紙の本
長野まゆみ氏が初めて子ども達のために書き下ろした珠玉作品です!
2020/07/05 11:31
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『少年アリス』をはじめ、『新世界』、『野ばら』、『夜啼く鳥は夢を見た』、『魚たちの離宮』など若い世代が共感できる作品を数多く発表され、少女たちから絶大な支持を得ている作家、長野まゆみ氏の作品です。同書は、水天宮の段々坂に鈴の音が鳴ると、ぼくの兄さんとよく似た少年が現れるということから始まる物語です。実は、ぼくには6歳で死んだもう一人の兄がいたのだということを、歳の離れた姉さんがよく言ってくれます。ぼくは兄さんの話は作り話だと笑っていたのですが、この話は本当だったのでしょうか?また水天宮の段々坂に現れる少年とは一体誰なのでしょうか?長野まゆみ氏が初めて子どものために書下ろした珠玉作品です。
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連続刊行された児童書へ純粋に少年少女向けとして書かれた一冊。江戸っ子ものは私が関西人だからどうにも馴染まない。子供向けに遠慮したのか長野オーラも控え気味。
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ぼくは三人兄弟の末っ子。ちィ坊と呼んでぼくをからかう姉さんと兄さんの間には、6歳で死んだ、もう一人の兄さんが居た。キリリンコロンの音とともに現れる兄さんそっくりの少年は誰?
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ちょっと昔の日本の話。湯屋とか棟梁の言葉づかいとかそういうのが凄く好きです。子供のために、ということもあってか文章があっさりしていた気がします
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2008年4月16日 (学校の図書館)
長野さんには珍しく(?)同性愛じゃないお話でした。
ちょっと幽霊的なものもでたりして、面白かったです。
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古き良き時代とでもいうのでしょうか?
下町の人と人との触れ合いを絡めながら
触れようとすると霞んでしまいそうな
危うい感じが切ないです。
遠くから聞こえるお祭りの喧騒と
キリリンコロンという鈴の音が
聞こえてきそうで不思議です。
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妹のテストに出てきたらしい。
長野まゆみ、って言うとゴニョゴニョ・・・なイメージしかなかったので(読んでた本がそうだっただけ)
ちょっと驚いて読んでみた一冊
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少し前の日本での小さい世界がうまく書かれているのだと思う。’96年に書き始められた「忘れらてしまう恐れ」のあるものたち、10年ちょっとたった今、やはりというか消え去っているものも多い気がする。個人的には同本に入っている他の短編がユニークで好き。
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まだ大正の気配が残るような昭和の下町の雰囲気がいいです。作者曰く、忘れられてしまう恐れのあることばや暮らしぶりを描いたとのこと。その雰囲気と中学生男子の多感であり些細のことにこだわるような様子が相まって面白いです。
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ちょっと昔の東京の下町を舞台にした物語。
お風呂屋さんの番台に
好きな女の子が「風呂屋の子だから手伝い」って
座ってたらその風呂屋は 避けるよねぇ(笑)
男の子兄弟のじゃれあいながら育つ雰囲気は
女所帯で育った私にはちょっと憧れだったりする。
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夏なので、夏っぽい長野まゆみ作品を再読しようキャンペーンそのいち。
以前読んだのはちょうど10年前くらい。そんくらいの頃に長野まゆみをまとめて読み漁ったので、1冊1冊の印象が薄くてどれがどの話かよく分からんなっとるのが多いので、再読してちゃんとレビューを書かねばと思っていたのでした。
あとがきによるとこれは子どものためと銘打ったものらしいけど、成長途中の少年が不思議な男の子に出会って謎体験するっていういつものパターンなのよね。
成長途中といっても、弟史の場合は性の目覚めが強調されとるように思うが。
いたのかいなかったのかも分からない、もうひとりの兄との交流もほとんどなくて、彼は何で今このタイミングで出現したんだろうね。
昭和な生活環境が覗けて、鈴の音が聞こえてくるなんとも風通しのいい涼しげなお話でした。
そうそう、あとがき読んで思ったけどこの人も梨木香歩と同じで、エッセイぽいのになると途端に苦手な感じになる。
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文芸コレクションだからサクッと軽く読むつもりではあったけど、こんなにサクッとした話だとは思ってなかったかも。もうちょい話が広がるものかと…
主人公は長野先生に多い大人っぽくてでも世間知らずな儚げ少年ではなく、年相応に背伸びしてみたりむくれてみたりする可愛らしい男の子。中1。姉はもうすぐこどもが産まれて、兄は中3だっけ?
小さい頃に死んだはずの兄と、死んだ祖母と町で度々出くわす。でも出くわすだけで、特に大きな変化はない。
自分は昭和を知らないけど、銭湯とかよく出てきてちょっと古めかしい雰囲気がいい話。話を楽しむというより雰囲気を楽しむ系の話かも。
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死んだもう1人の兄との不思議な邂逅を描く。
今となっては見ることも聞くこともなかなかできない言葉に溢れている。
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なんとも…謎が謎のままで残りました。それが珍しく、ちょっと落ち着かない感覚です…だいたいはそれはそれでいっかとなるのに。。
おみそだからと、周囲からずっと「ちィ坊」と呼ばれるのは思春期の少年には辛かろうと思いました。