
『お金だけじゃ幸せになれない。だけどある程度の不幸は札束で払い除けられる。お金はあるに越したことはない。高収入の男との結婚を勧めるのは、娘を想ってこそだ。』
『近頃、多感ぶった草食系が目に付くけど、どいつもこいつも判で押したように『人からどう思われるのか気にしだすと、怖くなって何もできなくなる』的なことを言う。ただ単にカッコよく見られたいだけのくせして。本当に繊細なら人前に出ない。山奥で暮らせばいい。小賢しく自分を飾り立てる男は最低。無自覚な馬鹿の方がまだマシ。』
『虚勢じゃない。もう結婚する気もない。二回目はない。��れを心に固く誓っている。だからこそ僕はこの指輪を四六時中つけているのだ。』
『どうして目の色を変えて結婚したがるんだ? 『愛』という不確かなものを頼りにして他人と暮らすことはリスクが大きい。親や兄弟と違って血の繋がりがないから、紙切れ一枚で縁が切れる。ペラペラの関係だ。』
「悔やんでも悔やみきれないことがいっぱいあります。中でも『もっと美登利を愛しておけばよかった』が一番の心残りです。愛そうと思っても愛せないかもしれません。それでも『愛そう』と試みるべきだったんだと思います。ベストなパートナーじゃなくても、ベストを尽くして妻を愛そうとしなくてはならなかったんです」
「結婚や愛についてあれやこれや考えても答えは見つかりません。堂々巡りです。悩む暇があったら、結び付いた縁を大事にしてください。あなたたちの縁はうんめいじゃないかもしれません。でもただの偶然であっても、その縁に感謝することで幸せな夫婦になれると思います」
「みんなが等しく暮らすことなんか簡単なことだ。富める者が貧しい者に分け与えるるだけでいい。どうしてこの星は何千年経ってもそんな簡単なことが実現しないんだい?」
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可もなく不可もない感じ。
☆3つは、つけすぎ?…
でも、話のスピード感はいい。
あっという間に読める。
どう、終わるのかと思いながら読み進めていたけど、なんか釈然としない 終わりかただったように私は感じた。
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信じられないほどに美人で、それゆえにプライドが高く、孤高。それが久曽神静香。そんな彼女の結婚式に縁のある人々が集まる。たった一人の親友、元彼、結婚相談所の所員。それぞれの静香との思い出とともに式は進行していく。そしてどうやら新郎にも何かあるようで……。
久曽神さんが魅力的と思えるかどうかでこの話の印象が変わるんだろうな。友達になるのは遠慮したいけど、結局かわいらしいというか憎めないという感じだったので私はそれなりに楽しく読んだ。しかし終わりの方はごちゃごちゃしてきてめんどうな気持ちになった。
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【収録作品】メランコリック・ダブルデート/ハッピー・メイストームデー/マリッジ・トラップ/エンディング・リング/ピンチヒッター・ウェディング
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久曽神静香なる圧倒的美女かつ超自意識過剰なキャラの結婚披露宴を中心に置き、その周りにいる披露宴出席者(衛星キャラ)たちを主人公にした短編をつなげた連作短編集。最終章までの展開は「上手いなぁ、さすが白河三兔」と思えたのだが。
なんだ、このクライマックス。得心いかんわぁ。犯罪者でも好きになるのは自意識過剰キャラだから?惚れたはれたに理屈はない、とはいえ、張ってきた伏線を、もっと丁寧に回収できるんじゃないかと思うんだけどなぁ。これじゃ、伏線引きちぎってるだけやん。
残念だけど、ちょっとついていけなかった。
どうしても比べてしまうが、「わたしを知らないで」みたいな圧倒される小説を、作者には期待している。
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はじめて読む作家さん。
連作短編ですが、テンポ良く楽しく読めました。
難儀な性格の主人公ですが、このくらいの方がお話としては読みやすい気がします。
個人的には、桜田くんと怜美にくっついていて欲しかった…。
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ミステリのジャンルには入るのであろうが、これまでのような青春小説の要素はない。
そのせいで、物語に深みがない。
頑固でプライドが高い静香の結婚相手はどんな人なのか?
その相手について語られた後は、どうしてそんな男と結婚を?
というのが本作の謎だが、いつものどんでん返しはさほど衝撃を受けなかった。
どんな男でもいちゃもんをつける静香だから、塚本についても手放しで褒めているのが納得いかない。
静香の選択は一般人の感覚では理解し難い。
仮に彼女の価値観に則っても、いずれ周囲から見下されるのは明らかで、それを彼女自身が受け入れられるとも思わない。
キャラクターのブレを感じた。
あと、勧善懲悪を求めてしまう私としては、高原が塚本をどうしたのかが気になってしまう。
白河三兎らしさを感じられなかった。
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女王様気質で超美形の久曽神静香を中心にしたエンタメ系ヒューマンドラマ。全5章。
* * * * *
ハチャメチャなドタバタコメディでした。
特に、静香のウエディングを描く最終話は、少しばかり飲み込みにくい流れです。静香の選んだ男が、結婚詐欺師の塚本とは ⁉ しかも塚本の正体を見抜いた上でなど有り得ないでしょう。
佐古怜美に幸せが訪れそうなラストシーンは良かったですが、全体的に落ち着きのない展開で読んでいて疲れました。
アニメにすればおもしろいかも知れないとは思います。
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少し先が読める感じあったけど、エンタメ性抜群で面白かったです。
結婚相談所の人がなかなか素敵だったな。