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標題作と芥川賞候補作「短冊流し」の2編。
帯の「私と母の間には、何があったのかーー」という言葉に引かれ読んでみたものの、今一つしっくり来ないまま、いつの間にか読み終わっていた。「短冊流し」の方が主人公の心に寄り添えたような気がする。
帯のカセットテープの謎って、謎なの?と思った。よくわからない…
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高橋弘希「スイミングスクール」読了。
図書館の新着図書の棚で心惹かれたので借りてみました。
うーん...ストーリー云々よりも主人公の娘の年齢設定9-10歳はミスじゃないかな。言動や出来事が幼すぎるのが気になって話に入れず。
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スイミングスクール、文章の書き方が、湊かなえを意識してるのかなと思うほど、似てた。
どうつながるのか、わからないままからなんだか終わった。
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表題作ではひなたとお母さんのやり取りが淡々と記載されており,特にイベントはないが,深谷の家を売却する場面が何故か気になった.「短冊流し」は綾音の闘病生活の話だが,お父さんの気持ちがうまく表現されていた.
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芥川賞を取った高橋弘希さんの短編2本の一冊。先日の受賞記者会見のぶっきらぼうな様子からは繋がり難い文体で初めは女性が書いた本みたいな印象でした。不思議な癖になる文体ですね。「スイミングスクール」 「短冊流し」どちらも短いけど秀作です。彼の ほかの作品も読んでみたくなりました。
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子どもと、昔子どもだった母。
淡々と日常が語られて、ちょっとひりつくような、危ういんだけど、何事もなく、そんな感じ。
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高橋氏初の現代劇、親子の関係性を描いた二篇のその冷え冷えとした空気感に戸惑いを隠せない。夜驚症で泣き叫ぶ子供に「ざまぁみろ」と薄笑う母親にも驚くがそれを通り越して唖然としてしまうのは脳症で娘を失う瞬間にも傍観者然とした冷静すぎる父親の姿。その感情は「指の骨」にある死が恒常化する戦場での諦観や達観とまるで変わらないのではないか。
いったい何を伝えようとしているのか?少なくとも私の頭の引き出しの中にその鍵はなかった。
思いを巡らせるほどに深まる心の闇、これを単に世代の違いだからと済ませてよいわけではあるまい
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愛犬の死後、スイミングスクールに通うと言い出した娘を持つ母の気持ち。
母となって、思い出される自分の母との記憶と幼少期。
日に日に泳ぎを覚えてくる娘の成長。
母と一緒に録音したカセットテープのこと。
他短編。
自分の不貞のせいで妻と別居している期間に
熱を出しそのまま意識が戻らなくなった幼い娘を見舞う日々。
2つの話も落ちはない。
著者の話は結末がどうとかじゃなくて、繊細で陰影のある文章や雰囲気を楽しむ感じ。
それが心地よい。
スイミングスクールのバスに乗り遅れた娘の悲壮感、
大人になれば大したことのないそんなことだけど、子供の時は確かにそうだった気持ちを思い出させてくれる。
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淡々と語られるストーリーは実体験のごとく情景が浮かび上がり、筆者の描写力に感銘さえ覚える。タイトルや序章からほのぼのとした内容かと思いきや予想を裏切る展開に引き込まれた。