紙の本
凄艶地獄。
2002/07/31 14:55
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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠狂四郎シリーズと大菩薩峠を比較すると、やはり面白い。高慢な高姫などは、大菩薩峠のお銀様を髣髴とさせる。机竜之助は盲目となった後、喀血する身となる。眠狂四郎も痩身で病に罹る事が少なくなく、勧善懲悪的な豪傑とは全く異なる。女性にも人気がある所以だろう。文章も漢語が多いのが凄艶な感じだ。因みに女性は、清純な女性とそうでない女性が差別されている。例えば主人公以外の男に暴行された女性は幸福になれないというような。私は美保代よりも静香が好きだったのだが……。そういう点は昔ながらだが、割り切れば面白く読める。
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それぞれの話だけでも十分愉しめるのだけれども、
3巻まで読み進めて、やはり、通読すべきだと痛感。
著者の丁寧さが垣間見られるのは、
以前、登場した人物や出来事を放置しないこと。
忘れていた頃にふと思い出されるようにして、出てくる。
なんとも、お見事というほか、ない。
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一巻からの登場人物、途中から現れた強敵(ライバル)の
入れ替えもドラマチックかつスムーズに、
第2巻からどん底の美保代が絶望から幸福に揺れ動く様、
狂四郎が抱くシンパシー、人間らしさもうかがえる3巻目。
一方で、狂四郎の纏う虚無が一歩を遅らせたため
「女」が悲劇に向かってしまうのが、なんとも虚しく悲しい。
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三巻は、狂四郎様の恋愛事情が凄まじいね!!笑
美保代と丸く収まってくれたのは嬉しいけど、静香が可哀想で…(T-T)
まぁ、誰が悪いってわけじゃないから仕方ないねんけど…。
でも、うちは文字若が大好きだわ(*´∇`*)笑
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狂四郎の気持ちは人間としてわからなくもないのだが、作中でヒーロー扱いされているのと引き比べるともう少しなんとかならないものかと感じる。
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事件が起きて解決するだけでなく、狂四郎の身の回りの展開も早い。そして、端々にこの時代も描かれている。狂四郎が妻と子どもを持つようになるとは。静さんにはもう少し生きていて欲しかった。
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読む順番がバラバラだからなんですが、美保代亡き後の設定の奇想天外の伝奇小説の方がいい加減さ・ハチャメチャ感があって面白いかも。
眠の品行方正への傾きってあんまり興味ないとも。
勝手なもんですなぁ、適当な読者というのに(苦笑)