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ヒマラヤで日本人の登山グループが雪崩に巻き込まれる。生還した二人の証言がことごとく異なるなか、遺族のひとりである登山家と週刊誌の記者が真相を追う山岳ミステリー。
富士山登山すら経験のない私には、未知の領域である山の描写が興味深く、臨場感があって疑似体験できた気分。
夏になると、図書館で目にとまるのは一気に読めるミステリー系の本が多くなり、これもその一冊。『闇に香る嘘』以来の作者だが、安定感のある読みやすさで、もう何冊か読みたくなった。
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山登りに知識、経験が少しでもあれば共感して楽しめたかもしれない。山の描写や装具、なかなか実感もって想像出来なかった。
亡くなった人を思いながら推理して真相に迫っていくのはハラハラして読めた。ラストはまさかのオチがありそれもありかと納得。
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失踪者が面白かったので、同じ山岳ものの生還者を読んでみた。
なんというか、山岳小説に恋愛要素は不要です…といった感想が第一
雪崩に遭ったことによってなぜ兄が死んだのかを追う主人公?と生還者が二人現れたことで事件を追う記者
記者がいちいちうるさくて、山で高瀬さんを追う時に読むのが面倒になってしまった。
失踪者が面白かっただけになんだかなぁという気分
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とても面白かった。
ミステリーとしてとてもうまく仕上がっていて読み応え抜群でした。山の怖さ、登山者の心理をうまく描写していて緊張感のある中で一気読みすることができました。多くの伏線が、きれいに回収されていて読後感もとてもよかったです。おすすめですね。
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なんと素晴らしい冒険小説!冬山の魅力、圧倒的な大自然の力、人間の根源的な弱さ、本音、良心との呵責、いろんなものが赤裸々に描写されて人間らしさとは、をまざまざと見せつけられる作品です!ほんとに圧巻!
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2転3転する展開に夢中になる。
普段は1冊読むのに数日にかけて読むのですが思わず一気読み。
文句なしの星5個評価です!
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初めての山岳ミステリー。
話についていけるかという心配は、全くの杞憂だった。
山岳についての知識が無くても理解しやすい文章のため、安心して読める。
謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられ、ミステリーとしても面白い。
さすが下村さんと言うべきか、意外な事実に驚かされたと思ったところでもう一撃。
まさに戦慄。
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登山知識が乏しく、「カラビナ」という専門用語しか分からなかった為、ザイル、ビバーク、アイスアックスとか一つ一つ用具の写真や意味を検索しながら読んだので、時間が掛かりました。どういう展開になるのかドキドキし、一気読みしてしまいました。
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最後救われて良かったです。
ただ同時に、山を登った者同士にしかわからないなどといった理由(感覚としてあるのかもしれませんが・・・)によって、葉子が報われないというあまりにも身勝手な結果にならなくて良かったとも感じました。
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高尾山しか行ったことのない自分でも面白く先が気になり他のことより優先して読んでしまった
「トラストフォール」や「サバイバーズギルト」という言葉を初めて知った
生き残った、よかったよかったとはならない苦悩。
山で命を失った遺族も辛いが、同行していた者の気持ちはどれだけなものか
山を大切に思っている人ほど山を舐めている人達のことは許せないんだろうと思う
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みんな山が好きな人なのに、極限での選択が悪い方に向いてしまったり、すれ違いによる誤解により罪の意識に苛まれてしまった、切ない話でした。最後は救われる話で良かったです。
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登山に興味ないし、出だしから、彼がとか、男はとかって、って一体誰?って思うと、なかなか読み進められず一年放置してて、再度それを我慢して読み始めると、次々と謎が深まり気がつけば一気に完読。とても楽しい読書の旅でした。
印象に残った一文-------
「生きるためには誰もが様々な選択をしている。赦されるもの、赦されないもの。外から判断して責めるのは簡単だろう。だが、果たしてそれは正義だろうか。」
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雪山で遭難死した人。生還者の異なる証言。どちらが正しいのか。
個人的には、なるほど、と謎の回収がとてもすっきりした。
また、適宜なんども、現時点で、どこが食い違っていて、どこが謎なのか、主人公達の会話で振り返ってくれるから、深く考察しながら読んでいるわけではない自分のような読者にもわかりやすいのも良い。
死者がどう思ったのか、どう行動したのか、絶対の正解はないけれど、解釈が納得できるし、残酷すぎず良い。
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サバイバーズ・ギルトがテーマの山岳ミステリー。山岳の中でも厳冬期ヒマラヤ登山を描いた筆者の登山知識には驚きです。まるで登山家が書いた小説のようです。最後、恵利奈じゃなく、葉子で良かった。
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生還するとういうことは喜びだけではなく、苦しみもあるんですね。私の中で山岳小説ほど別世界に連れていってくれる小説はない。