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中古のシビックを買って昔の同級生に見せびらかしたけど、薄い反応しか返されず、とりあえず遠くに行ってみようというロードムービー。ちょっとしたカジュアルブランドやスニーカーで身を飾り、軍資金確保のため兄貴のプレミアレコードを無断で持ってくる薄っぺらい主人公。全然共感できない主人公と助手席に乗ってくる3人の女性。面白くない高校時代の話を延々話してくる同級生。趣味は愛想だけど男の所から逃げ出すけど結局は元に戻っていく女性。ヒッチハイクで旅をあしている女性。どのエピソードもなんだか全然面白くなく共感もしない。暇つぶしにすらならない。不愉快になるだけの話だった。
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目的なく漂う(この本では車で)、異性任せに流れてみるなどは、登場人物の世代でもある20歳前後ではあるあるだなと。3人目の10歳上の女性に主人公が言われる「だってそこは私の目的地で、あなたのじゃないでしょ」というセリフや、その女性の過去に囚われずに今日明日のことだけを見て、場所を変えては季節労働者的に暮らしている感じは、一般的な30歳前後の女性にはなかなかできないものだと思う。自分探し的な生き様がしょうに合っているのを理解し切っているというか。一方、主人公の自分探しはネモ号に乗ってから始まったばかり。
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中古で購入したシビック『ネモ号』に乗って、当てもなく走る高校生のぼく。行き先は同乗した三人の女性次第という青春ロード・ノベル。
若いときの時間は有り余る。何かに打ち込むことも必要だが、誰かに依存することで自分を発見することもある。一見、無駄に思われることから生まれる何かを描かせたら、角田さんの右にでる者なし。
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ヒーローは去った。何者でもないオトコは隣に座るオンナに包まれて自らを知る。。。
という話なのでしょうか。
中古車を手に入れてオトナになった気分のぼくちゃんが高校時代の同級生に見せびらかしに行く時点でほんのり赤面しちゃいましたけど、それも含めて、若人は冒険だよ!