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面白い!ワクワクドキドキが止まらない!この巻はここまで複雑に絡まっていたように見えていた糸がほどけていく感じでとても心地いい。ラストではいよいよな邂逅もあり、物語の佳境に向けてさらにワクワクドキドキ!
そして、巻末の西加奈子さんの解説がまたいい。引き合いに出されたチベットの情景に膝を叩いた。
ああ、早く続きが読みたい!
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だんだんヴァンとホッサルの距離が縮まってきて、そして!ヴァンが思うユナへの気持ちが実の父親以上で涙が出てくる。ユナは強い女の子だけれど、ヴァンと再会したとき、、ああずっと我慢していたんだね、偉かったね、とヴァンじゃないけど抱きしめて誉めたくなったよ。あっちもこっちも罠や策略だらけだと思うし、そうじゃないかもしれないしとも思うし本当にハラハラする。完全、上橋さんに踊らされてる笑でもいいの、そういう読書を求めていたから。登場人物と一体になって困難を乗り越えられる。私はいま、壮大な冒険中だ。ヴァン着いていくぞ!
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相変わらず、生真面目で追い立てられるような状況にいる登場人物ばかり。ストレスフル。
でも面白い。医療的な事も概ねちゃんとしている。
上橋女史の書くラブシーンは全くときめかないのだが、なぜだろう・・・
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読書の時間がなかなか取れず、読むのにかなり時間がかかってしまった。おかげで、たまに開く度に設定を思い出すのに時間がかかった(笑)
それでも魅力を失わない世界観。いよいよクライマックス。黒幕は誰なのか?とドキドキが段々高まる。
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黒狼熱の発生の原因、キンマの犬に隠された秘密、ヴァンやユナの不思議な現象が明らかになろうとしている。
不治の病の治療法を追い求め、民族の自由を追い求め、国の存立と安定を追い求め、複雑に絡み合い、展開する。
ユナのかわいらしい言動が、心をほっとさせる。
ヴァンのまっすぐな行動に、一条の光が見える。
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いろんな場所に散らばっていたものが一ヶ所に段々と集まってきた3巻。それぞれの思惑が絡み合い、縺れに縺れ、複雑化。火馬の民の恨みは分かるよ。ユナの舌足らずの言葉が無邪気に可愛らしくて、状況の深刻さを一時忘れさせてくれる。
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ついに色んな流れが合流。ユナかわいい。サエも素敵。
国の移民、政治、民族信仰の話がリアルで、どれが正義と言うことでもない、と言うのは納得。即次巻!
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2015年の本屋大賞受賞作です。
死を諦観している戦士団「独角」の頭ヴァン、かつて存在したオタワル王国の医術師・ホッサル。
二人の数奇な運命から、やがて訪れる邂逅。
脇を固めるキャラクターも個性的で侮れない。
そしてもう一点、この小説の特徴は、ファンタジーと生物学が融合した、今までに無い世界観であることです。
物語の中核には伝染病が深く関わりますが、この要素が加わる事で、作品に更に奥行きが出ているように感じます。
壮大なスケールの物語に仕上がっています。
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幼いユナを追うヴァンは、ついにホッサルと出会い、謎の病の秘密が少しずつ明らかになっていく。
1,2巻続けて読み終わり、この3巻が出てくるのがとても待ち遠しかったです。
前巻まで追われる者ヴァンと追うものホッサルの物語がそれぞれ進んでいましたが、この巻でやっとこの二人が出会うことで、物語のスケールがさらに大きくなった感じがしました。
独特の世界なのに、今のこの社会の矛盾を映し出しているかのようで、自分を取り巻く世界と比べながら考えさせられました。
次巻の結末がとても気になってしょうがありません。
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ついにヴァンとホッサルが出会う。
それぞれの民の事情や犬を操っていたのがだれか、病の原因は何かというのが明らかになってくる本作。
クライマックスに向けてキャラが集結し次巻の内容が非常に気になる。
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登場人物が近づいて、
裏事情もだんだん明るみに出てきて
物語の佳境に入った感。
主要キャラが一同に会し
この後どうなるのか
ヴァンとサエの意味深な距離感は?
ユナはどうなるの?
と期待を膨らませつつ次巻へ
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ヴァンとホッサルがやっと出会います。
他にも色々な再会のある巻です。サエや暁とのシーンは感動しました。
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故郷を追われた火馬の民。キンマの犬によってアカファを取り戻そうとする犬の王 ケノイ。しかし、第9章 トゥーリムの思考で読者は、もはやアカファが東乎瑠がいなくては成り立たぬ国だということに気付かされる。東乎瑠は寄生虫ではなく、庭師。東乎瑠が去ればアカファは枯れる・・・。
解説で西 加奈子さんが書いているように、この物語にははっきりとした悪役やヒーローはいない。それぞれがそれぞれの思惑を持ち、それぞれの理を持ち、それぞれの生き方を信じている。
それ故に、上橋さんがこの物語をどこへ導くのか、ようやく出会った主人公2人がどう動くのか…気になります。完結巻へ続く。
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おかしいとは思っていたんだ。後追い狩人の中でも素晴らしい腕を持つというサエが、怪我をしていたとはいえ、なぜ2年の間ヴァンの前に現れず、ヨミダの森で偶然のように遭ったのか。しかし、その時から怒涛の展開が始まっていたのである。
「鹿の王」は書き下ろしだ。この書だけで、一つの世界を造ってしまったのだから、一つの書に「書かれていない」様々な思惑を入れ込むのは、当然かもしれない。以前の作品よりもかなり大人向きの書物になっている。ホッサルとミラルの大人の恋も描いているし。
敵対する大国の狭間に存在していた小国の、生き残り戦略、小さな部族の、しかし忘れらない恨み、その真髄を知ってもなお、「戦は、自らの手を汚してやるものだ。おのれの身の丈で、おのれの手が届くところで」と言い切るヴァンの強さ。複雑な国のパワーゲームのなかで、人の生きる道をさりげなく示す。これも、確かに大人の物語ではある。
2人の主人公がいるということでも、かなり異色の物語である。物語の終盤に入った3巻の最終章で、ついに出逢う2人。おそらく、これ以降、ラストに向けて突っ走るのだろう。
2017年8月22日読了
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そうか、そうだったんだ。
ようやく見えて来た陰謀の全容は、単なる個人の犯行ではなく、思っていた以上に深く広いものだったんだね。
支配した国とされた国。
その民たちの想い。
そしてキンマの犬という、ある意味特別な力。
それらが重なり合った末の出来事だったんだ。
こういう重層的な物語は、うん、さすがは上橋さんだなあ。
ユナを追うヴァンは次々と重要人物と出会っていく。
自分を追っていたサエを助け、共に道行き、
陰謀の主導者たちの元を去り、逆に追いかけ、
そしてついに、ホッサルと出会った。
二人の出会いは、この先どんな新しい展開を産んでくれるのだろう?
物語の終盤に何があるのか。
もう一度国を揺るがすような展開が待っているのか?
すごく気になる。
皆にとって幸せな大団円があることを祈りたい。
そういえば谺主とか、投げっぱなしの伏線があるんだけど、ちゃんと回収されるのかな?