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【由来】
・知ってはいたけど特に興味を持ったのはダイヤモンドの書評
【期待したもの】
・もしかしたら正剛さんの3.11本で数行で書いていることに集約される内容なんじゃないの?
【要約】
・
【ノート】
・
【目次】
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ある程度のランダムさを受容しないといけない、リスク・リターンの計算でなんでもコントロールできる思い上がりはやめておけ、という話。しかし、読みづらかった。
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反脆弱性 anti fragile
衝撃などのストレスを受けるほどに強くなること
反脆弱性について、ただひたすらに、例え話などを交えて解説
欧米系のビジネス書はどうしてこう分かりにくい例え話を入れたがるものなのか。下巻は恐らく読まないだろう。
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けんすうさんが紹介してたんだっけな。
反脆弱性が指す意味については理解できたが、事例が無駄に多い?のか冗長でとばしとばしに。
筋トレで言う所の筋肥大が、自然界や組織にも当てはまるってのはなんか分かるかも。ストレスを肯定的に捉えていたのが面白かった。(もちろん、コントロールが必要な訳でその見極めがポイントなんだろうなとも思ったけど)
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正直全部を理解できた自信がないのでもう一度腰を据えて読み直したい。所々極端な考え方と感じる場面もあったが、「反脆い」という考え方は自分の中になかったのでためになった。
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反脆弱性という誰もが薄々感じている概念を言語化し、様々な例え話や実例を用いて著者の持論を解説する作品。
話が二転三転し分かりにくい箇所もあるが、今を生きる若者は読むべき本だと感じた。
予測不能な社会の荒波を乗りこなせ。
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前半微妙だったけど、後半畳み掛けるように面白かった
口は悪いけど、反脆弱性という概念はとても面白いと思う
下巻も読みたい
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本書を簡潔にまとめるとすると、
「事象の予測はほぼ不可能である。しかしその事象から受ける影響はある程度予測可能であり、コントロールすることもできる。この"影響のコントロール"によって、予測に頼ることなく予測不可能な世界を生きていくことが可能になる。当たりもしない予測に振り回されるくらいなら、その労力を"影響のコントロール"へと注げ。」
といったところになると思います。
例えば、日経平均株価という"事象"自体は予測が困難ですが、自分のポートフォリオがその事象の変動によってうける"影響"はかなりの程度予測できます。
ここでポートフォリオの組み方等によっては、予測に頼らず(日経平均株価がどう動こうとも)、いやむしろ予測のできない変動が大きいほど、自分の利益につなげることができる、というようなことです。
この考え方は株以外にも、他の投資や職業、さらには科学という大きな営みにすら適用できます。著者は多くの事例を用いてこのことを論述しています。
(ただ、著者の主張は上記の考え方に留まるものではありません。
上記の記述は著者の主張する大きな公理から導かれるもののうちの一つでしかないのです。その公理とは、
「全てのものは変動性によって損、または得をする。変動性によって損をするものを"脆い"と定義し、逆に変動性によって得をするものを"反脆い"と定義する」
というものです。
本書のあらゆる主張はここを出発点としています。
下巻の付録にグラフを用いた、わかりやすくより数学的な解説があるのでそれを参照しながら読むとすんなり理解できるとおもいます。)
私はこの本を読み始めた当初、実はこの本を買ったことを後悔しました。
序盤は誤解を生むような極端な表現が多く、エッセイ調であったこともあり、かなり不確かで危険な印象を受けました。
しかし読み進むにつれて考えを改めました。
著者の言葉を借りて言うと、著者はあえて過激な表現をすることで書物の"反脆さ"を最大限に引き出そうとしているように思えます。これは本書を読めばなんとなくわかっていただけるのではないでしょうか。
とにかく序盤で諦めずに読み続けることをお勧めします。
エッセイの形で論述されているので、読み心地は人によって変わるかと思いますが、内容としてはとてもおすすめです。
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「まぐれ」「ブラックスワン」のタレブの本。
この人の本は久し振りに読んだけど相変わらずのキレキレ。文句なしにおもしろい。
反脆弱性の概念は一見分かりにくいのだが、
ながーい上下巻を通してイヤと言うほどエッセンスを語られるのでおぼろげながらも言いたいことは掴めてくる。
今まで教えられてきたリスクの観念とか、
投資の観念からは際立って異なるかんがえかたなので、
タレブの言っていることは頭では理解できるものの、
どこまで実践できるかというとなかなか難しい。
でも、今後本を読む際に、批判的な見方やタレブ的な見方をする事もすごく大事という観点をもてたのは良かったと思う。
ブラックスワンよりだいぶ難しい気がするので、
タレブファンにはオススメ。いきなりこれから読むと面食らうかな。
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「貧子は困苦に当って、己れを鍛練し
富子は安逸に流れ、己れを柔弱にする」
ここには、本書のテーマの「反脆さ」という概念が
表現されてるように思いますね。
◇久しぶりに、自身の考え方に影響を与えてくれる
本に出会えました。
著者の前2作から、本書も、その延長だろうと
たかをくくってましたが、全く違いました。
前2作(『まぐれ』『ブラック・スワン』)は
本書の一パーツにしか過ぎませんでした。
◇本書は「反脆さ」という概念についての本です。
もろいの反対なのですが、その概念を表す語句が存在しません。
(「もろくない」や「頑健」ではない)
「雨降って、地固まる」
の諺は、この概念を表しているかもしれませんね。
もっと言うなら、雨が降らないと、地面は固まらない、
といったところでしょうか。
◇ダニエル・カーネマンの言うように
世界観を変えてくれる本のように思います
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「ブラックスワン」の提唱者として有名なリスク工学の研究者であり、トレーダーや哲学者の顔も持つ著者が、社会や経済がリスクを予測して回避するよりも、むしろリスクを活用して強くなる「反脆弱性」を養うことの必要性を説いた啓発書。
過度な医療行為が免疫力低下による大病を招いたり、森林環境の人工的な管理が破壊的な山火事につながるのと同様、企業の経済活動や社会システムにおいても、「リスクは予測可能であり、回避すべきものである」という思い込みは、むしろ不確実性と複雑性の高い状況で、大規模な金融危機のような予測不能な事態(ブラックスワン)が発生した際にシステム全体の破綻を招く脆弱性を助長する。
著者は、リスクを予測しようと無駄な努力をするよりも、むしろ許容可能なリスクや失敗は学習の糧として積極的に取ると同時に、ブラックスワンの発生がプラスに作用するオプションを確保することで、単にリスクに対して頑健なのではなく、リスクを活用して更に強くなる「反脆さ」を身に着けるべきであり、それは目的論に基づく学術的な理論ではなく、実践的な経験値として試行錯誤を通じてのみ獲得できると主張し、今日の科学偏重の風潮に警鐘を鳴らす。
著者はまた、自らは”身銭を切る”、つまりリスクを負うことなく、ダウンサイドを他者に押し付けて無償で利得を得る学者や大企業を舌鋒鋭く批判しており、このような著者のエスタブリッシュメント層に対する極度に批判的な論調、少々ウィットの効き過ぎた冗長的な表現、それに耳慣れない「反脆弱性」というタイトルが本書を分かりにくくしている面は否めない。とはいえ、著者の主張自体は正論であり、トレーダーとしての実務経験に裏打ちされた実践的な哲学には耳を傾ける価値がある。社会・経済システムというマクロな視点とともに、リスクテイクという観点から読者自身の今後のキャリアや人生をも再考する機会になり得る良書。
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とても難解な本だった。著者は、脆さに着目することが大事だという。脆いの反対が、反脆い(はんもろい)だ。
不確実なことに対して、筆者が推奨するのがバーベル戦略。バーベルは、両端が極端に重くて、中央には何もない形をしている。
これと同じように、極端な安全策と極端なリスクテイクをとったほうが成功する可能性が高いと考えている。
例えば、過去の偉大な作家は、外交官や公務員とある程度時間のある仕事に就きながら、一方で執筆をしていた。森鴎外などが該当する。
バーベル戦略は、不確実性を排除するのではなく、不確実性を手なずけることにつながる。
ブラック・スワンとは、巨大な影響をもたらす、大規模で、予測不能で、突発的な事象を意味している。
私たちは、ブラック・スワンを追跡することなど到底無理だし、衝撃の起こる確率を測定することもできない
月並みの国と果ての国が興味深い。
月並みの国とは、毎日小さな変動があるものの、ブラックスワンのような大きな変動が一気に来ないシステムのこと。
果ての国とは、普段の変動は少ないのに、何かの機会でとてつもない変更が起こるシステムのこと。
例えば、私たちの体重が月並みの国。現在の新型コロナ騒ぎは、果ての国の現象。中央集権型の政府にはうまく適応できるが、果ての国に対しては無力である傾向が高い。
また、よいシステムと、悪いシステムの話も印象的だった。
よいシステムは、失敗が起きるにしても小さく、独立している。
例えば、航空業界。飛行機は、墜落する度、次の墜落の可能性が小さくなる。
反対に、銀行は破綻すると、次に破綻する可能性が高くなる。
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非常に面白い。
反脆弱性、反脆さは耐久力や頑健さを超越する。衝撃を糧にする。
ベイルートは8回破壊され8回再建したらしい。今回の爆発で、9回目と言うことか。
心的外傷後成長。心的外傷後ストレス障害とは逆で、過去の出来事で心に傷を負った人々が、それまでの自分より強くなると言う現象。
暇な人は時間を無駄にしてしまう、忙しい人はどんどん仕事をこなす。怠惰が人をダメにする。
システムが反脆ければ、事故やトラブルによってシステムは強くなる。飛行機事故によって、飛行機業界全体は同じ事故のリスクを減らすことができる。経済は巨大な一つのシステムになっているので、連鎖倒産などが起こる。つまり経済のシステムは反脆くない。
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正直、ところどころ難解に感じるところもあるが、全体通してみると非常に納得できる話になっている。って言うか、本書で取り上げられている事例に該当するような、同僚、上司がいたりして「あー、なるほどな」と思うこと少なからず。
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『#反脆弱性』
ほぼ日書評 Day329
男は叩かれて強くなる(カネボウ薬用「紫電改」)かと…。
"untifragile"、海外に品物を送ったりする時に使う "fragile"(壊れ物、割れ物)の「アンチ」である。邦訳では「反脆さ(はん・もろさ)」という、やや苦しい訳語を用いているが、通常なら折れたり壊れたりするような目に遭うことで、その強さを増すような様を指すものだということだ。
例の『ブラックスワン』の著者で、書評でこちらの方が読みやすいというのを見て手に取ったが、全く相容れない。上下巻だが、下を見ることは無かろうな。
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