投稿元:
レビューを見る
様々な人種、そして主要人物が繋がる3巻。
病の曇っていた背景も照らし出され、終盤への近づきが感じられる。
投稿元:
レビューを見る
綿密に造り込まれた世界設定と展開に、ともすれば置いて行かれそうになりつつ(汗)、ユナに癒されつつ、最終巻に突入します! ヴァンもホッサルもそれぞれに格好いいけど、それ以上にサエとミラルが素敵格好いい(笑)
投稿元:
レビューを見る
段々と、謎が溶けていくようで、さらに深みへと引き込まれます。
体の変化?みたいのは、なかなか他の小説にはないけど、すんなり受け入れられる。
ちょっとした恋愛的な要素も入ってみたり、四巻が楽しみ!
投稿元:
レビューを見る
話しが膨れる3巻でした。
登場人物も増えて、色んな立場、種族がそれぞれの思惑のために行動、暗躍していて、明確な悪役はいない。
全員がそれぞれの正義のために行動していて、立場が変われば何を大切にして何のために戦うかっていうのも異なるんだなと思った。
--
画期的な発明や発見というのは波のようなもので、ひとつの波が次の波を起こすように、連なって起こることがある。
投稿元:
レビューを見る
<内容紹介より>
何者かに攫われたユナを追い、<火馬の民>の集落へ辿り着いたヴァン。彼らは帝国・東乎瑠の侵攻によって故郷を追われ、強い哀しみと怒りを抱えていた。族長のオーファンから岩塩鉱を襲った犬の秘密と、自身の身体に起こった異変の真相を明かされ、戸惑うヴァンだが……⁉一方、黒狼熱の治療法をもとめ、医術師ホッサルは一人の男の行方を追っていた。病に罹る者と罹らない者、その違いは本当に神の意志なのか――。
――――
ヴァンの体に起こったこと、そしてアカファ王の「魔が差した」ことをうけた少数部族の波乱。
神の意志と信じて、帝国にゲリラ攻撃を仕掛ける<火馬の民>、帝国に露見したテロ行為を「なかったこと」にしようとするアカファ王、病に挑むホッサル、ユナをさがして旅するヴァン。
それぞれの思惑が次第に交錯し始めます。
個人的には、ついにヴァンがユナを見つけ出したことに安心しました。
様々な立場の人々の、それぞれの思惑が込み入っていて少しわかりにくい印象もありますが、戦いの描写やストーリー全体の展開なども歯切れがよく、ストレスなく読み進めることができます。
投稿元:
レビューを見る
大国とそれに支配される少数民族。
独自の文化、文明が薄れていく悲しみ。
弱者の武器である生物兵器。
人の世の根本を問いかけるファンタジーなのかも知れません。
投稿元:
レビューを見る
顕微鏡が出てきたことに驚く。我々の世界では、顕微鏡で病原菌の観測が始まったのは17世紀頃ということなので、なんとなく時代を重ねてしまい、往時の人たちの病気との戦いに想いを馳せてしまった。
ファンタジー世界に密やかにはびこる伝染病。治療をし、原因を突き止めようとする医師たちと、それを利用しようとする者たち。民族間の諍いや入植者への怨念などが絡み合い、よりいっそう、ファンタジーながら我々の世界と地続きであるような錯覚を感じてくる。
少しずつ明かされる背景とともに、最終巻へ。
投稿元:
レビューを見る
支配する側とされる民
それぞれの想いと、狂気。
だんだんと明かされてきた病気の謎。
てきた物語は一気にクライマックスへ
この世界観はすごいなぁ
投稿元:
レビューを見る
2018.8.30読了。オーファン達<火馬の民>の思いが痛くて読んでて辛い。毒の牙を持つ半仔を神の御手だと思いこんでいるとあったが思いこみたいという悲痛な希望への祈りが透けて見えるからなお辛い。そりゃやってられないよなぁ…何かを恨んで生きるのは辛かろうに。ヴァンは虚無と生きてるけどそっちの方がいいと思うのは私自身がそうだからだろう。軟禁されてるホッサルとマコウカンのもとに事情を知らないミラルが来ちゃった☆と言わんばかりに現れたのはアホー‼︎この人質がー‼︎と思わざるを得なかった。某漫画で軟禁状態の主人公の元に敵に連れられてのほほんと来ちゃったあるヒロインを思い出すわ…でもそのミラルとホッサルが互いに添えぬ間柄と理解してるからこそ今を大事に愛してるのは切ないな。ナッカがユナちゃんの親戚だったとは…だから生き残ったのか。そして最後にまた上手い解説があったけど、ただ文字が羅列されているに過ぎないのにこれほど心揺さぶられる媒体を私は他に知らない。ああこの本と出会えて良かったなぁ、私が本を楽しめる人間で良かったなぁと心から思う。表紙の絵も毎回素敵だなぁ。オーファンかな?赤い馬が胸に描かれた鎧と後ろに佇む影としてしか描かれてないキンマの犬達が象徴的でいい。なお私はこの本で初めて「レア物」に当たった!
投稿元:
レビューを見る
〈犬の王〉
辺境の民たち
イキミの光
2015年本屋大賞
著者:上橋菜穂子(1962-、東京都、作家)
解説:西加奈子(1977-、イラン・テヘラン、小説家)
投稿元:
レビューを見る
展開がハッキリしていてわかり易い。
ただ簡単に書きすぎるのでもなく、読み手の想像力を働かせるように書いているとこが印象に残った。
結果として、主人公や登場人物の心情に沿った形で読み進めることができた。
投稿元:
レビューを見る
登場人物が増えて、複雑にからみあって、誰が味方で誰が敵か、わからなくなってきた第3巻。 どう決着するの!? 最終巻に進みます。。。
投稿元:
レビューを見る
大国とそれに侵略され付随している領土。それぞれの思惑が絡まりつき、黒狼熱は広がっていく。
クーデター。かつての領土とそれに属した領土は、連携を取り、また離れながらも、必死の攻防と策略を巡らせる。
果たして犠牲は神(宗教)の上で、肯定できるのか?黒狼熱を違う立場から接点を持つ、主人公ふたりがこの巻でようやく交差し始める。
そしてエンディングまでの伏線回収が始まっていく。
ドキドの最終巻へ…
投稿元:
レビューを見る
いよいよ病の根源にたどり着いて、ようやくヴァンとホッサルが出会ってとピースが完成していくのが気持ちいい!ファンタジーの醍醐味が詰まった作品だと思います!
投稿元:
レビューを見る
いよいよ接触。
謎がだんだんと明るみになるにつれ、それぞれ独立していた登場人物達が絡み合う。
各々の思惑が交錯し、縺れ合う。
人は安穏とした世界では進歩しないのかもしれない。
病があるから薬を作る為に研究し、争いがあるから平和を求める。
皆が求める幸せが訪れることは無いのかもしれない。
それでも生きている限り最善を希求する。
最後、どうなるのか見届けたい。